配当貴族銘柄の定義を、米国株と世界株式・欧州株・日本株とで比較

米国株配当貴族インデックスといえば、連続増配銘柄の代名詞。

25年以上の連続増配銘柄群は、S&P500を上回る投資リターンを提供してきた歴史を有しています。

ですから配当金投資のひとつ、増配戦略として位置付けられますね。

 

この配当貴族という単語は、米国株S&P500だけではなく、世界各国に存在しています。

 

しかし米国とそれ以外の国で、配当貴族の定義が違うのですよ。

なにせ米国市場のように、25年以上の連続増配株が多くある市場は無いです。

長期にわたる連続増配株は、日本市場だけではなくその他の国でも珍しいのです。

 

本記事では、配当貴族指数の連続増配年数の違いを紹介します。

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米国株配当貴族インデックスだけではなく、世界各地に配当貴族指数がある

米国株配当貴族インデックス銘柄になるたためには、3つのクライテリアを最低限満たす必要があります。

  1. S&P500の構成銘柄である事
  2. 25年以上連続増配を達成している事
  3. 一定以上のサイズと流動性を保っている事

 

米国株式市場には、25年連続増配銘柄が100以上存在しています。

上述の通り、米国株以外の株式市場では、25年というような長い連続増配株は希少。

したがい米国株以外の市場では、配当貴族の定義が緩和されています。

 

たとえば世界市場を対象とした配当貴族と名前のつくインデックスがいくつかあります。

 

配当貴族インデックスリスト

  • S&P 500配当貴族指数
  • S&Pグローバル配当貴族指数
  • S&P高配当貴族指数
  • S&P欧州350配当貴族指数
  • S&P/JPX 配当貴族指数
  • S&P汎アジア配当貴族指数
  • S&P/TSXカナディアン配当貴族指数(CAD)

 

これら世界各国の配当貴族指数に必要とされる連続増配年数が何年なのかを確認していきましょう。

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米国株と、それ以外の配当貴族インデックスの連続増配年数

配当貴族指数に必要とされる連続増配年数

配当貴族指数に必要とされる連続増配年数

 

ご覧のように、各配当貴族指数によって、必要とされる増配年数が大きく異なります。

米国外の市場では、短い増配記録の企業でも、配当貴族構成銘柄になれるのです。

 

配当貴族インデックスに必要な連続増配年数または配当連続維持年数

  • 25年:S&P 500配当貴族指数
  • 20年:S&P高配当貴族指数
  • 10年:S&Pグローバル配当貴族指数
  • 10年:S&P欧州350配当貴族指数
  • 10年:S&P/JPX 配当貴族指数
  •  7年 :S&P汎アジア配当貴族指数
  •  5年 :S&P/TSXカナディアン配当貴族指数(CAD)

 

ここまで多いと、貴族なのか没落貴族なのか分からなくなってくるかもしれませんね。

 

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米国株配当貴族指数とそれ以外の国で、配当貴族の定義が違う理由

米国株配当貴族指数は25年以上の連続増配株で構成されています。

しかし米国以外の市場では、増配が25年未満でも配当貴族を名乗っていました。

この理由は、配当の歴史が浅いからに他なりません。

 

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは米国だけでなく、多くの国際市場においても増配指数を提供しています。

一部の国際市場では、米国と比べて企業の配当の歴史が浅く、配当方針が十分に確立されていないのです。

 

たとえばS&P高配当貴族指数の場合、20年以上連続して増配を行っていることが指数採用の条件となります。

一方で一部の地域ではこの基準が5年、7年、また10年に緩和されています。

 

米国企業が、株主還元に積極的であったかの証左ですね。

 

こうしてみると配当成長投資や増配戦略では、米国株が第一選択となるでしょう。

また、配当金や分配金といったインカムをKPIとした投資方針をとる際も、やはりアメリカ株投資を選ぶことになるわけです。

 

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