JNJから学ぶ、個別株投資と医薬品開発の難しさ

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JNJ株にみる、ヘルスケアセクターでの個別株投資の難しさ

私は米国株投資をしていますが、個別株投資からETFメインのポートフォリオへと切り替えています。

米国株個別株で保有している銘柄のひとつが、JNJ。

鉄壁の配当王銘柄です。

 

今回、JNJ株のニュースによって、医薬品開発とヘルスケアセクターへの個別株投資の困難さを再認識しました。

 

具体的にはイグザレルト(リバーロキサバン)の臨床試験結果がネガティブだったこと。

それも二つも。

 

ちなみにリバーロキサバンとは、JNJ株の有力商品のひとつ

抗血栓薬であり、血液サラサラにする薬剤です。

ドイツ製薬大手のバイエルと協業プロモーションをしていますね。

 

JNJのリバーロキサバン臨床試験がネガティブな結果に

  • 重症内科疾患例を有するVTE高リスク患者
  • 冠動脈疾患を合併した心不全

参考>>JNJ IR

 

それでは配当王であるJNJのポートフォリオの一角、リバーロキサバンの臨床試験結果をみてみましょう。

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重症内科疾患例を有するVTE高リスク患者が対象

 

MARINERという臨床試験名です。

重症内科疾患例を有するVTE高リスク患者、約12,000例を、リバーロキサバン群とプラセボ(偽薬)に割り付けて比較しています。

 

VTEは静脈血栓・塞栓症と呼ばれる、とくに肺塞栓が重篤化しやすいです。

エコノミー症候群といわれる疾患ですね。

20年ほど前、サッカー日本代表の高原選手が患ったことを思い出します。

 

静脈血の流れが悪くなり、ドロドロになって固まり、それが肺血管に詰まってしまう病気。

水分補給は忘れずにしましょう。

 

重症内科疾患例を有するVTE高リスク患者、約12,000例

  • リバーロキサバン群
  • プラセボ群

リバーロキサバンの有効性は証明されなかった

 

上図は、MARINER試験の有効性を示しています。

縦軸が累積イベント(疾患発症)の割合、横軸は日数です。

イベントが低い方が良いので、線が下にある方が有効性が高いということ。

 

ピンクがリバーロキサバン、ブルーがプラセボ群ですね。

結果をみると、リバーロキサバンが相対的に24%のリスク低下を示しています。

しかしながらP値が0.136となり、統計学的には有意差は無いと証明されました。

 

VTE高リスクの患者さんにとってはもちろん、JNJ株ホルダーにとっても残念な結果です。

 

個人投資家はリスクとリターンを考慮し、投資をしています。

薬剤も同様で、有効性と安全性を見る必要があります。

ですからMARINER試験の安全性情報もみていきましょう。

リバーロキサバンの出血リスク

 

リバーロキサバンは血液を固まりにくくする、抗血栓薬です。

その作用機序ゆえに副作用として出血を伴います。

 

リスクとリターン、投資とおなじですね。

 

リバーロキサバンをプラセボと比較した結果、大出血のリスク比:1.88倍という結果でした。

統計学的にはプラセボと有意差はありません。

比較的安全な薬剤であるといえそうです。

 

しかしながら有効性を証明できず、出血リスクが1.8倍になる薬剤は、世の中には出てきません。

 

とはいえJNJとバイエル連合は、リバーロキサバンの臨床試験を多数平行実施しています。

リスクヘッジです。

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冠動脈疾患を併発する、心不全患者が対象のCOMMANDER HF試験

 

冠動脈疾患を合併した心不全患者

  • リバーロキサバン
  • プラセボ

 

これまで心不全を対象にした臨床試験で成功した薬剤はあまり見たことがありません。

もし成功すれば、患者さんにとってもJNJ株ホルダーにとっても嬉しいニュースとなります。

 

しかしながらこの臨床試験も結果はネガティブ。

リバーロキサバンの有効性はプラセボと変わらない

 

縦軸がイベント(心不全)の累積発現率、横軸が日数となっています。

リバーロキサバン群とプラセボ群の差はみられません。

有効性が無いと証明されました。

リバーロキサバンは、大出血を増加させる

 

安全性をみていきます。

リバーロキサバンはプラセボに比較して大出血を増加させることが証明されました。

  • リバーロキサバン:3.3%
  • プラセボ:2.0%
  • P値=0.003

有効性が見られず、出血リスクは増加する。

ネガティブな結果となりました。

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JNJは配当王銘柄

JNJ株ホルダーとしては残念です。

 

今回のように、医薬品開発は大きなリスクを伴います。

不確実性が大きいという事です。VUCAワールドですね。

そして臨床開発には莫大なコストと時間がかかる。

 

だからこそ大手企業にワイドモートが存在するのです。

ベンチャー企業には、これだけ大規模な臨床試験を実施できるだけの資金はありません。

ですからヘルスケアセクターには参入障壁があるわけです。

 

こういった状況の中で、JNJはヘルスケアコングロマリットとなっています。

ヘルスケアセクターのなかで事業分散しているのです。

経営が上手であり、株主還元も手厚い。

 

配当金が50年以上も増配され続けています。

配当王銘柄です。

 

したがいリスクの高いヘルスケアセクターとはいえ、JNJは安心して投資ができる個別銘柄といわれます。

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ヘルスケアセクター個別株投資は大型株の安定性か、バイオ銘柄の一発勝負

上述のように、ヘルスケアセクターにはワイドモート株が多いです。

とくに米国大型株はすべて強固な堀を築いています。

莫大な開発資金を有しているということです。

 

もしヘルスケアセクターに個別株投資をする際には、まず米国大型株を選択すると良いと思います。

 

たとえばシーゲル銘柄では

 

さらに、シーゲル銘柄以外でも

  • ジョンソンエンドジョンソン
  • イーライリリー
  • アムジェン
  • ギリアドサイエンス

といったところ。

 

もしくはバイオベンチャーへの投資で一攫千金を狙う方法も選択肢となるでしょう。

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米国大型株投資、ヘルスケアセクターETFが安心

ヘルスケアセクターへの投資は過去リターンが優れていました。

人類の健康へのニーズはまだまだ高いです。

今後もヘルスケアセクター自体は良好なリターンを供給してくれるでしょう。

 

だとすると個別株投資にこだわりがなければ、セクターETFを選ぶといいですね。

 

とくにVHTなんかは優良商品です。

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今回は、JNJから

  • 個別株投資
  • 医薬品開発

の難しさをあらためて教えてもらいました。

分散投資の重要性を思い出したいですね。

 

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