連続増配銘柄が株価大暴落のときに増配をやめる割合

米国株ではリーマンショック時に、

25年以上連続増配銘柄の約3割

が配当金の増額を中止しました。

 

2017年を振り返ると、アメリカ株において25年以上連続増配している銘柄は108ありました。

2015年での25年連続増配銘柄数は、105

 

つまり2015年~17年にかけて25年以上の連続増配銘柄は最低3つ以上増えているといえます。

なぜならこの期間では、配当金の増額をストップした銘柄があるかもしれないからです。

 

すなわち連続増配株といえども、いつかはその増配記録が止まるときがあるのです。

とくに金融危機の際には、利益が圧迫され増配余力がなくなる銘柄が散見されます。

米国株の配当成長投資とはいえ、これが現実。

 

本記事では、米国連続増配銘柄が、配当金を増やすことを止める確率・割合について考察していきます。

 

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米国株の連続増配銘柄数の推移:配当金の増額がストップするとき

The DRiP Investing Resource Centerより

 

上図は過去10年間における、25年以上連続増配銘柄数の推移を示したものです。

2008年~09年にかけて大きく減っていることがわかります。

 

25年連続増配株の数

  • 2007年12月:139銘柄
  • 2009年11月:97銘柄

 

2年間で、42の増配銘柄が配当金増額をストップしています。

 

金融危機の時には

約30%

もの銘柄が、連続増配を取りやめるのです。

 

25年以上連続増配をしている安定企業であっても、リーマンショック級の経済危機がきたら増配をストップせざるを得ないのですね。

 

過去からの継続を帳消しにしてしまう力が経済危機にはあるわけです。

 

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リーマンショック以降、米国株の連続増配銘柄数は増え続けている

アメリカ株市場において、25年以上連続増配銘柄数の推移は以下の通りです。

 

25年連続増配銘柄の数

  • 2009年11月:97
  • 2011年4月:100
  • 2013年4月:104
  • 2015年4月:105
  • 2017年4月:110

 

リーマンショック以降、増配企業は安定的に配当金を増やしてきたことが伺えます。

しかしながら今後来るであろうリセッションでは、どの程度の連続増配株がその記録を維持できるでしょうか。

 

たとえば1991年時点では、25年以上連続増配している米国株数は38でした。

この38のアメリカ株がその後の25年間、配当金を増やし続けていたらどうなるでしょうか?

2016年には50年連続増配株が、38銘柄となっているはずです。

 

ところが2016年時点で配当王(50年族増配)銘柄数は、18のみでした。

 

つまり25年連続増配をしていても、半数近くの企業が50年連続への道半ばで増配記録をストップしてしまったのです。

 

過去が未来を保証しないことの例ですね。

  • 1991年25年連続増配銘柄数:38
  • 2016年配当王銘柄数    :18
  • 継続率:47%

 

参考 配当貴族から配当王への道のりで、47%が脱落する

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まとめ:米国株が連続増配記録を中止するリスク

25年以上連続して増配している銘柄は、投資する上で安心感を与えてくれます。

 

しかしながら、増配記録がいつまでも続くわけではありません。

  • リーマンショックにより2008年前後で、3割程度の企業が増配継続できなくなった
  • 1991年時点の25年連続増配株が50年連続に到達する前に47%が脱落した

 

 

一方で経済回復がみられさえすれば、アメリカ企業は増配を続けてきました。

現に2009年以降の25年連続増配銘柄数は増加しているのです。

 

米国株式市場以外をみわたすと、25年連続増配している銘柄は少ないです。

配当貴族の定義が、10年・7年・5年の増配記録と緩和されているほどです。

ですから米国企業の株主還元の姿勢がみてとれる情報ですね。

 

こうしたデータを踏まえ、米国株による配当成長投資に取り組みたいですね。

 

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コメント

  1. ともゆき より:

    リーマンショックで増配がストップした銘柄の、その後が気になります。増配出来なかった時点で売却するべきなのか、それともホールドしてもインデックスと同等のパフォーマンスなのか。直感では、その時点で売却するのが正解なように思うのですが…。

    • はちどうきゅうどう より:

      ともゆきさん、
      コメントありがとうございます。
      連続増配銘柄の増配ストップ時に継続保有 or 売却のどちらがリターンに繋がるのかは興味あります。
      残念ながらそのようなDataを提供してくれる情報源が見当たりませんでした。

      個人的には増配銘柄を購入する理由が”増配”にあるならば、売却するのが筋だろうと思います。

  2. やすゆき より:

    一方で日本の会社はどうなんでしょう。増配継続できた会社の割合が気になります。