米国株配当貴族指数とは、25年以上連続増配を達成している企業の中から必要条件を満たした銘柄群で構成されるスマートベータでです。
本記事では、米国株配当貴族インデックスとは何なのか?その必要条件を示すとともに、S&P500リターンとの比較、そして最後に米国株配当貴族の構成銘柄【2016年版】を記録していきます。
配当貴族銘柄リスト2019年版
配当貴族銘柄リスト2018年版
配当貴族銘柄リスト2016年版
配当王銘柄リスト【2019年版】
配当王銘柄リスト【2018年版】
配当王銘柄リスト【2017年版】
米国株配当貴族インデックスとは?
配当貴族銘柄となる為には、3つのクライテリアを最低限満たす必要があります。
米国株配当貴族インデックス構成銘柄の条件
- S&P500の構成銘柄である事
- 25年以上連続増配を達成している事
- 一定以上のサイズと流動性を保っている事
この崇高なる銘柄群で構成され均等荷重時価総額により算出された数値を、S&P500配当貴族指数と呼ぶのです。
S&P500配当貴族指数のパフォーマンスは、あたかも当然であるかのごとくすまし顔でS&P500平均を上回っています。
米国株配当貴族インデックスとS&P500のリターンを比較
このように、米国株配当貴族指数はS&P500と比較して良好なリターンを示してきました。
キャピタルゲインもインカムゲインも狙える企業群で構成されていることが背景にあるのでしょう。
ですから配当貴族銘柄は、米国株の中でも注目銘柄が集まっています。
米国株配当貴族指数の年次リターン(1990年1月31日~2016年4月)
これらパフォーマンスのグラフは、ジェレミー・シーゲル教授の言うように、配当は下落相場のプロテクター・上昇相場のアクセルであることを表しています。
とくに、ドットコムバブル崩壊時やリーマンショック時の株価下落率が、配当貴族指数の方が小さいのです。
株価暴落局面でも耐えうるだけのビジネスモデルを有している企業が多いということですね。
米国株配当貴族インデックス構成銘柄リスト【2016年版】
Ticker | 会社名 | 5年増配率 |
ABBV | アッヴィ | |
ABT | アボット・ラボラトリーズ | -11 |
ADM | アーチャー・ダニエルズ・ミッドラン | 13 |
ADP | オートマティック・データ・プロセッシング | 8 |
AFL | アフラック | 7 |
APD | エアープロダクツ・アンド・ケミカルズ | 11 |
BCR | CRバード | 6 |
BDX | ベクトン・ディッキンソン | 10 |
BEN | フランクリン・リソーシズ | 16 |
BF_B | ブラウン・フォーマン | 10 |
CAH | カーディナル・ヘルス | 15 |
CINF | シンシナティ・ファイナンシャル | 8 |
CL | コルゲート・パーモリーブ | 8 |
CLX | クロロックス | 8 |
CTAS | シンタス | 2 |
CVX | シェブロン | 9 |
DOV | ドーバー | 9 |
ECL | エコラボ | 16 |
ED | コン・エジソン | 2 |
EMR | エマソン・エレクトリック | 7 |
GPC | ジェニュイン・パーツ | 8 |
GWW | W.W. グレインジャー | 17 |
HCP | HCP | 4 |
HRL | ホーメル・フーズ | 19 |
ITW | イリノイ・ツール・ワークス | 10 |
JNJ | ジョンソン・エンド・ジョンソン | 7 |
KMB | キンバリー・クラーク | 6 |
KO | コカ・コーラ | 8 |
LEG | レゲット・アンド・プラット | 4 |
LOW | ロウズ | 21 |
MCD | マクドナルド | 9 |
MDT | メドトロニック | 11 |
MKC | マコーミック | 9 |
MMM | スリーエム | 14 |
NUE | ニューコア | 1 |
PEP | ペプシコ | 8 |
PG | P&G | 7 |
PNR | ペンテア | 11 |
PPG | PPGインダストリーズ | 5 |
SHW | シャーウィン・ウィリアムズ | 13 |
SPGI | マグロウヒル・ファイナンシャル | 7 |
SWK | ブラック・アンド・デッカー | 5 |
SYY | シスコ | 4 |
T | AT&T | 2 |
TGT | ターゲット | 21 |
TROW | T ロウ・プライス・グループ | 14 |
VFC | VFコーポレーショ | 17 |
WBA | ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス | 17 |
WMT | ウォルマート | 10 |
XOM | エクソン・モービル | 11 |
配当貴族銘柄が、さらに25年連続増配をすると配当王銘柄となる
配当貴族を経てさらに四半世紀の連続増配を加えると、配当王となります。
しかしその道のりは険しいといわざるを得ません。
約半数の銘柄が配当貴族⇒配当王の道半ばで、増配をあきらめざるを得ないという事実があるのです。
いつの時代にも、経済的に厳しい時期はあります。
例えば、いまの配当貴族は少なくともインターネットバブルやリーマンショックなどの暴落を乗越えてきました。
金融危機や経済危機を横に、連続増配を達成してきたのです。
米国株投資で銘柄候補選定の際には、これら配当貴族への敬意を払う事が必要でしょう。
なにしろ過去リターンはインデックスより良好であり、投資家にもメリットはあるのですから。
配当貴族銘柄リスト2019年版
配当貴族銘柄リスト2018年版
配当貴族銘柄リスト2016年版
配当王銘柄リスト【2019年版】
配当王銘柄リスト【2018年版】
配当王銘柄リスト【2017年版】
米国株配当貴族銘柄の入れ替えの歴史
米国株以外の配当貴族インデックスとは?
25年連続増配株が、増配記録を止める確率
20年~24年連続増配している米国株
配当貴族銘柄から高配当利回り株を選んだ時のリターンは?
米国株の配当金推移を調べる方法
米国株の連続増配年数と増配率を調べる2つの方法
米国株の買い方
米国株投資で手数料負けしない取引額
コメント