投資信託をつかったインデックス積立投資の始め方を、おすすめな7つの方法で紹介していきます。
日本政府は「貯蓄から投資へ」の号令をしており、2018年に金融庁は、つみたてNISA制度を設定しました。
つみたてNISAは、日本国民に株式投資を広く普及させる目的を持っています。
ですから、投資信託によるインデックス積立投資の始め方はぜひとも知っておきたい。
投資信託は、株式投資の第一歩として有用です。
とくにインデックスファンドと呼ばれる、株価指数に連動する低コストの投資信託はおすすめ。
インデックス連動型の投資信託がおすすめされる理由
- 少額から始められ、手間がかからない
- インデックス連動型商品への投資は、世界のスタンダード
- つみたてNISAという非課税口座がある
ここ数年では、信託報酬(コスト)の低い米国株の投資信託が発売されています。
インデックス投資環境が整ってきているのです。
こうした状況で、つみたてNISAや投資信託によるインデックス投資を活用しない手はありません。
本記事ではインデックス投資の始め方を紹介します。
インデックス投資を始めるための、おすすめな方法
インデックス投資を始めるための、おすすめの7ステップ
- インデックス投資を始めると決める
- 資産配分比率を決める
- 証券口座を開設する
- インデックスファンドの選び方を知る
- コアとなるインデックスファンドを決める
- コア以外のインデックスファンドを決める
- 続ける意志をもつ
ステップ①:インデックス投資を始めると決める
インデックス投資を始めるのだと決意しましょう。
人間の意志は、想像以上に長続きしません。
ですからインデックス投資を開始するのだと、自分自身に言い聞かせるのです。
インデックス投資はシンプルな投資方法です。
したがってあなたの運用目標が変わるまで、長期間なにも変更する必要はありません。
インデックス投資を始めるのかどうかが最も大きな違いとなります。
収入が支出を上回っている資産形成期にいる人は、ますぐインデックス積立投資を始めてしまうのがおすすめです。
そう言えるくらい手間暇がかからず、長く続ければ勝率がかなり高い投資手法なのです。
だからこそ金融庁が「つみたてNISA」を設定し、国民に株式投資をおすすめしているのですね。
日本の株式市場をみると、日経平均株価指数はバブル経済のころの最高値を更新していません。
それでも、20年間、日経平均に積立投資をしていればプラスの投資リターンになるのです。
最高値更新をしなくても、投資収益が得られることはインデックス積立投資の妙味といえます。
また、インデックス投資の対象は日本国内だけに留まりません。
たとえば世界中の株価指数に20年間積立投資をしていたら、倍以上にお金が増えていたことだってあるのです。
20年間、インデックス積立投資した場合の結果(2017年12月31日)
- MSCIエマージング :683.7万円
- MSCIコクサイ :586.5万円
- MSCIオールカントリー:566.3万円
- NIKKEI225、日経平均:431.6万円
- 積立総額 :240万円
こうしたデータを踏まえ、長期的な視点でインデックスファンドの積立投資がおすすめされています。
まずはインデックス投資を始めるのだと自分に言い聞かせましょう。
ステップ②:資産配分比率(アセットアロケーション)を決めよう
つづいては、資産配分比率を決めます。
なぜなら資産運用のリターンは、アセットアロケーション(資産配分比率)で9割決まるからです。
どの投資信託を選ぶのか、どの銘柄を選ぶのかと悩むのはもう少し先になります。
資産配分比率とは、簡単に言ってしまえば
資産×地域
にわけられます。
- 資産の例:株式、債券、不動産
- 地域の例:日本、先進国、新興国
株式比率については、「100-年齢」や「120−年齢」の公式が参考になります。
たとえば30代のポートフォリオでおすすめな比率は
- 株式:70% 債券:30%
- 株式:60% 債券:40%
このくらいの割合ですね。
年齢別のおすすめ資産配分比率を参照し、目標数値を把握しましょう。
とにかくインデックス投資を始める前にアセットアロケーションを決めておくことが重要です。
20代・30代と若いうちは、株式比率を高めにしておくのがいいですね。
まずは資産配分比率を確定しておきましょう。
ステップ③:証券口座を開設しよう
ここまで来たら、証券口座を開設しましょう。
インデックス投資をするならば、インターネット証券口座で十分です。
Web上で口座開設の申請もできますし、インデックスファンドの買付注文も可能となっています。
いますぐ開設しましょう。
私はこれら3つの証券口座を全て持っています。
つみたてNISAによるインデックス積立投資は、楽天証券で実施中です。
つみたてNISA1年目の投資リターンを公開していますので、参考にしてみてください。
