アマゾン【AMZN】等への投資が、20年後も成功していると信じ切れない理由

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アップル【AAPL】やアマゾン【AMZN】への投資が、20年後に必ず成功しているとは信じ切れない理由

世界時価総額ランキング上位のアップル、アマゾン、マイクロソフト、アルファベットへの投資は、20年後も報われるのでしょうか。

未来は読めないという前提にたち、過去を振り返ってみると、いまの勝ち組銘柄への投資が必ずしも成功につながるとは信じ切れません。

 

本記事では米国個別株投資に視点をおき

  • 時価総額ランキングトップ10を維持していたのは1銘柄のみ
  • かつての世界No.1企業であっても、転げ落ちていく
  • 身近な例でも、20年間勝ち続けるのは難しいと分かる

について考察していきます。

20年間、世界時価総額ランキングトップ10を維持しているのはマイクロソフト1銘柄のみだった

時価総額ランキング上位銘柄の推移

上表は時価総額No.1経験銘柄の、1998年~2018年の20年間にわたる時価総額ランキング順位を示しています。

 

時価総額ランキングNo.1の回数(1980~2018年)

  • ゼネラルエレクトリック【GE】:10回
  • アイ・ビー・エム【IBM】:9回
  • エクソンモービル【XOM】:9回
  • アップル【AAPL】:6回
  • マイクロソフト【MSFT】:4回
  • AT&T【T】:1回

かつての時価総額ランキング第1位銘柄であったとしても、10年後、20年後にはベスト10にも入っていない米国株が散見されます。

さらにいえば、直近20年間で時価総額ランキングトップ10を維持していたのは、マイクロソフト1銘柄のみでした。

 

盛者必衰とは歴史の中の物語ではなく、米国株式市場においてもみられるわけです。

 

この事実は、20年間の長期投資では個別株選定をするのが困難であることを示唆しているのではないでしょうか。

なので私は、いまのトップ企業であるアマゾン【AMZN】やアップル【AAPL】が、20年後も上位銘柄であるのか信じ切れないわけですね。

参考世界時価総額ランキング 1997年、2007年、2017年版

世界時価総額ランキング第1位だった【GE】の評価額は、15年間で4分の1以下に低下した

ゼネラルエレクトリックの時価総額推移

ゼネラルエレクトリックの時価総額推移

ゼネラルエレクトリック【GE】は、かつての世界No.1企業。

ダウ平均株価が発足して以来、最後までNYダウ30構成銘柄であり続けたのも、ゼネラルエレクトリックです。

しかし【GE】の時価総額は、最盛期の4分の1程度にまで低下しました。

 

アマゾン【AMZN】やアップル【AAPL】が、【GE】と同様の道をたどらないといえる保証はあるでしょうか。

批判的な見方をすれば、いまの勝ち組銘柄への投資が必ずしも成功につながるとは信じ切れないのです。

時価総額ランキングNo.1銘柄のその後

  • 39年間で、1位獲得した企業は6銘柄
  • 直近20年間でベスト10を維持し続けているのは1銘柄のみ
  • 2年間で時価総額ランキングが5位→100位圏外になることもある

参考世界の時価総額ランキングトップ10の推移【1998~2018年】

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20年前から常勝軍団だった中日ドラゴンズへの投資は、現在において成功なのか?

日常において、勝ち組や常勝軍団だったものが年月を経ていつのまにか暴落している出来事はまま見られます。

たとえばプロ野球球団の順位推移。

私は中日ドラゴンズファンですが、20年の間に取り巻く環境が大きく変わったことを実感しています。

参考 10万円を使って沖縄キャンプ視察へ

1998年~の15年間は、常勝軍団だったドラゴンズ

1998年~の15年間;中日ドラゴンズの順位

1998年~の15年間、中日ドラゴンズは常勝軍団でした。

ここ最近の米国個別株で例えるなら、アップルやアマゾン、アルファベットといったところ。

ところがその後に株価暴落をきたしています。

2012年にドラゴンズに投資をしていたら、2013年以降は大暴落

1998年~20年間;中日ドラゴンズの順位

上図のように、2012年以降の5年間はすべてBクラス。

もし2012年始にドラゴンズに投資をしていたとすれば、大きな損失を被っていたことでしょう。

今回の例に限らず、20年間も勝ち続ける、トップクラスであり続けることは難しいのだと感じます。

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個人投資家が、最悪の事態を想定する方法

本ブログ記事のポイントは、バッファをとることの大切さ。

あなたも私も、予測不可能な世界に住んでいるわけです。

アマゾンやアップルへの投資が大損となる可能性は低いかもしれません。
しかし100%そうではないとは言い切れないでしょう。

 

だとすれば

  1. この個別株投資には、どんなリスクがあるのか?
  2. 最悪の場合、どんなことになりうるのか?
  3. 自分だけではなく家族などへの影響はどの程度となるか?
  4. そのリスクは、個人投資家自身にとってどの程度の経済的負担となるか?
  5. リスク軽減のために、どのような投資を行えばよいのか?

こんな風に考えてみるといいですね。

 

といいつつも、マイポートフォリオの主力はQQQなのですけどね。

 

最後に、本記事は執筆時点における

  • バークシャー・ハサウェイがアマゾン株に投資した
  • 中日ドラゴンズが3年ぶり2位(貯金3)だったのが、あっという間に定位置へ

というニュースに大きく影響を受けていることを申し添えます。

 

以上、「アマゾン【AMZN】等への投資が、20年後も成功していると信じ切れない理由」でした。

 

 

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