ユニリーバのADRは、配当が税金で有利なイギリス株ULがおすすめ

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ユニリーバ ULとはイギリスとオランダに本社を置く、一般消費財メーカーである。業界ランキングでは3位・4位と言う順位で大手銘柄だ。

紅茶のリプトン、ヘアケア用品のラックス、ボディケアのダブなどが有名商品である。もともとがマーガリンと石鹸メーカーとして起業されたのでいまの製品群はその延長線にあるとわかる。

 

ユニリーバは、オランダとロンドンで株式上場しておりティッカーシンボルが複数存在している。

  • ロンドン市場:ULVR →ADR:UL
  • オランダ市場:UNA  →ADR:UN

日本から投資をする際にはADRを購入するのが一般的だ。そのときにはイギリス銘柄のADR、ULを購入した方がよい。英国株だと外国源泉徴収税がかからないからだ。税金面で優遇されており、オランダ株よりも受取配当金額が大きくなる。

 

本記事はイギリス高配当株シリーズの一環である。銘柄分析とまではいかないのだが英国株UL ユニリーバの企業紹介をしたい。

 

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ユニリーバ【UL】は一般消費財売上ランキング4位の多国籍企業

一般消費財売上高ランキング2015、出典:Consultancy.uk

 

日用消費財の売上高ランキング2015をみると、ユニリーバは第4位である。米国企業のペプシコとほぼ同規模の日用品メーカー大手だ。

ちなみにFMCGとは、Fast Moving Consumer Goodsの略で飲料、食品、化粧品などの比較的短期間で消費される製品(日用消費財)のことをさす。

  1. ネスレ(スイス)
  2. P&G(米国)
  3. ペプシコ(米国)
  4. ユニリーバ(英蘭)
  5. JBS(ブラジル)
  6. アンハイザー・ブッシュ・インベブ(英国)
  7. コカ・コーラ(米国)
  8. タイソン(米国)
  9. モンデリーズ(米国)
  10. アーチャー・ダニエル・ミッドランド(米国)

 

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ユニリーバ【UL】の4つの強み

ユニリーバの強み

 

  1. ブランド力
  2. 世界の広い地域におけるプレゼンス
  3. 物流
  4. マネージメント
  • No.1-2ブランドからの売上が85%を締めている
  • 世界190か国に販売展開しており、新興国での売上高比率が57%である
  • 25億人の消費者に3,000万もの販売店を通じて商品を届けている
  • 80%のリーダーが現地に駐在している

 

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ユニリーバ【UL】は、各国の事情を優先した組織改編を2017年に実施

ユニリーバの組織改編、出典:ULホームページ

 

2011~2016年では、4つの製品カテゴリ×8つの地域チームに分けられていた。それを2017年からは製品群で3つにわけ、あとは国別のカテゴリービジネスチームを編成している。

つまり現地化を重視した組織改編を実施したわけだ。これによりグローバルでありながらローカルにもよりフォーカスできる強みができた。

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ユニリーバ【UL】株主に朗報:コスト削減は2020年まで続く

ユニリーバのコスト削減計画

 

ユニリーバULによれば、2016年から2020年にかけて経費削減を促進する計画だ。ユニリーバ社員には厳しいプランかもしれないが、UL株主にとっては嬉しい内容である。

 

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ユニリーバ ULの業績

ユニリーバ【UL】の株価指標

2017年9月15日
ティッカーUL
株価58.98
PER24.39
EPS2.42
配当2.54%
配当性向64.9%
配当月3/6/9/12月
増配年16年
増配率(5年)
増配率(10年)
β0.88

 

UL株は少し前まで3%をこえる高配当銘柄であった。それが最近の株だけによって配当利回りは下がってきている。

ユーロベースでは連続増配銘柄ではあるももの為替の影響をうけ、ドルベースではかならずしもそうではない。配当支払月は3・6・9・12月となっている。

 

ユニリーバ【UL】の株価チャート(直近10カ月)

finviz dynamic chart for  UL

 

ユニリーバ【UL】の売上高と利益率

ULの売上高推移

 

ユニリーバの売上高は毎年右肩上がりとはいかない。しかしながら長期でみればなだらかに上昇している。

ユニリーバ【UL】のキャッシュフロー

ULのキャッシュフロー

 

ULのキャッシュフローをみると、生活必需品セクターのディフェンシブ度合がわかる。

 

ユニリーバ【UL】の配当金状況

ULの配当金支払い推移

 

ユニリーバはオランダ・イギリスの連続増配銘柄である。オレンジ色の配当金推移をみれば、綺麗な右肩上がりとなっている。これはユーロ建ての数値だ。

さらに青色のEPSをみても基本的には右肩上がりとなっている。ディフェンシブ銘柄を好む投資家にはULは魅力的なオプションのひとつである。

 

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ユニリーバ【UL】に投資する際のリスク

ユニリーバ ULは生活必需品セクターのなかでも近年優れた成長をみせた企業のひとつである。幅広い製品群・ポートフォリオを有し、さらには新興国をふくむ多くの地域で販売展開をしている。リスク分散は十分になされているといえる。

しかしながら売上原価の20~25%はエネルギー価格に依存するといわれている。商品コストが上昇するリスクをはらんでいる。

M&Aが企業戦略のひとつであるが、この買収・売却がうまくいかない可能性はゼロではない。

 

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高配当ADR:ユニリーバ【UL】への投資のメリット

ユニリーバ ULとは、投資するのに多くのメリットを有する。

  • ディフェンシブな生活必需品セクター
  • 超大手で安定したキャッシュフロー
  • 連続増配銘柄
  • イギリス銘柄なので、配当金の税金に旨味有り
  • 配当支払い月は四半期毎

さらにイギリス株では珍しい四半期配当支払いというのは、配当金投資家には嬉しい。

 

近年、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイがユニリーバ買収を試みたとニュースになった。バフェットの目にもとまる銘柄ということだろう。

 

バフェットだけではなく、多くの個人投資家が興味あるイギリス株だ。

 

 

 

著者はUL株を保有しています。この記事は自分自身の備忘録として記述したもので、読者にUL株の投資を推奨することを目的として書いていません。投資判断はご自身で行ってください。

 

 

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保有銘柄を適宜公開していますので何か参考にでもなればうれしいです。

【参考:米国株マイポートフォリオ

 

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