投資家が株式市場に生き残れる確率は46%

個人投資家が株式市場で長期間生き残れる確率はどの程度なのでしょうか?

残念ながらその答えを明確に回答してくれるデータはありません。

 

とはいえ個人投資家の生き残りに関する通説はいくつかります。

 

例えば

  • トレードで勝てる個人投資家は全体の1割にも満たない
  • 株式市場に参加している個人投資家の95%は損をしている
  • 個人投資家のほとんどが市場から6か月以内に姿を消している

 

いずれも個人投資家が目を背けたくなるような話ばかり。

それでも投資家の話を聞く際には、生存者バイアスを頭に入れておきたい。

ですから投資家が株式市場で生き残っている確率は知っておきましょう。

 

本記事では、アクティブファンドの存続確率を参考としていきます。

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アクティブファンドの存続率から、生存者バイアスを考える(バンガード社調査)

バンガード社は個人投資家の味方です。

  • 1976年~ 世界では低コストインデックスファンドを個人投資家に提供開始
  • 2000年~ 日本でもサービス開始

低コストかつ分散された投資商品を提供してくれています。

そのバンガード社による、調査結果をみていきましょう。

プロの投資家でも、15年生存率は46%という事実

バンガード社ホームページより作図

 

バンガードの調査によると、2000年初めの米国では2,085本のアクティブ運用株式ファンドが購入可能でした。

このうち、15年経過後の2014年12月31日現在にも存続していたのは、わずか952本(全体の46%)にすぎませんでした。

バンガード社ホームページより

 

稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならないが、それは難しい

引用:JPモルガン

 

上表は、株価大幅上昇を逃す場合のトータルリターンです。

株価上昇した上位10日に投資をしていなかっただけで、リターンは大きく低下するとわかります。

 

敗者のゲームでは、

  • 稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならない

と表現しています。

 

つまり株式市場に居座り続けていることが、リターンに繋がると説いているのです。

株価上下という風雨に耐え、腰を据えた株式投資が最後には実を結ぶという事でしょう。

 

ですから個人投資家の生存確率をしり、そこからの学びを自分の投資行動に落とし込むことは重要です。

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個人投資家が株式市場に生き残れる確率

プロが運営するアクティブファンドの15年間の存続確率は46%でした。

個人投資家が市場に15年間居座り続ける確率はもっと低いと予想できます。

15年間、投資を継続できるのは10人に1人もいないかもしれません。

 

一方で個人投資家にはメリットがある。

投資は自己責任ですから、あなたの短期的な収益に対して誰も文句をいわないのです。

となると、株式市場に居座り続けることはできる。

 

あとは、稲妻が輝く瞬間に市場に居合わすことができるかどうかがリターンを左右します。

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個人投資家が株式市場で生き残り、長期的に成功する方法

個人投資家が、長期運用で成功するためには何が必要でしょうか?

 

過去のデータと己の方針を信じることだと思います。

 

私が心の支えとするのは以下の二つの事実。

  1. 株式は預貯金に比較し、資産形成に圧倒的な優位性をもっていること
  2. 長期(17年以上)でみれば、アメリカ株は損をしたデータがないこと

 

参考 貯金と株式投資、お金持ちへの近道はどっち?

参考 長期投資とは何年なのか?

 

これに追加し、敗者のゲーム〈原著第6版〉の言葉を忘れずにおきたいです。

 

長期的に成功する一つの方法は、ミスを減らすことである

 

優れた投資家が守ってきた基本原則

  1. 長期的な資産配分の決定(株式・債券・不動産など)
  2. いつ資金が必要になるのかを明確化する
  3. 幅広い分散(資産毎、資産の種類毎)

長期投資を続けるためには、投資のしくみ化が重要です。

事前に運用方針を決めておき、そのプランをたんたんと実行していくことが大切だといわれます。

 

特に資産配分方針はカギとなります。

私は3,000万円から5,000万円を運用するようになり、資産配分を強く意識するようになってきました。

 

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まとめ:個人投資家が株式市場で生き残る方法

私を含め長期投資を掲げる個人投資家は多いです。

ところが投資に限らずどんなことも長く続けることは実際には難しいのが実情でしょう。

投資ではいかなる局面においても、資金力・精神力を保つことが必要となります。

 

ただし投資継続を中断・脱落したとしても、それは別に大したことではありません。

 

プロが運営しているアクティブファンドですら、20世紀の15年間で54%が脱落しているのですから。

 

そう思えば心が救われます。

 

FACTを集めておけば、安心に繋がります。

長期投資を心掛けるならば、投資に関するデータをしっておくと有用だと思います。

 

以上、「投資家が株式市場に生き残れる確率」でした。

 

 

 

 

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