マイクロソフト株といえば株価上昇も配当成長も狙える米国株。
おすすめ米国株として名前がよくあがります。
ではマイクロソフトとはどのような会社なのでしょうか?
マイクロソフト【MSFT】とは世界的なソフトウェアメーカーです。
互換性の高さによって業界覇者として君臨しています。PC用OSのWindiowやOfficeは世界トップ。
さらにマイクロソフト【MSFT】はゲーム機のXbox、小型PCのSurfaceなどのハード機も健闘しています。
そしてクラウドサービスAzureやOffice365で成長軌道にのっているのです。
SNSのリンクトイン買収をするなど今後のマイクロソフト【MSFT】戦略にも注目。
マイクロソフト【MSFT】のS&Pの格付けはAAAです。
トリプルエー格付けとはジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)とマイクロソフトのたった2社だけ。
ただし格付けを信用しきってはいけません。リーマンショック時にはAAA格付け銘柄の破たんが相次ぎましたので。
本記事は米国優良株シリーズの一環です。
銘柄分析とまではいかないのですが、おすすめアメリカ株のひとつであるマイクロソフト【MSFT】の企業紹介をしていきます。
マイクロソフト【MSFT】の事業構成は、ハードだけに留まらない
- Productivity & Business Processes (31% YTD)
- Intelligent Cloud (28% YTD )
- More Personal Computing (49% YTD )
特定のセグメントにカテゴライズできない売上高があるため、合計して100%にはなりません。
ここで重要なのは【MSFT】マイクロソフトとはパソコン機器やOfficeなどのOSに頼った企業ではないということです。
Productivity and Business Processesとは、Officeがメイン
- 法人および消費者顧客向けの「Office」
- 「Office 365」
- 「Dynamics」
- 「Dynamics CRM Online」
Intelligent Cloudとは、アジュールや各種サーバー製品
- 「Windows Server」
- 「SQL Server」
- 「System Center」
- 「Azure」
- 「Enterprise Services」などのサーバ製品およびサービス
More Personal Computingとは、Windowsやデバイス類
- 「Windows」OSのライセンス収入
- 「Surface」や携帯端末などのデバイス類
- 「Xbox」などのゲーミング製品
- 検索
マイロソフト【MSFT】の地域別売上高:北米だけではない
マイクロソフト【MSFT】はビルゲイツ率いるアメリカ企業です。ところが事業はすでに世界展開済。
つまりグローバル企業なのです。
売上高比率をみれば、米国割合は50%を下回っています。
マイクロソフト【MSFT】は事業構成・地域別売上高ともにバランスよく分散が効いたビジネスをおこなっています。
マイクロソフト【MSFT】の株価指標
2018年1月2日 | |
ティッカー | MSFT |
株価 | 86.35 |
PER | 30.52 |
EPS | 2.83 |
配当 | 1.94% |
配当性向 | 57.6% |
配当月 | 3・6・9・12月 |
増配年 | 15年 |
増配率(5年) | 16.7% |
増配率(10年) | 14.8% |
β | 1.49 |
2000年~2010年初頭まではマイクロソフト【MSFT】の株価は低迷していました。
株価は30ドル前後をいったりきたり。
インターネットバブル時のピーク株価を超えずにいました。
1999年のドットコムバブル時の最高値を超えたのは2016年になってからです。
リーマンショック前のピーク株価を追い抜いたのも2014年にはいってからでした。
10年以上もマイクロソフト【MSFT】株価は停滞していたわけです。
ところが2013年以降、マイクロソフト【MSFT】株価は右肩上がりにぐんぐんと上昇しています。
ビジネスモデルの変革が功を奏し、株主にも認められた結果でしょう。
このあたりに、米国株というか覇権国アメリカの大企業の強さが見え隠れします。
なにせマイクロソフトは20年以上も世界時価総額ランキングでトップ10を維持しているのですから。
マイクロソフトの株価チャート(直近10カ月)【MSFT】
マイクロソフト【MSFT】の売上高と利益率
上述の通り、2010年初頭までマイクロソフト【MSFT】はお先真っ暗な企業であると噂されていました。
OfficeやWindowsなどは無料サービスに代替されると予想されていたのです。
だからこそマイクロソフト株価は低迷していたのです。
ところがマイクロソフトの経営者には想定の範囲内であったわけ。
事業の多角化をなしとげました。
2010年以降のマイクロソフト【MSFT】売上高は右肩上がりとなっています。
一方で高収益であったビジネス以外に手を出しているので、マイクロソフト【MSFT】の利益率は下がっていると思われます。
マイクロソフト【MSFT】のキャッシュフロー
マイクロソフト【MSFT】のキャッシュフローを見ると、お金を上手に稼いでいるのだとわかります。
いかなる状況であってもしっかりと利益をあげ、潤沢なキャッシュフローをたたき出しています。
