VTIは株価よし・配当金よし・リターンよしの3拍子揃ったETF。
米国株ETFを代表する【VTI】は、アメリカ市場にまとめて投資が出来る商品です。
【VTI】は、米国市場のほぼ全てをカバーしているETFですから。
本記事では大人気ETF、VTIについて紹介していきます。
VTIとはどんなETFか?
- アメリカ市場を丸ごと買うコンセプト
- コストがめちゃめちゃ低い
- 米国株投資のコアとなれるETF
【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETFの特徴
VTIとは全米株式市場に投資ができるアメリカ株ETF
ティッカー | VTI |
---|---|
名称 | バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF |
ベンチマーク | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
特色 | 米国株式市場の投資可能銘柄ほぼ100%を対象にした指数に連動。組入れ3592銘柄。大型株比重高め。 |
信託報酬 | 0.04% |
設定日 | 2001年 |
純資産総額 | 1,020億米ドル |
分配金支払い月 | 年4回(3・6・9・12月) |
分配利回り | 2.11% |
更新日 | 2019年1月26日 |
注:2017年5月にバンガード社が信託報酬を引き下げ。0.05%→0.04%
【VTI】とは米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーしているETFです。
【VTI】のベンチマークは、USトータル・マーケット・インデックス。
米国株投資といえばS&P500か、VTIといえます。
【VTI】は、資産運用残高が世界ランキング第3位の超人気アメリカ株ETF
ETF資産運用残高ランキングの第3位に位置付けています。
世界中で大人気の米国株ETF。
S&P500連動商品を除けば、【VTI】が世界一のETFであるといえるわけです。
日本でも、【VTI】の人気っぷりが観察できます。
2017年末から楽天・全米株式インデックス・ファンドを通してVTIの購入ができるようになったのです。
米国株ETFだけではなく、日本円で投資信託を通じて【VTI】に投資をすることが可能になりました。
VTIとS&P500の違いは、小型株が入っているかどうか
VTI | VOO | |
大型株 | 77% | 91% |
中型株 | 18% | 9% |
小型株 | 6% | 0% |
S&P500に連動する米国株ETF【VOO】と比較すると、【VTI】は小型株を含んでいることが特徴です。
VTIとVOOの米国株式市場のカバー率
- VTI:100%
- VOO:80%
小型株効果を信じるならば、S&P500よりも【VTI】を持っておきたい。
そして米国個別大型株を保有している場合には、S&P500よりは【VTI】の方が好ましいと思います。
あえて使い分けるならこんな感じでしょうか。
- インデックス一本で勝負 :S&P500
- 他にも米国株投資をしている:VTI
VTIの組入れセクター
VTIの組入れ上位をみると、3セクターで50%を占めています。
VTIのセクター別構成比率(2017年12月末時点)
- 金融 :20.5%
- テクノロジー:18.5%
- 資本財 :13.3%
ところがこの比率は時間とともに変化するのです。
本記事はリライトなので、過去記載分も残しておきます。
VTIのセクター別構成比率(2017年5月時点)
- テクノロジー :20.37%
- 金融 :18.69%
- 消費者サービス:13.13%
これがインデックスETFの妙味。
時価総額に応じて、自動的にリバランスがされているのです。
VTIは米国市場全体をカバーするETF。
したがってVTIの上位セクターは、アメリカで最も旬な業種というわけです。
VTIの構成銘柄
VTIの構成銘柄上位8銘柄(2017年末)
- アップル:2.8%
- マイクロソフト:2.4%
- アルファベット:2.3%
- アマゾン:1.7%
- フェイスブック:1.5%
- バークシャーハサウェイ:1.4%
- ジョンソン・エンド・ジョンソン:1.4%
- JPモルガンチェース:1.3%
VTIの構成銘柄上位8銘柄(2017年5月時点)
- アップル【AAPL】
- アルファベット
- マイクロソフト
- アマゾン
- エクソンモービル
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- フェイスブック
VTIの構成銘柄上位は錚々たる企業が並びます。
時価総額上位とほぼ同義ですから当然といえば当然。
しかしトップ10銘柄を足しても占有シェアは20%にもなりません。
VTIはそれだけ幅広く分散されたETFだという事です。
アメリカ市場をそのまま買える商品がVTI。
VTIがおすすめされる理由がここにあります。
アメリカ株に興味を持ったら、とりあえずVTIを購入しておけば間違いはないでしょう。
【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETFの株価と配当金の推移
VTIの株価チャート 直近10カ月
2018年に【VTI】株価は150ドル前後にまで上昇しました。
2018年後半~2019年にかけての株価乱高下をみると、120ドル代前半で購入できると良さそうです。
VTIの分配金・配当金の推移
10年間でVTIの分配金は70%増となっていました。
15年間でみると3.5倍にもなっています。
VTIは株価よし、配当金よし、ゆえにリターンよし。
長期投資をするならVTIは必須の米国ETFといえます。
VTIの増配率推移
VTIの発売以来、減配した年は3回ありました。
とくにVTIの分配金が大きく減配された年が2回あります。
- 2005年:-25.8%
- 2009年:-29.6%
VTIの分配金は基本的に右肩上がり。
しかしながら減配することには注意を要します。
一方で分配金利回りをみると、2%前後で推移しています。
同じバンガード社ETFのVYM(米国高配当ETF)とは異なり、分配利回りは高くありません。
>>VYM(米国高配当株式ETF):分配金と増配率の10年推移
それでも長期で見ると株価上昇だけでなく分配金上昇が狙えます。
VTIで10年単位の長期投資をする際には
- キャピタルゲイン
- インカムゲイン
の両方狙えるおすすめETF。
米国株式市場への投資とは、こうした右肩上がりのメリットを有しています。
おすすめ米国株ETF【VTI】への私見
【VTI】の保有状況と受取分配金状況
VTIの保有株数と、受取分配金の状況はこちら。
米国株ETFの代表銘柄;3つの特徴
VTIの特徴を3つ挙げると
- アメリカを丸ごと買うコンセプト
- 10年間トータルリターンはS&P500より高い
- コストがめちゃめちゃ低い
非の打ちどころがない米国株ETFです。
VTIは米国株投資の魅力をすべて兼ね備えた商品。
アメリカ株に強いマネックス証券はVTIの良さをもっと宣伝したほうがよいのではないでしょうか。
証券会社が言えない私が言います。
VTIは超おすすめETF!
【VTI】の買い方や手数料の注意点
【VTI】の購入は、インターネット証券がおすすめです。取引手数料が安く、【VTI】以外の銘柄にも投資が可能だからです。
【VTI】などの米国株ETFの買い方は、それほど難しいものではありません。
米国株ETFは手数料負けしないように、1,111ドル以上で取引するのがおすすめです。
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