本記事では、2019年始時点でのS&P10種リストを紹介します。
米国株投資家には、高配当銘柄好きな人が一定数存在しますからね。
米国株の高配当銘柄への投資は、市場平均より優れていたというデータがあるからでしょう。
ダウの犬とともに、S&P500構成銘柄における配当利回りランキングトップ10への投資手法が名高いです。
こうした高配当株は、S&P10種とよばれます。
米国株(アメリカ株)の高配当利回りランキング上位10銘柄が、S&P10種
シンボル | 社名 | 株価 | 配当利回り |
CTL | センチュリーリンク | 15.15 | 14.26% |
F | フォード・モーター | 7.65 | 7.84% |
KIM | キムコ・リアルティ | 14.65 | 7.65% |
COTY | コティ | 6.56 | 7.62% |
IRM | アイアン・マウンテン | 32.41 | 7.53% |
IVZ | インベスコ | 16.74 | 7.17% |
T | AT&T | 28.54 | 7.15% |
MAC | メイスリッチ | 43.28 | 6.93% |
PM | フィリップモリス | 66.76 | 6.83% |
STX | シーゲイト・テクノロジー | 38.59 | 6.53% |
2018年12月31日終了時点
米国株高配当利回りNo.1:センチュリーリンク
- 配当利回り:14.26%
- 配当性向 :114%
- 連続増配年:なし
独立系の地域電話会社。
一般家庭と企業向けに市内電話、長距離電話、ブロードバンドインターネット接続、ビデオサービスを展開。
中小企業・個人向けブロードバンドサービスの世界級プロバイダー。
米国株高配当利回りNo.2:フォード・モーター
- 配当利回り:7.84%
- 配当性向 :41.7%
- 連続増配年:なし
米国大手の自動車メーカー。
同社ブランド「フォード」と「リンカーン」を世界的に展開し、乗用車とトラックの製造と販売に従事。
減配リスクがささやかれているが、2019年はどうなることか。
米国株高配当利回りNo.3:キムコ・リアルティ
- 配当利回り:7.65%
- 配当性向 :96.2%
- 連続増配年:8年
ショッピングセンターの買収、開発、所有、運営を行う自己管理型の不動産投資会社。
米国株高配当利回りNo.4:コティ
- 配当利回り:7.62%
- 配当性向 :NA
- 連続増配年:なし
米国株高配当利回りNo.5:アイアン・マウンテン
- 配当利回り:7.53%
- 配当性向 :293%
- 連続増配年:8年
米国のIT企業。
情報管理やデータのストレージ、バックアップ・サービスを提供。
北米、欧州、中南米、アジア・太平洋地域の世界各地で事業を展開する。
米国株高配当利回りNo.6:インベスコ
- 配当利回り:7.17%
- 配当性向 :41.3%
- 連続増配年:9年
インベスコは米国の独立系資産運用会社。
北米、英国、欧州、アジア太平市場で個人・機関投資家にマネーマーケット、バランスファンド、エクイティファンド、債券、オルタナティブファンドを提供をする。
日本でもお馴染みですね。
米国株高配当利回りNo.7:AT&T
- 配当利回り:7.15%
- 配当性向 :28.1%
- 連続増配年:34年
AT&Tは米国の通信会社。
主に携帯電話事業を展開。
かつてはNYダウ30構成銘柄であり、いまも配当貴族銘柄の一員。
米国株高配当利回りNo.8:メイスリッチ
- 配当利回り:6.93%
- 配当性向 :522.3%
- 連続増配年:8年
米国の自社所有・管理型不動産投資信託(REIT)。
米国株高配当利回りNo.9:フィリップモリスインターナショナル
- 配当利回り:6.83%
- 配当性向 :101.2%
- 連続増配年:11年(分社化前を合わせると49年)
たばこを製造、販売。「マールボロ」、「メリット」、「パーラメント」が主要商品。
1957年~2012年のリターンNo.1であり、シーゲル銘柄のひとつ。
配当金に対する現地課税がなく、日本のインカム投資家からの人気が高い。
米国株高配当利回りNo.10:シーゲイト・テクノロジー
- 配当利回り:6.53%
- 配当性向 :49.9%
- 連続増配年:なし
アイルランドのハードディスク・メーカー。
ストレージプロバイダ世界大手。
企業向けに「Cheetah」などのストレージを製造、販売。
次点には、たばこ株のアルトリア・グループ【MO】がランクインしている。
米国株の高配当利回り銘柄のリターン:S&P10種は市場平均より優れていた
上図は1957年~2012年における、高配当戦略と市場平均のリターン比較です。
この期間において税金を無視した場合には、高配当戦略が優れた結果でした。
高配当株と市場平均のリターン比較(1957年~2012年)
- S&P10種:14.14%
- ダウ10種:12.63%
- NYダウ30:10.93%
- S&P500:10.13%
高配当戦略の優位性は、米国株だけではなく世界株式にもデータがあります。
もちろん税制によっては高配当株投資は不利になる可能性は忘れてはいけないでしょう。
しかし多くの国の株式市場において、高配当戦略は一定の地位を占めていることもまた覚えておきたいです。
目の前のキャッシュは、いつだって大切。
米国株高配当ランキング上位銘柄に投資ができるETFは、【SPYD】
残念ながら、S&P10種戦略に対応した投資商品は存在しません。
一方でS&P80種ならば、米国株ETFである【SPYD】一本で投資が実行できます。
【SPYD】とは、S&P500 高配当株80銘柄の均等加重ETFです。
高配当戦略を採用する際、わざわざ知らない企業や興味のない個別銘柄に投資をする必要はありません。
米国株の高配当戦略としてS&P10種を選ぶのもよいですし、【SPYD】を使ってETFで済ますのもまた良し。
高配当利回りの米国株:S&P10種(2018年12月31日)
- センチュリーリンク 14.26%
- フォード・モーター 7.84%
- キムコ・リアルティ 7.65%
- コティ 7.62%
- アイアン・マウンテン 7.53%
- インベスコ 7.17%
- AT&T 7.15%
- メイスリッチ 6.93%
- フィリップモリス 6.83%
- シーゲイト・テクノロジー 6.53%
以上、「米国株高配当ランキング上位10銘柄:S&P10種【2019年】」でした。
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