S&P500連動ETFの比較 VOO・IVV・SPY・1557

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S&P500とは、米国株式市場を代表するインデックスである。何に投資をするのか迷ったら、まずS&P500連動ETFがおススメだ。

 

ちなみにS&Pはアメリカの証券取引所に上場された代表的な500銘柄で構成される株価指数をいう。

 

今回は、S&P500の特徴やセクター分布、構成銘柄、さらにはS&P500に連動する投資商品ETFの比較を紹介したい。

 

つまり世界最強の株価指数S&P500に連動する商品で、おススメETFはどれかを比べてみるのだ。

>>>海外ETF、注目の13銘柄リスト

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S&P500とは何なのか?

S&P500の特徴

「S&P500種株価指数」とも呼ばれ、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスという会社が算出・公表している。

ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している約500銘柄の株価を浮動株調整後時価総額比率で加重平均して指数化している。

1957年3月4日から公表されており、1941~43年の平均を10として算出している。

 

米国株で著名な株価指数は、

  • S&P500
  • ダウ平均株価
  • ナスダック総合指数

がある。

 

その中でもS&P500は、ウォーレン・バフェットが投資を推奨していることで名高いおすすめインデックスだ。インデックスを比較した場合、S&P500が最もオススメできる株価指数と言ってもよい程である。

 

この指数をベンチマークとする運用資産の総額は7兆8千億米ドルを超えており世界最大。さらにこの指数に連動する金融商品つまりETFなどの運用資産額は約2兆2千億米ドルに及ぶ。

 

米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしており、世界で最も汎用されている株価指数と言える。

 

だからこそS&P500連動のETFがおススメだといえるわけだ。

 

S&P500のセクター(業種)別の構成比率

S&P500のセクター分布

 

セクターSector割合(%)
情報技術Information Technology22.8
金融Financials14.5
ヘルスケアHealth Care14.4
一般消費財Consumer Discretionary12.3
資本財Industrials10.1
生活必需品Consumer Staples8.7
エネルギーEnergy6
公益事業Utilities3.2
不動産Real Estate3
素材Materials2.9
電気通信Telecommunication 2.2

 

2017年7月末時点では、FAAMGなどの台頭もあり情報技術セクター銘柄が上位に顔を出している。上位銘柄は時代とともに変更がみられるが、世界的大企業であることには変わりはない。

 

アメリカの大企業は、世界中から売上を上げているのだから当然だ。

 

S&P500連動商品に投資をしているだけで、日本人のトップ数%の金融知識を持っていると思っていい。

 

さらに日本でも有名な企業に分散投資を可能とするので、本当におススメできるETFである。

 

S&P500構成銘柄の、海外売上高比率は40~50%

S&P500構成銘柄の、海外売上高比率

 

このようにS&P500を構成する企業は、米国外からの売上が40~50%を占めている。

 

つまりS&P500に連動するETFに投資をした場合には、アメリカだけではなく世界各地に分散投資をしているといっても過言ではない。

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IVV・VOO・SPY・その他S&P500ETFを比較

S&P500に連動するETFは5つ。これらETFが、どの商品が一番投資に適しているのかETF比較ランキングにエントリーできる権利を有する。

 

ETFのティッカーを紹介しよう。

  • 1547(日本代表)
  • 1557(米国からの帰化選手)
  • SPY (米国代表の世界チャンピオン)
  • IVV (米国代表)
  • VOO (新進気鋭の米国代表)

 

参考〕≫アメリカ株の買い方

S&P500ETFは、VOO・IVV・SPY・1557・1547の5種類

商品名ティッカー分類信託報酬
(年間コスト)
純資産残高
(円)
上場S&P500

米国株

1547国内ETF0.16%0.007兆
SPDR

S&P500

1557国内ETF0.09%26兆
SPDR

S&P500

SPY米国ETF0.09%26兆
iシェアーズコア

S&P500

IVV米国ETF0.04%13.5兆
バンガード

S&P500

VOO米国ETF0.04%7.7兆

2017年7月末時点 1ドル=110円換算

 

ちなみに1557はSPYの日本版(東証で購入可能)であり、同じETFである。

 

ETFの運用残高比較:SPY,IVV,VOO,1557がよい

S&P500に連動するETFの一覧だ。

残念ながら仲間はずれがいる。

純資産残高を見てほしい。

 

桁違いに少ない資産残高である1547は、残念ながらあえて投資をする必要はない。

流動性の観点から投資に適しているとは言えないからだ。

おまけにコストが他商品と比較して高い。

 

日本国内の機関投資家のみを対象としたETFなのかもしれない。

個人投資家は1547を投資対象としてみなくてよい。

早くも日本代表のS&P500 ETFが脱落した。

  • 1547(日本代表)
  • 1557(米国からの帰化選手)
  • SPY (米国代表の世界チャンピオン)
  • IVV (米国代表)
  • VOO(新進気鋭の米国代表)

