【VHT】米国ヘルスケア・セクターETFに投資する際に知っておきたいこと

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米国株式市場のヘルスケアセクターは、優れた投資収益を提供していきました。

ヘルスケアセクターは生命関連企業であり、人間がより豊かに生きたいという希望を叶えるために存在しています。

そんなヘルスケアセクターにまるっと投資できるのが、米国株ETFの【VHT】

 

【VHT】バンガード・米国ヘルスケア・セクターETFに投資をする際には、米国内の医薬品市場予測を知っておくことがおすすめです。

 

そこで本記事では

  • 米国の医薬品市場推移
  • 米国と日本のヘルスケアセクター市場比較
  • 【VHT】とは?

について紹介します。

 

データはIQVIAによるThe Global Use of Medicine in 2019 and Outlook to 2023からの引用です。

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米国株ヘルスケアセクターの見通しは明るい!しかし医薬品市場の拡大率は低下するとの予測あり

まずはヘルスケアセクターを代表する医薬品市場を確認していきましょう。

 

2014年~2018年にかけて、世界と米国の医薬品市場はいずれも堅調でした。

一方で、今後2019年~2023年にかけては成長率が低下すると予測されています。

米国株ヘルスケアセクターへの投資が、過去同様の高リターンを約束しているわけではないと肝に銘じておきたいですね。

世界の医薬品市場売上は今後も拡大、成長率はやや低下するとの予測

世界の医薬品市場推移

世界の医薬品市場推移

2014年~2018年の世界医薬品市場のCAGRは

6.3%

でした。

 

一方の米国は

7.2%

 

米国ヘルスケアセクターは、世界市場と比べて優れた成長率を示してきました。

では、世界、アメリカ、そして日本の医薬品市場の国別比較ではどのような結果なのでしょか。

米国ヘルスケア市場の優位性!国別の医薬品市場成長率を比較(2014年~2018年)

国別の医薬品市場成長率比較

国別の医薬品市場成長率比較

2014年~2018年の国別医薬品市場成長率の比較です。

  • 米国:7.2%
  • 世界:6.3%
  • 日本:1.0%

 

米国ヘルスケアセクターの市場は世界に比べ、高い伸び率でした。

とはいえ米国医薬品市場の高い伸長率が、いつまでも続くわけではありません。

国別の医薬品市場成長率予測を比べると、やはりヘルスケアセクター投資は米国株がベターだろう(2019年~2023年)

2019年以降、ヘルスケアセクターの市場成長率は鈍化すると予測されています。

  • 米国:4~7%
  • 世界:3~6%
  • 日本:-3~0%

 

ヘルスケアセクター市場規模の予測を国別に比べてみると

最大市場の米国は

  • 18年の4850億ドル→23年に6250億~6550億ドル
  • 年平均成長率は4~7%

 

市場規模2位の中国は

  • 18年の1320億ドル→23年に1400億~1700億ドル
  • 年平均成長率は3~6%。

 

米中とも14年~18年の年平均成長率は7%台でしたので、2019年以降の市場成長は鈍化するとの予想されているとわかります。

 

ちなみに、我が国日本はマイナス成長予測。

高齢者社会に伴い、医薬品市場は拡大しそうなものです。

しかし社会福祉費用の抑制政策によって薬価はどんどん下がるでしょう。

 

日本国内市場だけを対象にしていたのでは、利益を伸ばすことは難しい時代。

だからこそ、武田薬品工業がシャイア―買収したり、日本の製薬会社は世界に打って出ているのですね。

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米国株と日本株の比較、ヘルスケアセクターに投資をするならどっちなのかは明らか

国別の医薬品市場規模と成長率予想の一覧です。

米国ヘルスケア市場は、まだまだ高い伸び率が予想されています。

やはりヘルスケアセクターに投資をするなら日本株よりも米国株市場がベター。

 

ヘルスケアセクターなら米国株が投資対象として良さそうです。

S&P500の市場平均よりも、優れたリターンが得られるかもしれません。

とはいえ、2023年までの医薬品市場の伸び率は、過去5年間より低下することはしっかり覚えておきたいですね。

 

さて続いては、米国株ヘルスケアセクターの過去リターンについておさらいしていきます。

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米国株ヘルスケアセクターの投資リターン良好だった

ジェレミー・シーゲル教授による「株式投資の未来」では、セクター別の投資収益が掲載されています。

ヘルスケアセクターはNo.1の投資リターンでした。

 

個別銘柄別の比較ランキングでも、ヘルスケア関連株が多くランクインしています。

いわゆるシーゲル銘柄ですね。

No.1社名ティッカー年率(%)ヘルスケアセクター
1フィリップモリスPM19.47
1アルトリアMO19.47
2アッヴィABBV15.18
2アボット・ラボラトリーズABT15.18
3コカコーラKO14.68
4コルゲート・パーモリーブCL14.64
5ブリストル・マイヤーズスクイブBMY14.40
6ペプシコPEP14.13
7メルクMRK13.95
8ハインツHNZ13.80
9CVSヘルスCVS13.65
10トッツィローTR13.57
11クレインCR13.57
12ハーシー・フーズHSY13.53
13ファイザーPFE13.38
14EQTEQT13.16
15ゼネラルミルズGIS13.12
16ワンオークOKE13.04
17プロクター&ギャンブルPG13.00
18ディアDE12.86
19クローガーKR12.70
20マグロウヒルMHP12.58

