アジアの年収ランキングを知っていますか?
日本の年収はアジアではかなり高い方だと思っていました。
ところが日本の年収・給料は国別ランキングで比較してみると実はそれほど高くはないわけです。
給料が高いというわけではなく、昇給率もほどほど。
日本のサラリーマンの平均昇給率は2%/年程度なんですよね。
サラリーマンの給与という関連からは、残念ながら日本は恵まれているとは言い切れないです。
本記事では、東アジア5か国を対象にした、国別の年収・昇給率ランキングを紹介します。
年収ランキングのデータソース(アジアの国別編)
ヘイズでは、日本・中国・香港・シンガポール・マレーシアの3000社(総従業員600万人超)を対象に、1200種の職務における給与水準を調査しました。
加えて雇用の実態に関する調査をまとめた「ヘイズ アジア給与ガイド」をこの度発表いたします。
これは2008年から毎年発表している調査で、今回で9回目となります。
ヘイズ ホームページより
世界の年収ランキングを見る際には調査会社の結果が参考になります。
年収ランキング・比較(アジア5か国の部長職編)
部長職の国別年収ランキングを円換算して比較してみました。
人事部長(経験8-10年)
- 中国 :1440万~2170万円
- 香港 :1280万~1830万円
- 日本 :1600万~3000万円
- マレーシア : 500万~590万円
- シンガポール : 1500万~1820万円
営業部長(製薬企業)
- 中国 :1630万~2710万円
- 香港 :1830万~3500万円
- 日本 :1200万~2000万円
- マレーシア :500万~660万円
- シンガポール:1500万~2080万円
マレーシアを除く4か国は、部長職の年収に大きな差がありません。
むしろ中国や香港の方が給料が高いようにみえます。
まぁ、日本においては年収一千万円の壁は数十年前から変わっていませんからね。
*2016年1月22日現在の為替レートで計算1人民元=18.06円、1香港ドル=15.23円、1マレーシアリンギット=27.63円、1シンガポールドル=83.06円
*役員秘書、営業部長(製薬)、銀行窓口、CFO(多国籍企業)、FP&Aディレクター、金融アナリストはボーナスを含まない。それ以外は支給されているパッケージ全てを含む
国別年収ランキングをみて思う事
英語が苦も無く話せ日本以外に住むことに抵抗がない出来るビジネスマン(部長級以上)は、中国や香港で働くことを選択した方がよさそうです。
日本のサラリーマンの給料・年収は髙くないのですから。
逆に言えば、国際派のできるビジネスマンは、日本で働こうとは思わないでしょう。
海外から優秀な人材を引き抜きにくい日本企業。
ならば日本人はある程度の年収でガマンしながらもサラリーマンをやっていく事が求められます。
とはいえここに、日本人が日本で働く際の差別化ポイントが含まれているのかもしれません。
ちょっと頑張るだけで他人と差がつきやすいということですね。
日本人の給料は安いから、給与だけをあてにした生活はやめた方がよいかも
日本の給与所得者は、給料だけをあてにした生活はやめた方が良いでしょう。
年収がどれだけ高かろうがその結論はかわりません。
給与所得のみの場合、サラリーマンとして偉くなっても、アジア5か国の中ではぼちぼちの結果となってしまうわけです。
ならばどうするか?
従業員以外からの所得をゲットするのが良いと思われます。
労働収入と権利収入
もちろん年収をあげたいと思い実践するのも良し。
そして労働収入だけではなく、権利収入を上げるのもよし。
いずれにしても、複数の収入源があった方が安心ですね。
以上、アジアの国別年収ランキングでした。
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