 

ETF年間コスト比較:IVV,VOOがおすすめ

同じS&P500に連動するETFを買う場合、わざわざ信託報酬が高い商品を選ぶ必要はない。

信託報酬とは毎年かかる経費である。

高コストな投資商品はトータルリターンにマイナスにしかならない。

 

信託報酬だけをみれば下記の通り。

  • 1557、SPY → 0.09%/年
  • IVV、VOO → 0.04%/年

 

尚、SPYは運用残高240(十億ドル)と、世界最大のETFであるメリットを有する。

円換算すれば、26兆円だ。

しかしながら個人投資家にはそこまで大きな影響はない。

 

26兆円も13兆円も7兆円も、どれも同じに見えるでしょう。

公的年金だとか機関投資家だとか、数千億円以上の単位で運用している人にしか、その差は無関係である。

ある一定以上の運用残高を有しており、運用コストのみで比較してよい。

 

したがって、1557およびSPYは脱落となる。

  • 1547(日本代表)
  • 1557(米国からの帰化選手)
  • SPY (米国代表の世界チャンピオン)
  • IVV (米国代表)
  • VOO (新進気鋭の米国代表)

のこりはIVVとVOOの比較となる。

 

そのまえに、番外編比較をしておく。

ETFを購入する際には同じコストがかかるかと思いきや異なるからである。

ETF購入コストは、日本ETFと米国ETFで異なる証券会社が多いのだ。

 

ETF売買手数料の比較:1557が復活

ETFを購入する場合、インターネット証券が適している。

売買手数料が安いからである。

通常は3大ネット証券がおススメなのだ。

証券会社売買手数料為替手数料
(1ドル両替あたり)
SBI証券約定額の0.45%
(最低5ドル、最大20ドル)
0.25円
住信SBIネット銀行で0.04円
マネックス証券約定額の0.45%
(最低5ドル、最大20ドル)
0.25円
楽天証券約定額の0.45%
(最低5ドル、最大20ドル)
0.25円

 

しかしながらカブドットコム証券がフリーETFという素敵な制度を取り入れている。

該当するETFの売買手数料が、カブドットコム証券では無料なのだ。

そこに1557は含まれており、SPYはリストに入っていない。

 

つまり売買手数料を鑑みた場合、1557が敗者復活となる。

  • 1547(日本代表)
  • 1557(米国からの帰化選手)
  • SPY (米国代表の世界チャンピオン)
  • IVV (米国代表)
  • VOO (新進気鋭の米国代表)

 

ETFの流動性比較比較:1557は脱落、IVV,VOOが良い

株式投資をする際、流動性はいつも重要だ。

流動性が低いことは、売買する人が少ないこと意味し、売買がすぐに成り立たない場合があるからである。

1557の出来高をみて、流動性が低い事を知っておこう。

SPYの日本版、1557は流動性が低い

 

2017年お盆前後における1557の出来高を赤枠で囲ってある。

数百株しか出来高がなく、流動性に懸念があるETFであることが分かる。

 

1557は1株あたり約2.7万円である。

仮に270万円分、100株を売却を売却したいと売り注文をだしたとする。

一日に数百株しか出来高がないので、下手をすると約定せずという可能性もゼロではない。

 

1557の流動性は低い。

よって1557は大きな金額を投資する商品ではないと断言できる。

 

S&P500おすすめETFは、IVVとVOOだ

 

順位ティッカーコスト資産残高おススメ
証券会社
1位IVV最安世界有数マネックス証券
SBI証券
1位VOO最安世界有数マネックス証券
SBI証券
3位1557ふつう世界一 カブドットコム証券
4位SPYふつう世界一マネックス証券
SBI証券
棄権1547高い問題外買ってはダメ

 

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投資初心者でなくても、まずはS&P500に投資をしよう

株式投資を始める際には、まず投資本1冊を買って読もう。

おススメ投資本は敗者のゲーム。

 

投資初心者であろうがなかろうが、まずはS&P500に投資をすることが良い選択肢だと洗脳されるはずだ。

 

S&P500に連動する投資信託が今後増えていくことでしょう。

それでもETFに投資をしたくなったら、IVVやVOOがお薦めですね。

さらに今回ランクインした1557やSPYも投資対象とはなりうる。

 

最後に株式投資(S&P500)と、その他の金融商品のトータルリターンで終わりましょう。

過去200年で、実質リターンは株式が一番よかった

 

S&P500への投資は、やっぱり良さそうですね。

>>>海外ETF、注目の13銘柄リスト

 

See you!

 

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