個別銘柄別にみたら、ヘルスケアセクター株が高リターンであったことが分かります。

 

米国株セクター別リターン(2003年版)

  1. ヘルスケア 14.19%
  2. 生活必需品 13.36%
  3. 情報技術 11.39%
  4. エネルギー 11.32%
  5. 一般消費財 11.09%
  6. S&P500平均 10.85%
  7. 金融 10.58%
  8. 資本財 10.22%
  9. 電気通信 9.63%
  10. 公益事業 9.52%
  11. 素材 8.18%

 

米国株セクター別リターン比較では、ヘルスケアセクターの優秀さが際立っています。

 

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米国株ヘルスケアセクターへの投資! 個別株とETFのメリット・デメリット

医薬品開発は、博打に近いものがあります。

成功確率が極めて低いからです。

さらには、先進諸国は医療費削減政策を打ち出しています。

 

ビジネス環境をみると、ヘルスケア企業には逆風です。

そして特許が切れてしまえばヒット商品であっても後発品にシェアを奪われてしまいます。

ですからヘルスケア企業が、永続した利益を出すことは難しいのではないでしょうか。

 

投資リターンも同様です。

かつて優れていた個別株であっても、未来は必ずしも同じ投資収益だとは限らないのです。

例として以下に2013年~18年におけるシーゲル銘柄の投資収益を示します。

シーゲル銘柄;ヘルスケアセクター個別株投資のリターン(2013年~18年)

Ticker名称5年%
ABBVアッヴィ26.4
ABTアボット14.7
SPYS&P50014.2
BMYブリストル・マイヤーズスクイブ13.7
PFEファイザー8.7
MRKメルク8
CVSCVSヘルス6.4

2013年~18年では、過去リターン良好であったヘルスケアカンパニーであっても、市場平均より投資収益が劣っていました。

ヘルスケアセクターへの個別株投資が難しい例といえるのではないでしょうか。

 

とはいえ、ヘルスケアセクターは、ディフェンシブでもあり投資対象としたい。

ヘルスケアは参入障壁が高いですから。

医薬品開発には莫大な資金が必要であったり、規制が厳しかったりと、ワイドモートとなりやすい環境なのです。

 

ならばヘルスケアセクターにまるっと投資ができる米国株ETFがおすすめできそうですね。

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【VHT】バンガード・米国ヘルスケア・セクターETFとは、リターン良好な優良投資商品

【VHT】バンガード・米国ヘルスケア・セクターETFとは、その名の通り米国内のヘルスケアセクターに投資がきる商品です。

 

具体的には米国内の

  • ヘルスケア機器およびヘルスケア用品を製造する企業
  • ヘルスケア関連サービスを提供する企業
  • 医薬品およびバイオテクノロジー製品の研究・開発・製造・マーケティングを主たる業務とする企業

にまるっと投資ができる米国株ETF。

 

バンドエイドで有名なジョンソンエンドジョンソンであったり、バイアグラのファイザーであったりに分散投資ができるのです。

 

ヘルスケアセクターは、他セクターに比較して過去リターンが優れていた歴史があります。

ですから、【VHT】バンガード・米国ヘルスケア・セクターETFのトータルリターンもS&P500よりも良好だったのですよね。

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【VHT】米国ヘルスケア・セクターETFの株価と分配金の推移は上昇傾向

【VHT】は、株価および分配金の上昇が提供されてきました。

米国ヘルスケアセクター市場の成長と株主還元が功を奏しています。

【VHT】の株価チャート(直近10カ月)

finviz dynamic chart for  VHT

 

【VHT】の分配金推移

【VHT】バンガード・米国ヘルスケア・セクターETFの分配金推移

【VHT】バンガード・米国ヘルスケア・セクターETFの分配金推移

 

VHTの分配金利回りは2%に満たない水準。

一方で2014年~2018年にかけての増配率は目を見張るものがあります。

やはりヘルスケアセクター投資は検討の余地ありです。

 

米国株は、1株からの少額投資でも手数料負けしなくなった

2019年7月以降、インターネット証券各社は米国株取引手数料下限を引き下げました。

この結果、少額投資でも手数料負けをすることなく取引が可能となったのです。

米国株ETFの【VHT】だって、1株から購入することができます。

 

証券会社売買手数料為替手数料(1ドル両替あたり)
SBI証券約定額の0.45%(最低0ドル、最大20ドル)0.25円(住信SBIネット銀行で0.04円)
マネックス証券約定額の0.45%(最低0ドル、最大20ドル)0.25円
楽天証券約定額の0.45%(最低0ドル、最大20ドル)0.25円

 

まとめ

  • セクター別過去リターンを比較すると、ヘルスケアがNo.1であった
  • しかし医薬品市場の成長率は鈍化すると予測されている
  • さらに個別株投資は銘柄選択に困難さがつきまとう
  • 【VHT】などの米国株ETFは、よい選択肢となる
  • 米国株は1株からでも手数料負けしないので投資しやすくなった

 

以上、「【VHT】米国ヘルスケア・セクターETFに投資する際に知っておきたいこと」でした。

 

2019年8月から、VHTへの投資を始めました。

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