「現金比率をどうしたらよいか」
資産運用していると気になりますよね?
アセットアロケーションやポートフォリオを考えるとき、資産に対する現金の割合は大切な要素です。
本記事では株式投資初心者におすすめな現金比率についての情報を提供します。
- 現金をいくら持っているのか?
- 資産のうちどの位の割合で株式比率を設定するのか?
- 金融資産に占める現金比率はどの位の割合が適切なのか?
なぜならアセットアロケーションやポートフォリオを考えるとき、必ずついてまわるが現金比率の目安なのです。
しかし投資初心者には資産配分比率や投資方針をどうするかを決めるのは難しかったりメンドウであったりします。
「おすすめアセットアロケーション」と言われても、収入や家族構成などの要素で資産配分比率は変わってきますよね。
年齢によって現金比率や株式割合を変化させていくことが一般的なのです。
そこで今回はポートフォリオにおける現金比率・割合はどの程度が適切なのか、簡単な公式を紹介します。
株式投資初心者は必見ですよ。
参考アセットアロケーションとポートフォリオの違いとは何なのか?
現金比率とは金融資産の割合:お金の置き場所ともいえる
現金比率だとか割合を考える場合、どこに現金を置いているのかを想定することが大切です。
投資をするならば大きくわけるとお金の置き場所は2つあります。
- 銀行口座・郵便口座
- 証券口座
投資初心者なら証券口座は開いておきましょうね。
このお金の置き場所をさらに資産の目的別に分解してみましょう。
- 生活に必要なお金、近い将来使う予定がある現金
- 余剰資金
- 証券会社に入金されたキャッシュ(ポートフォリオ内)
- 投資商品に置き換わっている金融資産(ポートフォリオ内)
投資においては、このような区分にわけられるわけです。
さらに3つのステップを経てようやく銘柄購入にいたりポートフォリオ構築ができます。
- 家計を黒字化して余剰式を作る
- 余剰式を証券口座に入金する、この時点でポートフォリオ内のキャッシュと見なせる
- 証券口座内にあるキャッシュで、金融資産を購入する
つまり投資初心者は投資のことを考えるより、家計を黒字にするやり方をしっかり学んだほうがよいですね。
まぁ、そんなことは言わずに株式割合と現金比率について考えていきましょう。
現金比率や株式比率はポートフォリオ内の目安に過ぎない
投資本や有名投資家のおすすめポートフォリオやアセットアロケーションという情報をよく耳にします。
このなかの株式比率や現金比率とうのはポートフォリオ内での目安を指しているに過ぎないのです。
それでは投資本やその他情報による現金比率・株式比率についてみていきましょう。
現金比率とともに、株式比率を保有期間別に知ろう:シーゲル流
シーゲル本による株式比率の求め方を参照します。
株式保有期間と投資家のリスク許容度による方法が採用されています。
保有期間を5年とする場合の株式比率は下記のようにおすすめされています。
- 超保守派:22.0%
- 保守派38.7%
- リスク容認派:61.6%
- リスク選考派:78.5%
ただし株式比率というのはポートフォリオのうち何パーセントを株式に投資すべきかの目安を提示したものにすぎません。
銀行口座にある定期預金やへそくりなどの現金は含んでいないことになります。
株式比率は、「100-年齢」の計算式でもとめることが可能
株式比率の計算式として「100-年齢」や「120-年齢」の公式が有名です。
若ければ若いほどポートフォリオ内における株式比率を高めた方が良いとすすめてる式です。
この公式は投資初心者のうちに知っておいた方がよいですよ。
簡単に覚えられるし超おすすめ公式です。
逆に言えば、現金比率の求め方といっても良いのです。
ポートフォリオ内での現金比率は限りなくゼロに近いものがすすめられているといえます。
参考おすすめアセットアロケーション 株式比率は「100-年齢」
おすすめの現金比率、チャールズエリス編
敗者のゲームでは「ポートフォリオ内のキャッシュ比率はミニマム、できればゼロでよい」としています。
ただしチャールズ・エリスま”ポートフォリオ内の現金比率”について言及をしているだけです。
銀行口座にある余剰資金を含めたキャッシュ比率ではないことに注意が必要ですね。
おすすめの現金比率 チャーリー・マンガ―編
日経BP社から発刊されたマンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉を見ていきましょう。
現金が鍵
という項目があります。
それほどマンガ―やバークシャーは現金比率を重要視しているのです。
さらに読み進めると以下の記載を見つけることが出来ます。
マンガ―の世界では、忍耐とは手元に十分な現金を用意しておいて、偉大な企業の株価が下落して適正な水準になるまで、集中力を切らさずに待ち続けることを意味する。
投資会社の一面をもつバークシャーハサウェイは、ポートフォリオ内に一定の現金を用意していることが読み取れます。
現金比率を常に気遣っていることが、「マンガ―の投資術」からもわかります。
現金比率の前に家計の黒字化を目指そう
投資初心者向けの情報では、余剰資金で投資をしようとすすめられています。
先ほどの図でいえば群青色部分、つまり家計の黒字化を前提に投資をしましょうと説かれています。
サラリーマン投資家は給料というキャッシュフローの強みがあります。
なので余剰資金を作りやすいです。
サラリーマン投資家はとにもかくにも家計の黒字化を第一優先に目指しましょう。
そうすれば現金比率に気をつかう必要性がどんどん高まってきます。
>>>ポートフォリオのリバランスの適切な頻度とは?投資本3冊のまとめ
現金比率の目安と計算方法に注目しよう
現金比率の求め方の違いをご理解いただけたでしょうか?
私の考え方は以下の通りです。
- 銀行口座にあるお金→余剰資金・生活資金
- 証券口座にあるお金→ポートフォリオ内の現金
現金比率とはどのような定義なのか、求め方はどうなのかを注目しながら、投資をするのが良いと思います。
参考投資の総リターンはアセットアロケーション(資産配分)で9割決まる
現金比率と株式比率を今すぐ計算しよう
ポートフォリオにおける現金比率は大切です。
株式と現金の割合が、将来のリターンを決めるのです。
アセットアロケーションを考えるとき思い出すデータがあります。
下図にある過去200年におけるアメリカでの投資商品実質リターンです。
現金比率と株式比率の重要性がわかりますよね。
さいごに一言。
現金比率と株式比率をいますぐ計算してみよう
See you!
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