長期投資における配当金の重要性~年金運用からの学び~

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長期投資において、配当金・インカムゲインの重要性は高いです。

長期運用を前提としているGPIFの年金運用から、配当金の意義がわかります。

2001(平成 13)年度から2016(平成 28)年度までの年金積立金の運用状況を用い、長期投資における配当金の重要性を考察していきます。

  • 累積運用収益額 :53兆3,603億円
  • 累積利子・配当額:28兆 808億円

結論からいうと、GPIF運用収益の53%が利子・配当金となる。

長期投資において、いかにインカムゲイン・配当金が重要であるのか分かりますね。

長期投資を前提とした年金運用GPIF

情報源はすべてGPIFホームページ

まずは左側のグラフを見て下さい。

2016年6月に、ブレグジッドショックの影響で株価下落したことが見て取れます。

さらにここに円高が追い打ちをかけました。

そして2016年後半になると、トランプ大統領誕生による財政政策への期待や円高解消により株価がぐんぐん上昇したのです。

債券と株式の逆相関は崩れていると最近指摘されています。

それゆえに債券への投資は無意味でないかとさえ言われあす。

それでも2016年の状況を見る限りは債券・株式をバランスよく保有することは意義ある事だったとわかります。

分散投資は資産を守るのです。

右側の円グラフに目を向けましょう。

GPIFのアセットアロケーションへの意志が見て取れます。

想定よりも内外の株式・債券すべてで低めの保有割合となっています。

その分、短期資産を8.89%と多く保持していました。

ここで、前回2016年第3四半期時と比較してみましょう。

短期資産比率

  • 2016年12月:6.46%
  • 2017年3月 :8.89%

3か月の間に、2.5%近く短期資産割合が上昇していました。

GPIFはリスクオフの時期であると判断しているのかもしれません。

参考年金が不安なら現状を知れ! 平成28年度第3四半期運用状況

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長期投資・運用の実績を、GPIFから紐解く

2016年度の収益率:+5.68%

過去16年の収益率 :+2.89%/年

運用資産額は2016年度末で、144.9兆円にものぼります。

2001年以来の四半期毎の累積収益額・率をみると、運用は順調であるように見えます。

2016年度末での収益額は、+53.4兆円となっていました。

インフレ率が低値である我が国においては、2.89%/年の運用利回りで充分ででしょう。

「GPIFで10兆円以上の運用損失」のニュースが飛び交ったこともありました。

おそらくニュースを書いたのは、注目を集めたいだけか、データを全く見ていなかったのでしょう。

なにせこれまでのところ、年金運用に失敗の痕は見られません。

むしろ予定通りの成功と言っていいと思います。

今後は暴落が来たときのマスコミの報じ方と、GPIFの対応に要注目。

現在社会において情報の真偽確認と取捨選択は、受け取る側にも求められているのです。

参考?あなたは暴落への対応策を用意していますか?

長期投資では、利子・配当金収入の割合が高い:GPIF編

インカムゲインという言葉には違和感を感じるが、利子・配当収入をGPIFでインカムゲインと表しているので、これはもう国のお墨付きを得た和製英語です。

この図を見ると、累積収益額=キャピタルゲイン+インカムゲインとなっています。

赤線の累積収益額は年度によって大きく上下している。

一方のインカムゲイン累積額は安定成長、右肩上がりを示しています。

つまりキャピタルゲイン(市場取引価格で計算した実現・評価損益)の動きが大きかったことを意味しているのです。

GPIFの運用報告書でも以下のように述べられています。

管 理 運 用 法 人 の 収 益は、時 価 評 価され ており、インカムゲイン( 利 子・配 当 収 入 )とキャピタル ゲイン( 価 格 変 動による損 益( 実 現 損 益と評 価 損 益 ))に分けることができます。

年 金 積 立 金 の 運 用は、基 本ポートフォリオを定 め、これを長期にわたり維 持 することにより収 益を得 て いくものであるため、保 有して いるだけで 一 定 の 収 益が 見 込 めるインカムゲインは 重 要 で す。

特に、キャピタル ゲインは 市 場 価格 の 変 動により短 期 的には 評 価 損となることもありますが、インカムゲインは 市 場 変 動 の 影 響を受けにくく、かつ、常にプラスの収 益を得ることができます。

参考配当金狙いなら、アメリカ株投資が良い

長期投資における配当金の重要性

長期投資を行う上で、非常に参考になるデータです。

16年間にわたる運用の結果、その収益の53%が利子・配当金によるものでした。

GPIFのように厳格にアセットアロケーションやポートフォリオのリバランスを維持した場合の結果です。

インカムファーストという方針では無いにもかかわらず、収益における配当金の割合が高くなっていました。

おまけにこの運用結果は、日本円によるもの。

長期投資を心掛ける日本人にとっては必見のデータです。

トータルリターンに目を向けましょう。

最近でこそGPIFは株式比率を高めています。

その結果が、2016年度の利回り+5.68%

自分のリスク許容度と、目標利回りを考える際には覚えておきたい数字です。

長期投資では配当金や分配金の寄与度は高い

16年に及ぶGPIFの運用結果は見どころがたくさんあります。

その中で私は配当金に着目しています。

自分自身に応用したいと思う部分であるからです。

GPIFの累積収益を見る限り、インカムゲインの寄与度は高い。

安定している配当金を心の支えに長期投資をすることは、個人投資家にとっては間違いではないはずです。

なにせGPIFもそのように謳っているのですから。

個人投資家としては、あとは投資元本を大きくするのみ。

以上、「長期投資における配当の重要性~GPIF運用からの学び~」でした。

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