インデックス投資が弱者の戦略ではなく、強者の戦略だと思う理由
インデックス投資は、強者の戦略だと思う。
その理由は、兵力数すなわち投資元本が大きい投資家に有利な方法だから。
たとえばランチェスター戦略を見てみよう。
ランチェスター戦略では、戦闘力=武器効率 × 兵力数の2乗とされる。
換言すれば、
- 投資力=運用利回り × 投資元本の2乗
そしてインデックス投資は市場平均をとりにいく方法だ。
つまり運用利回りは平均点でも十分だよ、という投資家が採択するもの。
したがい投資の戦闘力は、投資元本×投資元本とせざるをえない。
こうなるともはやインデックス投資は強者の投資戦略といえる。
物量という名の投資元金がものをいわせる投資方法なのだから。
ちなみに強者の戦略は5つあり、それぞれ投資に当てはめると下記と想定する
インデックス投資は強者の戦略
- 広域戦 → 国際分散投資
- 遠隔戦 → 個別株投資と距離を置く
- 確率戦 → つけいる隙を少なくするためのリスク・リターンの効率化
- 総合主義 → 収入増・支出減をし、投資元本を増やして総合力勝負する
- 誘導戦 → 市場に惑わされず、むしろ市場を投資家の都合に合わせる
こう考えると、インデックス投資は強者の戦略なのだと思う。
株式投資をランチェスター戦略で分類してみた結果
![強者の戦略と弱者の戦略](https://america-kabu.com/wp-content/uploads/2019/04/d423c19303eb58a58bbfc49e30c22a48-680x367.jpg)
強者の戦略と弱者の戦略
強者の戦略と弱者の戦略の違いをみれば、インデックス投資がどちらに該当するか一目瞭然。
株式投資をランチェスター戦略に当てはめると、インデックス投資は持てる者がとるべき戦略である。
ちなみに通常、強者とは兵力やシェアが上位の軍を指す。
投資でいえば、投資元本が多い投資家が強者といえる。
ここからは、ランチェスター戦略の第一法則と第二法則を確認しつつ、株式投資を当てはめていく。
ランチェスター戦略第一法則と株式投資
![ランチェスター第一法則](https://america-kabu.com/wp-content/uploads/2019/04/7ba009be8b97f77e37725e7bc8f26619-680x378.jpg)
ランチェスター第一法則
原始的な戦いでは、兵力数が劣っていても武器効率を上げることで勝利を得られた。
たとえば1500年頃の日本ではまさにそれ。
鉄砲伝来による武器効率の革命により時代が変わったのだ。
株式投資の世界がランチェスター第一法則であるとすれば、武器効率すなわち運用利回りの向上によって勝利を得られる。
たとえば
- 10倍株発掘(テンバガー)
- 集中投資
- 信用取引
こうした株式投資手法の採択が思い浮かぶ。
しかしランチェスター戦略には第二法則があり、近代戦では物量(資金力)を持つ者がより有利とされる。
ランチェスター戦略第二法則と株式投資
![ランチェスター第二法則](https://america-kabu.com/wp-content/uploads/2019/04/edeccfb3d3421b9d0f481bbcbf200161-680x368.jpg)
ランチェスター第二法則
- リスク・リターンを最適化し(確率戦)
- 国際分散投資を主体としつつ(広域戦)
- 個別株投資とは距離を置く(遠隔戦)
近代戦では、戦場の範囲が限定的であり戦闘は集団でおこなわれる。
したがい兵力数の影響力が強くなる。
株式投資でいえば、投資元本の大きさだ。
たしかに、資産形成の公式でも運用資産額が結果を左右するとわかる。
運用利回りに大きな差がつかないインデックス投資では、投資初期の資産額によって運用結果の絶対値は複利的に大きく差がついていく。
たとえばジェフ・ベゾスやビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェットなどがインデックス投資を始めたらどうだろうか?
世界中の誰もが彼らの背中を超すことは難しい。
圧倒的兵力(資産額・投資元本)の前では、弱者は太刀打ちできない。
やはりインデックス投資は強者の戦略といえそうだ。
株式投資やインデックス投資をやっている人の割合は少ない
![投資や株をやっている人の割合](https://america-kabu.com/wp-content/uploads/2019/04/8541278daf006f8326fe68f9a2b55539-680x355.jpg)
投資や株をやっている人の割合
とはいえ、インデックス投資のような分散投資は万人にとって王道だ。
とにかく武器効率(運用利回り)が手堅い点に強みがある。
もちろん投資なので損をすることだってある。
しかしながら損をする確率と稼げる確率のバランスが良い。
そして過去のエビデンスが、インデックス投資の再現性を強調する。
したがい強者だけではなく、弱者にとっても有用な投資方針といえる。
しかし忘れてはいけない。
最終的に、兵力数すなわち投資元本が運用結果の絶対額を決定づけるのだ。
たとえばいざ投資を始めると、元本の多寡による運用結果の差に愕然とさせられることがある。
短期間でお金が増えることは少ないのだ。
資産増を実感するには時間がかかる。
だからインデックス投資をやっている人が少ないのだと私は思う。
一方で、インデックス投資だけが王者の戦略だとは言い切れない。
とくにリスク・リターンのバランスをとる分散投資はすべて強者の戦略といえる。
いかなる投資方法であっても投資元本が大きい方が圧倒的に有利なことは言うまでもない。
インデックス投資は強者の戦略だけど、投資の王道でもある
![インデックス投資は強者の戦略](https://america-kabu.com/wp-content/uploads/2019/04/3d0f22856e6489d0929830303c3cda10.jpg)
インデックス投資は強者の戦略
インデックス投資に限らず、分散投資は強者の戦略である。
つまり投資元本や保有資産が大きい方が有利。
まるめてしまえば、インデックス投資は強者の投資戦略といえる。
しかしながら、投資では武器効率をあげることは容易ではない。
株式投資では弱者が勝てる方法、局地戦や接近戦で結果をだすことは難しい。
だからこそ株式投資で億り人となった人がもてはやされる。
短期間に資産運用だけでお金持ちになる確率は、ゼロではないが極めて低いことが想像される。
そのことに気づいた弱者は、インデックス投資を導入するのが吉であろう。
私もその一人。
だから私は、ポートフォリオにおいてインデックス投資の割合を一定に保つことにした。
弱者が強者の戦略をとる時の方法
![強者の戦略と弱者の戦略](https://america-kabu.com/wp-content/uploads/2019/04/d423c19303eb58a58bbfc49e30c22a48-680x367.jpg)
強者の戦略と弱者の戦略
インデックス投資は強者の戦略である。
しかし弱者にとってもまた有用だ。
もし弱者がインデックス投資という強者の戦略を採用する際には、総合力勝負であることを忘れてはならない。
すなわち収入アップ、節約をしたうえで、投資元本を積み上げることが重要だ。
インデックス投資は強者の戦略
- 広域戦 → 国際分散投資
- 遠隔戦 → 個別株投資と距離を置く
- 確率戦 → つけいる隙を少なくするためのリスク・リターンの効率化
- 総合主義 → 収入増・支出減をし、投資元本を増やして総合力勝負する
- 誘導戦 → 市場に惑わされず、むしろ市場を投資家の都合に合わせる
以上、「インデックス投資は強者のゲーム? ランチェスター戦略からの考察」でした。
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