高配当株と増配株は、どっちが配当金投資に適しているのか?

米国株投資には、配当金戦略が存在しています。

この配当金投資は、さらにふたつに分解できます。

 

配当金投資による2つの戦略

  • 高配当戦略
  • 配当成長戦略(増配)

 

本記事では、高配当利回り株と、連続増配銘柄のどっちが配当金投資により適しているのかを考えていきます。

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米国株投資:高配当株と増配株を比較してみた結果は?

今回は投資期間を12年とし、配当利回りと増配率の組み合わせを4パターンで比較してみます。

 

高配当株 vs 配当成長株の比較

  1. 配当利回り:1%   増配率:18%
  2. 配当利回り:2%   増配率:11%
  3. 配当利回り:3%   増配率:7%
  4. 配当利回り:4.9% 増配率:2%

 

高配当利回り株と、高配当成長株ではどっちが配当金が増えるのか?

151108 YOC

 

年間の受取配当金は、12年後にはどの群でもほぼ同等になることがわかりました。

初年度の資金投下に対して、12年後にはいずれも6%を超える配当利回りとなります。

いわゆる、Yield on Cost(YoC)というやつです。

 

増配率18%11%7%2%
1年目1%2%3%4.90%
2年目1.18%2.22%3.21%5.00%
3年目1.39%2.46%3.43%5.10%
4年目1.64%2.74%3.68%5.20%
5年目1.94%3.04%3.93%5.30%
6年目2.29%3.37%4.21%5.41%
7年目2.70%3.74%4.50%5.52%
8年目3.19%4.15%4.82%5.63%
9年目3.76%4.61%5.15%5.74%
10年目4.44%5.12%5.52%5.86%
11年目5.23%5.68%5.90%5.97%
12年目6.18%6.30%6.31%6.09%

 

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配当金再投資は、リターンをさらに押し上げる

 

配当金戦略を採用する際に、ひとつの注意点があります。

それは受け取った配当金を再投資するかどうかで、リターンが大きく変わるのです。

 

たとえば1960年~2017年末までのS&P500のトータルリターンをみると、配当金の影響力がわかります。

1960年12月に、10,000ドルを投資した場合、トータルリターンに占める配当金の割合が82%にも達するのです。

 

配当金再投資の有無別のリターン

  • あり:2,571,920ドル
  • なし:460,095ドル

 

高配当利回り株と高増配率株の比較は、配当金再投資を考慮していない

上述の高配当株と増配株を比較した結果は、配当金再投資を考慮していません。

もし配当金再投資をしたとしたら、どういった結果になるでしょうか?

もちろん高配当利回り株が有利となります。

 

だとすると、配当金をより多く貰うことを目的とする投資の場合、高配当株を選ぶ方が適切な結果をうみます。

とくに、運用期間が10年以内ならばその結果はあきらかでしょう。

なにせ、低配当利回り+高配当成長株は、12年後にYoCが追いつくのですから。

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配当金を目的とした投資なら、高配当利回り株がお得

長期投資を標榜する個人投資家であっても、同じ方法で長く投資を続けるのは困難です。

長期運用とは、思っている以上に難しいのです。

だとすると配当金を目的とした投資の場合、高配当利回り株を選択するのがいいのではないでしょうか。

 

とくに10年前後の運用期間を想定するならば、高配当株の優位性が浮かび上がります。

こう考えてみると、配当成長株と高配当株のどっちがいいのか悩む必要がなくなりそうですね。

 

以上、「高配当株と増配株は、どっちが配当金投資に適しているのか?」でした。

 

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