ダウ平均のETFは魅力的です。
NYダウは、S&P500と同程度の投資リターンが得られます。
とくに米国株ETFである、SPDR® ダウ工業株平均ETF【DIA】は、運用残高が大きくおすすめの商品。
【DIA】は、Diamond(ダイヤモンド)と呼ばれるETFです。
そんなダウ工業株平均ETF【DIA】を本記事では紹介していきます。
【DIA】は、NYダウ30工業株価平均連動ETF
ティッカー | DIA (2019年6月末) |
---|---|
名称 | SPDR® ダウ工業株平均ETF |
ベンチマーク | ダウジョーンズ工業株価平均 |
特色 | ダウジョーンズ工業株価平均SMの値動きと利回りに、経費控 除前で概ね連動する投資成果を上げることを目標とする |
信託報酬 | 0.17% |
設定日 | 1998年1月 |
純資産総額 | 216億米ドル |
10年トータルリターン | 14.81%/年 |
分配金支払い月 | 年12回(毎月) |
分配利回り | 2.14% |
10年増配率 | +62% |
DIAの世界ETF運用残高ランキングをみると、
と同程度です。
メジャーな株価指数であるナスダック100連動のQQQや、S&P500連動ETFほどの運用残高ではありません。
NYダウの銘柄数が30と限られていることが理由だと思われます。
【DIA】NYダウ平均のETFの組入れセクターと構成銘柄
NYダウ30連動ETFの組入れセクター
DIAの組入れセクターはNYダウ30とほぼ同じです。
当たり前ですよね、NYダウ連動ETFなのですから。
DIAの組入れ銘柄比率
symbol | 銘柄名 | % |
BA | ボーイング | 9.1 |
GS | ゴールドマンサックス | 7.4 |
MMM | スリーエム | 6.5 |
UNH | ユナイテッドヘルス | 6.3 |
AAPL | アップル | 4.9 |
HD | ホームデポ | 4.9 |
MCD | マクドナルド | 4.5 |
IBM | アイ・ビー・エム | 4.4 |
CAT | キャタピラー | 4.3 |
TRV | トラベラーズ | 3.9 |
JNJ | J&J | 3.7 |
UTX | ユナイテッドテクノロジーズ | 3.6 |
V | ビザ | 3.4 |
CVX | シェブロン | 3.2 |
JPM | JPモルガン | 3.2 |
DIS | ウォルトディズニー | 2.9 |
AXP | アメリカンエクスプレス | 2.6 |
MSFT | マイクロソフト | 2.6 |
WMT | ウォルマート | 2.4 |
PG | プロクター&ギャンブル | 2.2 |
XOM | エクソンモービル | 2.1 |
DWDP | デュポン | 1.9 |
NKE | ナイキ | 1.8 |
MRK | メルク | 1.5 |
INTC | インテル | 1.4 |
VZ | ベライゾン | 1.3 |
CSCO | シスコシステムズ | 1.3 |
KO | コカ・コーラ | 1.2 |
PFE | ファイザー | 1.0 |
GE | ゼネラルエレクトリック | 0.4 |
CASH_USD | 0.1 |
【DIA】NYダウ30種平均連動ETFの株価チャートをS&P500と比較
赤:DIA(ダウ) 水色:SPY(S&P500)
上図はDIA設定後、1998年2月~2018年1月末までの20年株価チャートです。
20年というのは、つみたてNISAでおすすめされている投資期間ですよね。
長期投資といえば20年というひとつの目安。
NYダウ30はパフォーマンスの面でS&P500に劣ると言われがちです。
さらには銘柄数が30と少なく、分散が効いていないためにインデックス投資として推奨されにくいです。
ところが直近20年間の株価上昇パフォーマンスはS&P500ETFを凌駕しているのです。
株価上昇率の比較(1998年2月~2018年1月末)
- DIA(NYダウ) :+205%
- SPY(S&P500):+182%
DIAの株価チャート 直近10カ月
【DIA】NYダウ30種平均連動ETFの配当金(分配金)推移
DIAは設定が1998年であり、歴史ある米国株ETF。
配当金(分配金)の年次推移を20年という長期で把握することが可能となります。
NYダウ30連動ETFの分配金は、なだらかな上昇を示していますね。
米国株価指数へのインデックス投資は、資産形成にはもちろんですが、配当金や分配金といったフローを増やすことを目的に運用するのにも適しています。
DIAの配当金(分配金)毎月推移
DIAは毎月分配型ETF。
支払い金額はバラつきが大きいですね。
「毎月分配は悪」という風潮がありますが、DIAには当てはまりません。
DIAの分配金支払い額
西暦 | 分配金 |
1998年 | 1.226 |
1999年 | 1.539 |
2000年 | 1.328 |
2001年 | 1.112 |
2002年 | 1.74 |
2003年 | 1.922 |
2004年 | 2.115 |
2005年 | 2.245 |
2006年 | 2.534 |
2007年 | 2.753 |
2008年 | 2.934 |
2009年 | 2.808 |
2010年 | 2.312 |
2011年 | 2.971 |
2012年 | 3.31 |
2013年 | 3.434 |
2014年 | 3.594 |
2015年 | 4.061 |
2016年 | 4.461 |
2017年 | 4.875 |
NYダウ30種平均の連動ETF、【DIA】の増配率推移
上表はDIAの年次増配率推移。
分配金が満額支払いされた1999年を起点にして、2000年以降のデータを掲載しています。
DIAが対前年データを取得可能な18年間のうち減配した年は4回でした。
ドットコムバブル崩壊時およびリーマンショック時ですね。
とはいえ減配率はいずれもマイナス20%以内と大きくはありません。
NYダウ連動ETFの分配金はかなり安定しているといえます。
月々の分配金は変動幅が大きいですが、ならして通年でみれば何てことはないです。
インカム狙いの投資家には魅力あるデータではないでしょうか。
DIAの年別増配率
西暦 | 増配率 |
2000年 | -13.7% |
2001年 | -16.3% |
2002年 | 56.5% |
2003年 | 10.5% |
2004年 | 10.0% |
2005年 | 6.1% |
2006年 | 12.9% |
2007年 | 8.6% |
2008年 | 6.6% |
2009年 | -4.3% |
2010年 | -17.7% |
2011年 | 28.5% |
2012年 | 11.4% |
2013年 | 3.7% |
2014年 | 4.7% |
2015年 | 13.0% |
2016年 | 9.8% |
2017年 | 9.3% |
米国株マイポートフォリオ;【DIA】からの受け取り配当金状況
私の米国株ポートフォリオには、【DIA】が含まれています。
毎月、分配金を受け取っているのです。
定期的にインカムを受け取って、家計のキャッシュフロー改善に役立っています。
DIAへの私見:S&P500もいいけど、NYダウETFだってイイ
分散投資を簡単に実現できるメリットがあるのがETF。
せっかくETFに投資するなら、構成銘柄数が多い方が良いでしょう。
しかしNYダウ30という世界有数の株価指数に連動するDIAもおすすめできるETFです。
もちろんDIAを選ばなくても、S&P500連動ETFやUSトータルマーケットのVTIでで米国市場に幅広く投資できます。
むしろ後者の方がおすすめですよね。
とはいえDIAだって優良商品であることには変わりありません。
もし投資するベンチマークをS&P500かNYダウかで迷う場合には、悩むだけ無駄。
もはや頂上決戦なのですから。
ベンチマークよりも資産配分や現金比率を注視したいですね。
DIA投資におすすめな人
- NYダウ30のメジャー銘柄が好き
- 毎月分配好き
以上、SPDRダウ工業株平均ETF、DIAの紹介でした。
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