コカ・コーラ株 KOは、炭酸飲料を主体としたアメリカを代表する企業の一つである。ボトリング事業の再フランチャイズ化を促進し、コスト削減を推し進めている食品・飲料メーカーである。
50年以上連続増配の歴史を有し、配当王銘柄かつ高配当株として人気度が高い。しかもウォーレン・バフェットのポートフォリオ構成上位銘柄だ。おまけにトータルリターンの優れているバフェット銘柄・黄金銘柄でもある。
本記事は米国高配当株シリーズの一環である。銘柄分析とまではいかないのだがアメリカ高配当利回りのKO コカ・コーラ企業紹介をしたい。
コカ・コーラ【KO】は飲料・食品世界ランキング第4位のアメリカ株を代表する銘柄
順位 | 社名 | 国 | 総売上高 (百万$) | 飲料・食品売上高 (百万$) |
---|---|---|---|---|
1 | ネスレ | スイス | 92155 | 79725 |
2 | ペプシコ | アメリカ | 62799 | 62799 |
3 | アンハイザー・ブッシュ・インベブ | イギリス | 45517 | 45517 |
4 | コカ・コーラ | アメリカ | 41863 | 41863 |
5 | JBS | ブラジル | 42595 | 38055 |
6 | タイソン | アメリカ | 36881 | 36881 |
7 | アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド | アメリカ | 62346 | 34045 |
8 | マース | アメリカ | 33000 | 33000 |
9 | カーギル | アメリカ | 107164 | 30000 |
10 | クラフトハインツ | アメリカ | 26487 | 26487 |
コカ・コーラ KOとは、飲料・食品メーカーとして売上高ランキング2016で世界第4位のビバレッジメーカーである。
さらに日用消費財の売上高ランキング2015をみると、コカ・コーラは第7位となっている。いずれにせよ巨大企業であることは疑いようがない。
ちなみにFMCGとは、Fast Moving Consumer Goodsの略で飲料、食品、化粧品などの比較的短期間で消費される製品(日用消費財)のことをさす。
- ネスレ(スイス)
- P&G(米国)
- ペプシコ(米国)
- ユニリーバ(英蘭)
- JBS(ブラジル)
- アンハイザー・ブッシュ・インベブ(英国)
- コカ・コーラ(米国)
- タイソン(米国)
- モンデリーズ(米国)
- アーチャー・ダニエル・ミッドランド(米国)
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コカ・コーラ【KO】の戦略は選択と集中
コカ・コーラの戦略を意訳するとご覧の通り。
- コアビジネスに集中
- 合理化・シンプル化
- 生産性の向上を促進
- セグメント毎の売上に集中
- 精錬されたブランドと成長への投資
いまのKOは、拡大路線ではなく事業見直しフェーズにあるとわかる。
コカ・コーラ【KO】は、リフランチャイズ化を計画しており組織改編中
コカ・コーラはローカルマーケット毎に組織改編を実施中である。
- ヨーロッパ:済
- 中国:2017年2Q
- 日本:2017年2Q
- アフリカ:済
- 北米:アメリカは2017年末迄
砂糖・炭酸からのイメージ脱却を計画中のコカ・コーラ
世界各地で健康志向が強まっており、砂糖・炭酸飲料への風当たりは強い。そこでコカ・コーラは不健康のイメージを払拭しようと画策している。
- コカ・コーラゼロに集中
- 砂糖を減量
- 包装単位の小型化、少量パッケージを加速
- 内容量のダウンサイジング
- 糖類ゼロ・糖類オフ・砂糖不使用製品を加速
コカ・コーラ【KO】の株主還元は莫大である
コカ・コーラ KOの株主還元は巨額である。
2017年2月時点での株主向けプレゼンテーション資料では3点を強調している。
- 400億$の株主還元(2012-16年)
- 55年連続増配の配当王
- 3.6%の高配当利回り
株主には非常にメリットのある高配当銘柄である。
コカ・コーラ【KO】株価指標
2017年9月15日 | |
ティッカー | KO |
株価 | 46.18 |
PER | 48.31 |
EPS | 0.96 |
配当 | 3.20% |
配当性向 | 154.17% |
配当月 | 4/7/10/12月 |
増配年 | 55年 |
増配率(5年) | 8.3% |
増配率(10年) | 8.5% |
β | 0.71 |
コカ・コーラ株といえばバフェット銘柄であり、配当王でもあり高配当銘柄でもある。文句のつけようがない超優良安定株だ。しかしながら配当性向が100%を超えており、たこ足配当となっている点には注意したい。
高い配当利回りを維持できるのか、そして今後の増配が継続できるかどうか、決算毎に注目しておこう。ちなみに配当支払月は4・7・10・12月となっている変則的である。
>>>米国株式の配当金は、いつ振り込まれるか?受取日を確認できるサイト
直近10か月KOの株価チャートはこちら。
コカ・コーラ【KO】の売上高と利益率
KOの売上高をみると、この数年は若干の減少がみられる。営業利益額は確保しているものの、売り上げ鈍化の影響は否めない。
コカ・コーラ【KO】のキャッシュフロー
KOのキャッシュフローをみると、ディフェンシブ銘柄であると再認識させられる。それでもこの数年は減少傾向がみられる。コカ・コーラのポートフォリオ再編によって、キャッシュフローが改善するかどうかにも注目したい。
コカ・コーラ【KO】の配当金推移
オレンジ色の配当金支払い額が綺麗な右肩上がりであるのは、連続増配銘柄の特徴である。55年の増配記録をもつ歴史的な企業だ。米国株の代表格である。
コカ・コーラ【KO】に投資する際のリスク
コカ・コーラはワイドモートをもつブルーチップである。しかしながら炭酸飲料市場は減少の一途をたどっている。人口増加地域においても、炭酸飲料は好まれなくなっているのだ。
さらに砂糖税・ソーダ税などを導入する地域が出始めている。これはコカ・コーラにとって大きな脅威である。すでにKOは糖類ゼロ飲料水や、非炭酸飲料に舵を切っている。それでも予想を上回るだけの市場減少や、新興国のボラティリティがコカ・コーラ株投資につきまとう。
私見:コカコーラ株はおすすめ米国株といえる
コカ・コーラ KOとは、投資するのに多くのメリットを有する。
- ディフェンシブな生活必需品セクター
- 超大手で安定したキャッシュフロー
- 連続増配銘柄の配当王
- ダウの犬にも選ばれる高配当株
- 配当支払い月は四半期毎
安定した高配当利回りであり、インカムゲイン投資家からはいまだに注目度は高いだろう。
一方で低成長であるので大きな株価上昇は期待できなそうだ。ゆっくりとお金持ちになるにはちょうどよい株かもしれない。
しかしながら配当性向の高さは注視しておきたい。
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著者はKO株を保有しています。この記事は自分自身の備忘録として記述したもので、読者にKO株の投資を推奨することを目的として書いていません。投資判断はご自身で行ってください。
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