テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ【TEVA】は、イスラエルの製薬会社です。
医薬品売上ランキングでは世界12位、後発品薬なら世界一の医薬品企業。
日本国内でもジェネリック医薬品メーカーとしてトップとなっています。
2017年4Qにウォーレン・バフェット率いるバークシャーハサウェイが、テバ株【TEVA】を購入したことで注目が集まりました。
テバ【TEVA】は世界第13位のヘルスケアカンパニー
2016年の製薬会社売上高ランキングによれば、テバは世界大12位の大手製薬会社です。
- ファイザー
- ロシュ
- ノバルティス
- メルク
- グラクソスミスクライン
- サノフィ
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- ギリアドサイエンス
- アッヴィ
- アストラゼネカ
- アムジェン
- テバ
- イーライリリー
- ブリストル・マイヤーズスクイブ
- バイエル
大手医薬品企業はいずれも高配当利回りのブルーチップばかりが並んでいます。
欧米の製薬会社ばかりの中、イスラエルのテバ【TEVA】は頑張っています。
米国製薬大手
- ファイザー
- メルク
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- ギリアドサイエンス
- アッヴィ
- アムジェン
- イーライリリー
- ブリストル・マイヤーズスクイブ
欧州製薬大手
- ロシュ(スイス)
- ノバルティス(スイス)
- グラクソスミスクライン(英国)
- アストラゼネカ(英国)
- サノフィ(フランス)
- バイエル(ドイツ)
テバ【TEVA】を新規買付したバークシャーハサウェイ
テバ【TEVA】は日本国内のインターネット証券からもADRとして購入可能です。
2017年になりテバの主力製品である多発性硬化症治療剤「コパキソン」の後発品が、アメリカFDAで承認されました。
そのためにテバ【TEVA】の株価は大きく下落したのです。
そのタイミングでウォーレン・バフェット率いるバークシャーハサウェイがTEVAへ初めての投資を実施しました。
テバ【TEVA】の2017年4Q売上
ウォーレン・バフェットがテバに投資をしたのは、2017年第4四半期。
2017年4Qの売上高をみると、対前年同期比で大きく減少しています。
16%の減収です。
テバの売上高比較
- 2016年4Q:6492(百万ドル)
- 2017年4Q:5459(百万ドル)
いったいなにがあったのでしょうか?
テバ【TEVA】が減収となった理由
上図はテバの主力製品、コパキソンの米国・米国外の売上高推移を示しています。
2016年4Q時点で、コパキソンの売上高は1015(百万ドル)でした。
これはテバ【TEVA】全体の16%を占めています。
2017年4Qに目を向けると青色部分、米国内売上が大きくさがっていることが見て取れます。
コパキソンの後発品が、売上高最大国のアメリカで発売されたのです。
マイランやノバルティスがコパキソン後発品の承認をFDAから得ています
コパキソンの米国内売上高
- 2016年4Q:829(百万ドル)
- 2017年4Q:622(百万ドル)
テバ【TEVA】の構造改革計画
テバの売上高は減少傾向です。
このような時には即座に構造改革、コスト削減が必要となります。
四半期決算であるので悠長なことは言っていられません。
30億ドルものコスト削減計画を発表しています。
ドラスティックな新組織体制変更への進捗はオントラックだそうです。
テバの新組織体制計画
- 14,000人(グローバル社員の50%)の人員削減が第2四半期末までに完了予定
- 12の製造工場を閉鎖または売却
- ジェネリックポートフォリオの最適化
- 全ての開発プラグラムのROI再算定:25のスペシャリティプログラム(全体の27%)と100以上のジェネリックプログラムを中止
テバ【TEVA】の株価・配当金・業績
テバの株価指標【TEVA】
2018年2月20日 | |
ティッカー | TEVA |
株価 | 19.98 |
PER | N/A |
EPS | -16.26 |
配当 | 0 |
配当性向 | N/A |
配当月 | N/A |
増配年 | – |
増配率(5年) | – |
増配率(10年) | – |
β | 0.81 |
テバ【TEVA】の株価チャート(直近10カ月)
テバ【TEVA】の売上高と利益率
2017年の営業利益の落ち込みが顕著です。
テバ【TEVA】のキャッシュフロー
テバ【TEVA】の配当金推移
EPSの落ち込みが激しいですね。
テバ【TEVA】に対する私見
テバは後発品医薬品最大手メーカーです。
ほとんどの先進国は医療費抑制を望んでいます。
薬剤費を抑えることができるジェネリックメーカーには追い風のように思えます。
しかしながら一つの製品の特許が切れることによって大きく業績に変化が見られるのが医薬品企業です。
TEVAの業績推移からもわかります。
ウォーレン・バフェットのバークシャーハサウェイはそのギャップをついて、TEVAに投資をしたのかもしれません。
私はヘルスケアセクターへの投資を好んでいます。
TEVAも注目はしています。
とはいえ革新的な新薬をだす先発メーカー、配当金が安定している銘柄を選んでしまいますね。
著者はTEVA株を保有していません。この記事は自分自身の備忘録として記述したもので、読者にTEVA投資を推奨することを目的として書いていません。投資判断はご自身で行ってください。
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