世界の時価総額ランキング上位銘柄の推移は、歴史と共に移り変わっています。
2018年4月末時点での時価総額ランキング上位は、IT企業ばかり。
まさに今の時代を反映しています。
では過去の時価総額ランキング上位はどのような銘柄であったのでしょうか?
本記事では1997年・2007年・2017年の世界時価総額ランキング上位10銘柄をリストアップしていきます。
世界時価総額ランキングトップ5(2018年4月末)
時価総額の世界ランキング、過去からの推移は?
時価総額ランキング 1997年末
順位 | 銘柄名 | 時価総額 億米ドル |
1 | ゼネラルエレクトリック | 2,401 |
2 | コカ・コーラ | 1,649 |
3 | マイクロソフト | 1,560 |
4 | エクソンモービル | 1,509 |
5 | NTT | 1,363 |
6 | メルク | 1,274 |
7 | エアロフレックス | 1,241 |
8 | シティグループ | 1,239 |
9 | ロイヤルダッチ石油 | 1,178 |
10 | インテル | 1,149 |
1997年といえば世紀末が話題となっていた時代。
ジャックウェルチ率いるゼネラルエレクトリックが時価総額ランキングNo.1でした。
>>>ゼネラル・エレクトリック【GE】はダウ平均算出当時からの米国株
また、日本企業のNTTが時価総額の上位10銘柄に顔出ししています。
じつは2000年代前後、日本企業は世界時価総額ランキングトップにランクインしていました。
- NTT
- NTTドコモ
- トヨタ自動車
ただし2000年代後半になると、中国企業の台頭、米国株の堅調によって日本株のランキングは徐々に低下していきます。
時価総額ランキング 2007年末
順位 | 銘柄名 | 時価総額 億米ドル |
1 | 中国石油天然気(ペトロチャイナ) | 7,243 |
2 | エクソンモービル | 5,119 |
3 | ゼネラルエレクトリック | 3,746 |
4 | 中国移動(チャイナモバイル) | 3,540 |
5 | 中国工商銀行 | 3,383 |
6 | マイクロソフト | 3,331 |
7 | ガズプロム | 3,304 |
8 | ロイヤルダッチシェル | 2,649 |
9 | AT&T | 2,521 |
10 | 中国石油化工 | 2,498 |
2000年代からリーマンショック前にかけて、BRICSの飛躍が目立ちました。
>>>株価暴落時の個人投資家の対応は? リーマンショックを忘れない
とくに中国の成長率は目を見張るものでした。
時価総額ランキング2007年版では、トップ10に4つの中国銘柄がランクインしています。
21世紀からは、中国経済が世界経済へ影響する割合が大きくなりだしたのです。
時価総額ランキング 2017年末
順位 | 銘柄名 | 時価総額 億米ドル |
1 | アップル | 8,609 |
2 | アルファベット(グーグル) | 7,293 |
3 | マイクロソフト | 6,599 |
4 | Amazon | 5,635 |
5 | フェイスブック | 5,150 |
6 | テンセント | 4,937 |
7 | バークシャーハサウェイ | 4,892 |
8 | アリババ | 4,416 |
9 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | 3,754 |
10 | JPモルガンチェース | 3,711 |
リーマンショック以降、米国株市場の立ち直りは世界で群を抜いていました。
とくにIT企業の株価上昇率が著しい時代。
2017年の世界時価総額ランキング上位は、ハイテク企業で占められています。
とはいえこの20年で時価総額ランキング上位10銘柄に入り続けていたのは1企業だけ。
マイクロソフトですね。
時価総額ランキングを10年・20年単位でながめてみると、時代時代で大きな潮流があるとわかります。
>>>マイクロソフト【MSFT】は株価上昇と配当金が狙える注目米国株
時価総額の世界ランキングからみる、米国企業の強さ
米国市場の強さのひとつに、「新規企業が時価総額上位に入ってくる」ことが挙げられます。
つまりイノベーションが起こり続けていることの裏返し。
次から次へと成長企業が誕生し、世界トップに君臨するわけです。
米国市場や米国株へ投資するメリットはここにあります。
古き良きアメリカ株を残しつつ、成長著しいグロース株が次々と誕生するのです。
世界時価総額ランキング上位銘柄の創業年
時価総額の世界ランキング銘柄にも、米国市場にも投資できる環境にある日本
時価総額が大きい企業は、日本での生活にも馴染み深いものが多いです。
iPhoneでグーグル検索をしつつ、アマゾンでポチッと商品購入するというのはもはや日常。
身近にある商品を扱っている企業へ投資をしたいと思ったら、想像以上に米国株が出てきます。
そんな米国株に投資できる環境が整ってきています。
2013年のマネックス証券を皮切りに、特定口座対応しているのですから。
アメリカ株の特定口座開始年の比較
>>>米国株投資の証券会社:手数料値下げ・特定口座・取扱いの変遷を比較
まとめ:世界の時価総額ランキング、過去からの推移
- 2017年末の時価総額上位は、ハイテク企業で占められている
- 10年単位でみると、上位銘柄が移り変わっている
- 20年間、トップ10を維持していたのはマイクロソフトのみ
そして
- 新規企業が時価総額上位に入れる強さが米国株市場にある
- 日本から米国株取引ができる環境が整っている
あなたも私も株式投資をする上で、米国株を含めた運用が当たり前となる時代に生きているというわけです。
以上、世界の時価総額ランキング、過去からの推移でした。
関連記事の紹介
米国株投資はインターネット証券がベスト。私はマネックス証券推し。

S&P500に低コストで投資できるファンドの発売は画期的な出来事でした。

株式投資リターンが優れている米国市場ですが、いつかくる暴落にも注意しておきたいです。

コメント