マイクロソフト【MSFT】はある種キャッシュマシーンであるといっていいでしょう。
マイクロソフトの配当金推移【MSFT】
オレンジ色はマイクロソフト【MSFT】の配当金推移を示しています。
綺麗な右肩上がり。
そう、マイクロソフト【MSFT】は15年連続増配銘柄なのです。
さらに注目したいのはその高い増配率です。
マイクロソフト【MSFT】は平均10%を超える増配を10年以上つづけています。
キャッシュリッチな企業が成熟して株主還元をし始めたら、たちまち大きなメリットとなることを示唆しています。
アップルAAPLにも同様の傾向がみられます。
将来的にグーグルやアマゾンなどが配当金をだすこともあるでしょう。
その際にはインカムゲイン投資家から熱い注目を集めることうけあい。
マイクロソフト【MSFT】に投資する際のリスク
マイクロソフト株【MSFT】への投資では、競合優位性を保てるのかどうかに着目しておきたいです。
- 主力事業のリスク
主力製品であるWindowsやOfficeなどのOSは、スマートフォンやタブレット端末の浸透により消費者に必ずしも必須とは言えない状況です。
インストール率はまだまだ低下すると予想できます。
一方でWindows10の導入はその低下率を下げることで、マイクロソフト【MSFT】の成長に寄与するかもしれない可能性はあります。
- 競合リスク
マイクロソフト【MSFT】の成長戦略のひとつにクラウドサービスがあります。
Azureが活躍しているのです。Azureはクラウドで第2位の地位に至るまでになりました。ところがAmazon Web Servicesとの差はまだまだ大きいのです。
さらにGoogle・IBM・セールスフォース・オラクルなど多くの競合他社がクラウドの分野で拡大を計画しています。
- 新規事業リスク
マイクロソフトは2013年にNokiaの携帯電話事業を買収しスマホ事業に参入しました。ところが最近になりポートフォリオを見直し、スマホ事業を縮小しています。
ハードウェアサービスをXboxやSurfaceに集中し、アップルやサムスンなど競合ひしめくスマホデバイス事業とは距離を置いたのです。
しかしながらゲーム機や小型PC分野もまた競合他社が多いことは注意したいですね。
マイクロソフトは株価・配当金の上昇が狙える、バリュー株&グロース株
マイクロソフト【MSFT】とは、日本人にも馴染みある製品群を有するおすすめ米国株のひとつだです。
私は2017年中盤にMSFTを売却してしまいました。
じつは売ったのをちょっと後悔しています。
マイクロソフト【MSFT】の特徴をあらわすと
- FAAMGと称されるグロース株代表
- 株価上昇に期待大
- 大手で安定業績
- 連続増配15年
- 高い増配率
尚、FAAMGとはNASDAQに上場する以下5銘柄をさします。
マイクロソフト【MSFT】のことをグロース株というのかバリュー株なのかは、ひとによって意見がことなるでしょう。
ただしマイクロソフト【MSFT】が世界有数のブルーチップであることは間違いないはずです。
株価上昇も配当金も狙えるのがマイクロソフト。
ナスダックの巨人達はいつも注目の的ですね。
QQQの構成銘柄(2018年3月時点)
>>>QQQはナスダック100連動のETF、株価・配当金は?
以上、マイクロソフト【MSFT】の紹介でした。
著者はMSFT株を保有していません。この記事は自分自身の備忘録として記述したもので、読者にMSFT株の投資を推奨することを目的として書いていません。投資判断はご自身で行ってください。
【参考:米国株 注目の51銘柄】
NYダウに注目した記事
米国株におすすめの証券会社は?
インターネット証券で米国株取引ができるのは、マネックス証券、SBI証券、楽天証券の3社です。
おすすめ | 証券会社 | コメント |
---|---|---|
No.1 | マネックス証券 | 米国株取引に最適 |
No.2 | SBI証券 | 為替手数料Good |
No.3 | 楽天証券 | 見やすさ抜群 |
私は3社に証券口座を保有していますが、3つの観点からアメリカ株取引は主にマネックス証券を使っています。
- 手数料
- 取扱い銘柄数
- 使い勝手(注文方法)
【詳細:米国株投資、おすすめの証券会社を比較】
【詳細:米国株の買い方(マネックス証券編)】
配当金に注目の米国株マイポートフォリオ
私は配当金を狙った米国株投資をしています。インカムゲインを対象とした投資が自分の性格に合っていると思うからです。
【参考:米国株 注目の51銘柄】
米国株で配当金について注目している銘柄
- 配当貴族リスト:25年連続増配の50銘柄【2018年版】
- ダウの犬、高配当おすすめ米国株10銘柄【2018年版】
- 配当王リスト、50年連続増配の26銘柄【2018年版】
- おすすめ米国株:配当金を100年以上支払い続けている9銘柄
配当金狙いのポートフォリオはマネックス証券で構築しています。保有銘柄を適宜公開していますので何か参考にでもなればうれしいです。
【参考:米国株マイポートフォリオ】
公式サイトはこちら→マネックス証券
マネックス証券は米国株に関する情報や無料オンラインセミナーが充実しています。米国株の初心者やそれほど経験がない人には向いています。
コメント
最近ではFAANGではなく、FAAMGと呼ばれてるんでしょうか。
個人的にはネットフリックスよりは、マイクロソフトの方がしっくりきていいですが。