サラリーマンの昇給率は平均2%
日本のサラリーマンの昇給率を知っていますか?
平均2%程度で推移しています。
しかもその平均2%の昇給率は、大手企業の集まりである経団連の数値です。
たったこれだけの昇給・収入アップの為にサラリーマンは日夜闘っているのです。
サラリーマンまなら、上司からの評価を気にしながらストレスを抱えているのかもしれません。
そんなあなたは、平均昇給率を知り、今後の人生について考えてみてください。
サラリーマンは安定していると言われます。
それでも昇給率は平均2%です。
リストラのリスクだってゼロではありません。
想像している以上に、サラリーマンのリスクは大きいのです。
資本主義社会では、従業員より株主が優先されます。
たとえば米国企業の株式投資のリターンは年率7%平均だといわれます。
- 昇給率:2%
- 株式投資収益率:7%
この数値は、株式会社で働いている場合には昇給を目指しながらも、株主となることが資本主義に適合しているといえます。
たとえそれが大手企業サラリーマンであっても同様です。
サラリーマンの平均昇給率を知ろう
サラリーマン・給与所得者ならば、毎月の手取り額を把握しやすいはず。
給料日に振り込まれる金額の事を指すからです。
一方で、額面というのは給与明細を見ないとわかりません。
それでも給与明細は毎月貰いますから、確認することは容易です。
ところがこの給与額面が、
- 今後どれだけ上がっていくのか?
- 昇給率はどの程度か?
という点はわかりにくかったりします。
昇給率は将来のサラリーマン生活を占う上で重要です。
そもそも昇給したとしても、手取り収入は減少していることだってあります。
サラリーマンは自分自身の給料にもっと興味をもつべきです。
まずは業界の平均昇給率を知るとともに、あなたの昇給率もしっかりと数値で把握してください。
平均昇給率が2%の経団連とは?
経団連の平均昇給率は2%前後で推移しています。
それではこの”経団連”というのは、どういった団体なのでしょうか。
経団連は、わが国の代表的な企業1,340社、製造業やサービス業等の主要な業種別全国団体109団体、地方別経済団体47団体などから構成されています(いずれも2016年6月2日現在)。
会長・副会長の所属企業
- 東レ
- 新日鐵住金
- トヨタ自動車
- JXホールディングス
- 日立製作所
- 野村証券
- 日本生命
- 三菱東京UFJ
- 三菱重工業
- 住友化学
- 三井物産
- 日本郵船
- 東京ガス
- 三菱商事
- 三越伊勢丹ホールディングス
- 三井住友銀行
経団連とはいわゆる日本の大手企業の集まりです。
平均昇給額と昇給率の推移
下図は経団連所属、大手企業の平均昇給額と昇給率の推移の再掲です。
注:(1)月例賃金の引上げには、定期昇給や賃金カーブ維持分、昇格・昇進昇給、ベースアップ、諸手当の 引上げ等が含まれる(2)アップ率は、各年における集計企業の所定内賃金をもとに算出(集計企業は各年ごとに異なる)
何度も言いますが、日本の誇る大手企業であっても平均昇給率は2%に過ぎないのです。
72の法則を使い給料が2倍になるまでの年数を計算すると、36年かかることになります。
平均の評価で平均昇給率を得ているサラリーマンは、年収が倍になるのに36年かかる計算です。
サラリーマンとして22歳で入社したとしたら58歳で年収が二倍になっている。
果たしてこれでいいのでしょうか。
株式投資のリターンは平均で約7%である
株式会社の社員の年収は毎年2%ずつ上がっていきます。
平均昇給は2%で推移しているのです。
ここで株式投資に目を転じてみましょう。
米国株式市場のリターンは平均で年率7%と言われています。
この差はどこから来るのでしょうか。
株式会社は株主のものであって社員のものではないことに由来しています。
つまり会社が得た利益はまず株主に還元されるのです。
これが我々の生きている資本主義社会の現実。
つまり大企業の社員であったとしても、資産形成を考えた場合には株式投資が有効な手段となります。
昇給のペースより、株式投資で資産上昇するペースの方が早いのです。
上司の顔をうかがいながら昇給率を少しでも高くすることもいいですが、給料以外の収入を得てみる方法を考えてみてはどうでしょう。
気になったのならまずはインターネット証券口座を開くのがおすすめです。
昇給率に不満があるなら、上司に媚びうるよりも株式投資をしてみては?
資産形成の観点から昇給率を考えてみましょう。
実力で、もしくは運よく良い企業・高給な会社に入れた場合はサラリーマンの強みを生かしましょう。
その高い給料を武器に投資をするのです。
家計を黒字化して、余剰資金を株式に投下するのです。
すると昇給率よりも投資の方が効率が良いと気が付いてしまうでしょう。
サラリーマンとしてほどほどの給料の場合には長期・積立・分散投資が良いでしょう。
時間を味方にすれば資産形成が促進されるはず。
いずれにせよ、サラリーマンとして働きながら昇給率は2%以上あれば御の字です。
あなたの平均昇給率は何%で推移していますか?
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コメント
①と②で12年後に配当利回りが追いついたとしても、
累計受取配当金の金額はなかなか逆転しないのでは?
配当再投資まで考慮したら尚更だと思う。
ダルシムさん、
ご無沙汰しております。
累積配当金を考えた場合、逆転するのにはもう少し時間が必要ですね。
そういった意味では、高配当+低増配の銘柄は選択肢としてアリだと思っています。
なので、【T】や【VZ】も買い増し候補ですね。