ヘルスケアセクターの見通し 米国市場と日本市場を比較した結果は?

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ヘルスケアセクターへの投資リターンは優れていた

ヘルスケアセクターへの投資は、過去リターンが優れていた。

リターントップ20であるシーゲル銘柄にも複数がランクインしている。

対象はもちろん米国株。

 

現存する銘柄では

 

さらに、シーゲル銘柄以外でも

  • ジョンソンエンドジョンソン
  • イーライリリー
  • アムジェン
  • ギリアドサイエンス

といった、超優良銘柄がならぶ。

 

ところが今世紀はヘルスケアセクターに逆風が吹いている。

 

先進諸国の財政状況をみると、余裕があるとは言えない。

ゆえに医療費抑制政策をとる国が多い。

ヘルスケアセクター投資の最大のリスクは、国の動向といってもよい。

 

たとえばトランプ大統領が、薬価に言及したニュースが記憶に新しい。

製造業の中でも規模が小さく、雇用を創出しにくいヘルスケアセクター。

米国内でも支出抑制の対象となりがちだ。

シーゲル銘柄は、米国株の運用成績ランキングトップ20
【シーゲル銘柄】米国株のリターンランキングトップ20 ジェレミー・シーゲル著株式投資の未来には、1957年~2003年迄のリターン上位20銘柄が記載されています。 黄金銘柄とよばれる米国株。 とても参考になります。 ...
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ヘルスケアセクターへの投資見通しは明るい

引用:IQVIA

 

とはいえヘルスケアセクターへの投資見通しは明るいと思う。

医薬品市場は拡大し続けるのだから。

さらに中国をはじめとする新興国の伸びも期待できる。

 

上図にあるように、年率4-5%前後で市場拡大が予測されている。

ここ数年はオンコロジー領域(抗がん剤)の開発が花盛りだ。

個別株投資をするなら、このあたりは狙いどころか。

ヘルスケアセクターの見通し オンコロジー5社の開発状況を比較
ヘルスケアセクター投資の見通しは明るいとされています。 過去も同様。 ジェレミー・シーゲル著作株式投資の未来によると、1957年~2012年のトータルリターンが優れていたという結果がでています。 もちろん先...
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ヘルスケアセクターの日本市場は厳しい

引用:AnswersNews

 

ヘルスケアセクター投資は、日本市場でも明るいか?

日本のマーケットをみると、そうとは言い切れない。

 

国別の医薬品市場では、日本は中国に抜かれている。

そして日本市場の世界シェアは低下し続けている。

 

この状況を投資家としてどう感じるか?

外資系医薬品会社のトップは、日本への投資を継続するだろうか?

 

金融業界では外資系企業が日本撤退したことが記憶に新しい。

日本市場は儲からないから、退いたのだろう。

 

金融業界と同様のことが、ヘルスケアセクターでも発生するのではないか。

 

個人投資家としてというより、一個人として心配してしまう。

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医薬品マーケット予測:日本市場だけが縮小

引用:AnswersNews

 

上表は各国の医薬品市場成長率を示している。

驚いたことに、日本だけが縮小予測。

高齢化社会ではあるが、医薬品市場は小さくなっていくのだ。

 

たとえばオプジーボ。

革新的な、抗悪性腫瘍剤である。

小野薬品とブリストル・マイヤーズスクイブ連合が販売している。

 

オプジーボの薬価は見事なまでに低下している。

2018年11月からは薬価が37.5%さがるとニュースでみた。

オプジーボ薬価、当初の4分の1以下にダウン
CBnewsマネジメントは、医療・介護経営専門ウェブマガジンで、診療報酬や介護報酬などの情報を配信。中医協や介護給付費分科会をはじめとする厚生労働省の動向のほか、現場リポートやコンサルタントの分析など、経営に役立つ情報を広く提供しています。

 

株主目線でみると、売上が37.5%下がるということ。

もちろん販売量が増加し、その分をカバーするのだろう。

それでも売上高の伸びは期待できない。

 

外資系製薬メーカーのCEOも同様に考えるだろう。

日本市場に魅力は乏しい、と。

その結果、投資を避けるのではないか。

 

すると革新的な医薬品は日本市場に導入されにくくなる。

ますます日本市場の魅力が失われる。

 

しかし日本の財政状況を鑑みると、医療費抑制は必須。

市場拡大を許容する余裕はない。

つまりヘルスケアセクターの日本銘柄は厳しい環境で闘っている。

 

ヘルスケアセクターへ投資をするなら日本市場は避けた方が良いかもしれない。

 

そして日本の個別銘柄を買うなら、

  • 海外売上高比率が高い会社
  • 国内売上でも超低コストを成し遂げている銘柄
  • 製薬・医療機器以外の、たとえば介護業界株

がよさそうだ。

ブリストル・マイヤーズスクイブ【BMY】の銘柄分析;業績と株価・配当金の推移
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ヘルスケアセクターに投資をするなら、米国大型株かETFが無難

ヘルスケアセクターマーケットをみると、米国が最大である。

北米市場の重要性は、他業種とかわらない。

この場合、投資をするなら米国株がいいと思う。

 

とくに大型株ならM&Aで他企業を買収できる。

医薬品開発には時間と費用を多く要する。

その結果、参入障壁の大きくなるのが医薬品業界。

 

その中でM&Aを仕掛けられる米国大型株は大きな武器を持っている。

逆にベンチャー企業は創薬できても、販売にまで持ち込みにくい。

 

したがい、米国大型株が投資対象としてはリーズナブル。

 

もちろん一発逆転をねらってのベンチャー銘柄への投資もいいでしょう。

それでも当たる確率は低い事は覚えておきたい。

 

だったら市場全体へ投資ができるヘルスケアセクターETFが無難だ。

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ヘルスケアセクター市場をみて、どうするか?

私は不労所得の極大化を目指して投資をしている。

だから株式投資では配当金をKPIとする。

医薬品株は、高配当銘柄が多い。

 

一方で、ヘルスケアセクターETFであるVHTは、分配金利回りが物足りない。

 

  • ヘルスケアセクターには投資したい
  • 配当利回りは高いほうが好ましい

私はこう思うので、米国大型株への投資を続けておく。

 

今のところの投資対象は

  • ジョンソンエンドジョンソン
  • アッヴィ

 

配当王銘柄であったり、配当貴族であったりする。

つまり連続増配株。

 

しばらくはこの2銘柄を、ヘルスケアセクター投資の対象としておく。

病気の克服への応援とともに、株主の果実を得るために。

 

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