ステップ➃:インデックスファンドの選び方を知ろう
続いては、投資信託を選んでいきます。
以下のチェックポイントを確認していきましょう。
インデックスファンドの選び方
- どのベンチマーク(インデックス)の投資信託に投資するかを決める
- 運用残高の大きい投資信託を選ぶ(30億円以上を目安)
- 低コスト(信託報酬)のファンドを選択する
インデックスファンドの投資リターンは、株価指数に依存します。
そのリターンから信託報酬などのコストが差し引かれたものが、投資家が享受する収益となります。
したがい、インデックス投資では低コストファンドを選ぶことが重要です。
安かろう悪かろう、という言葉は、インデックスファンドには当てはまりません。
インデックス投資では、低コストが最上とされているのです。
しっかりとインデックスファンドの選び方をマスターしましょう。
ステップ⑤:コアとなるインデックスファンドを選ぶ
みずから定めた資産配分比率に基づき、コアとなるインデックスファンドを選びます。
まずは世界でメジャーなインデックス(株価指数)に投資をするのがおすすめです。
ただし投資信託の数は5000本以上あるので選ぶのが一苦労。
そんなときには、金融庁や投信ブロガーが選ぶおすすめファンドから選べば間違いは少ないです。
コアとなるインデックスファンドはこの中から選ぼう
参考までに私が積立投資をしている投資信託も紹介しておきます。
つみたてNISAで積立投資をしているファンド
- ひふみプラス
- iFree S&P500インデックス
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
課税口座で積立投資をしているファンド
- ニッセイ外国株式インデックスファンド
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
私は資産配分比率の多くを、米国株式に置いています。
ですからコアとなる投資信託も、米国株に偏っているかもしれませんね。
とにかく、事前に定めたアセットアロケーションに基づいて、コアとなるインデックスファンドを決めることが大切です。
ステップ⑥:コア以外のインデックスファンドを選ぶ
次に考えることは、資産配分比率に合わせるための「国内」「海外」インデックスファンドの組み合わせです。
こちらも既におすすめファンドがリスト化されているのでその中から選べばOK。
先人の知恵を借りない理由はありません。
尚、株価は日本と海外とで違った動きをします。
投資を始めてして時間が経過すると、インデックスファンドを購入した金額と評価額に差がでてきます。
すると予め定めた資産配分比率から大きくズレてくることがあります。
そんなときには1年に1度くらいは元の資産配分比率に戻した方がいいです。
リバランスといわれる方法です。
それがメンドウならば、全世界や全資産に分散されたファンドを買ってしまえばいいですね。
インデックスファンドはこの中から選ぼう
ステップ⑦:インデックス投資を続ける意志を持つ
インデックスファンドへの投資の利点は、効率が良いことです。
分散投資が簡単に可能ですし、投資に割く時間が少なくて済みます。
あとは10年単位の長期投資をすればいいだけですね。
ただし長期投資、自己コントロールの能力を必要とします。
株式市場から脱落してしまう個人投資家は、想像以上に多いと言われています。
投資家が株式市場に居座り続けられる確率は46%、だと私は推定しています。
相場が良くても悪くても、株価が上がろうが悪かろうが続けることが大切なのです。
もちろん熟慮・再考の上、投資目標や運用方針の変更はあり。
インデックス投資以外にも投資方法は沢山あるのですからね。
とにかく、インデックス投資は長期投資と併用したときに最も効果を発揮するのだと覚えておきましょう。
ちなみに長期投資は17年とされることがあります。
インデックス投資は、「続けること・続けること・続けること」が大切。
インデックス投資を始める際のおすすめ投資本
私は米国株を中心に投資をしています。
それでもインデックスファンドやETFを用いて、インデックス投資を併用しています。
積立投資をする際には、投資本を数冊読んで始めると理解が深まるのでおすすめです。
良書を何冊か紹介しておきますね。
つみたてNISAのおすすめ商品を選ぶ方法
インデックス投資信託とETFの世界マーケットシェア
サラリーマンの給料からの、入金投資法がおすすめ
インデックス投資を始めると気づく、稼ぐ力の重要性
インデックス投資の平均利回りを見る際の注意点
20年間、世界の株式市場に積立投資をした時のリターン
20年間、日経平均株価に積立投資をしたときのリターン
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