NYダウは世界で最もメジャーな株価指数のひとつです。
たとえば日本の経済ニュースでは「ダウ工業株30種平均(ダウ平均)」と呼ばれ、毎日放送されています。
株式投資をしていない人でも、ダウ平均の言葉は知っているでしょう。
広く普及しているNYダウ。
じつは構成銘柄が頻繁に入れ替わっているのです。
インデックス・株価指数といえども、その中身は同じではないのですね。
本記事では2000年以降のNYダウ銘柄の入れ替え状況を紹介していきます。
私は「NYダウは最強のアクティブファンドのようだ」と感じましたよ。
NYダウの銘柄入れ替え状況(2000年~)
2018年のNYダウ構成銘柄
黄色背景は2000年時点でもNYダウ銘柄であった企業です。
つまり白背景は、2000年~2017年の間に新たに加わった銘柄ということ。
社名/ティッカー/セクター |
アップル【AAPL】情報技術 |
アメリカン・エクスプレス【AXP】金融 |
ボーイング【BA】資本財 |
キャタピラー【CAT】資本財 |
シスコ【CSCO】情報技術 |
シェブロン【CVX】エネルギー |
デュポン【DD】素材 |
ディズニー【DIS】一般消費財 |
ゼネラル・エレクトリック【GE】資本財 |
ゴールドマン・サックス【GS】金融 |
ホーム・デポ【HD】一般消費財 |
アイ・ビー・エム【IBM】情報技術 |
インテル【INTC】情報技術 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】ヘルスケア |
JPモルガン【JPM】金融 |
コカ・コーラ【KO】生活需品 |
マクドナルド【MCD】一般消費財 |
スリーエム【MMM】資本財 |
メルク【MRK】ヘルスケア |
マイクロソフト【MSFT】情報技術 |
ナイキ【NKE】一般消費財 |
ファイザー【PFE】ヘルスケア |
プロクター・アンド・ギャンブル【PG】生活需品 |
トラベラーズ【TRV】金融 |
ユナイテッド・ヘルス【UNH】ヘルスケア |
ユナイテッド・テクノロジーズ【UTX】資本財 |
ビザ【V】情報技術 |
ベライゾン【VZ】電気通信 |
ウォルマート【WMT】生活需品 |
エクソン・モービル【XOM】エネルギー |
2018年時点でのNYダウ構成30銘柄のうち、2000年時点でも同様であったのは20銘柄です。
つまりいまのNYダウのうち10銘柄は2000年以降に新たに加わったということです。
21世紀になってNYダウの1/3は入れ替わっていることになります。
2000年時点ではNYダウ銘柄だった10企業
ここからはNYダウの入れ替えの歴史を追っていきます。
NYダウの銘柄入れ替え 2004年2月
追加
アメリカン インターナショナル グループ |
ファイザー |
ベライゾン コミュニケーションズ |
除外
AT&T |
イーストマン コダック |
インターナショナル ペーパー |
NYダウの銘柄入れ替え 2005年11月
追加
AT&T |
(旧SBC、買収後に社名変更)
除外
SBC コミュニケーションズ |
NYダウの銘柄入れ替え 2008年2月
追加
バンク オブ アメリカ |
シェブロン |
除外
アルトリア グループ |
ハネウェル インターナショナル |
NYダウの銘柄入れ替え 2008年9月
追加
クラフトフーズ グループ |
除外
アメリカン インターナショナル グループ |
NYダウの銘柄入れ替え 2009年6月
追加
シスコシステムズ |
トラベラーズ カンパニーズ |
除外
シティグループ |
ゼネラル モーターズ |
NYダウの銘柄入れ替え 2012年9月
追加
ユナイテッドヘルス グループ |
除外
クラフトフーズ グループ |
NYダウの銘柄入れ替え 2013年9月
追加
ビザ |
ゴールドマン サックス グループ |
ナイキ |
除外
アルコア |
バンク オブ アメリカ |
ヒューレット パッカード |
NYダウの銘柄入れ替え 2015年3月
追加
アップル |
削除
AT&T |
参考>>>ダウ平均株価 構成銘柄入れ替えの歴史
NYダウ平均とS&P500の株価チャート比較(2000年~)
緑:NYダウ 青:S&P500
上図は2000年始~2017年末におけるNYダウ平均とS&P500の株価チャートです。
ご覧のようにS&P500よりもNYダウの株価上昇の方が優れています。
株価上昇率の比較(2000年 vs 2017年末)
- NYダウ30:+125.94%
- S&P500 :+85.25%
NYダウの銘柄入れ替えをみて思うこと
インデックスとして君臨しているNYダウ平均。
パッシブ投資の対象商品にもなります。
とはいえNYダウ30はアクティブファンドと似た雰囲気を感じます。
NYダウの銘柄入れ替えをみて思ったこと
- 21世紀で1/3の銘柄が入れ替わっている
- 2000年以降の成績はS&P500より優れている
- まるで最強のアクティブファンドのようだ
アクティブかパッシブのどっちが勝ちやすいか?
NYダウに連動する、おすすめ商品
区分 | 名称 |
投資信託 | iFreeNYダウ・インデックス |
投資信託 | たわらノーロードNYダウ |
ETF | SPDR ダウ工業株平均ETF 【DIA】 |
信託報酬が安いものを選ぶとこの3つがおすすめといえるでしょう。
NYダウはつみたてNISA対象商品には選ばれていませんが、最強のアクティブファンドに投資をしたいならダウ平均連動ファンドがよさそうです。
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