ノルウェー政府年金基金とは、運用資産100兆円超えの世界最大級政府系ファンド
ノルウェー政府年金基金は、運用資産が100兆円以上と世界最大級のファンド。
1990年に基金を設立された、油田収入の一部が運用されている政府系ファンドです。
その設立目的は油田発見の後、原油価格変動リスクを軽減するため。
ノルウェー政府の石油・天然ガス事業関連収入から支出を差し引いた金額がファンドに追加されているのです。
ノルウェー政府年金基金の運用
- 石油・ガス産業に係る法人税収(通常の法人税(27%)+石油ガス特別法人税(50%))
- 政府所有の石油・ガス採掘権益から得られる収入
- スタットオイル社(政府が 67%所有する石油開発企業)の株主配当収入
- ノルウェー大陸棚管理手数料及び石油ガス関連企業からのその他の税
ノルウェー政府年金基金とは
- 運用資産100兆円以上の、世界最大級基金
- 将来リスクに備えるために設立されたファンド
- 石油関連収入の一部が運用に回されている
世界最大級ファンド;ノルウェー政府年金基金からサラリーマン投資家が学んだ3つの項目
サラリーマン投資家目線にて、世界最大級ファンドから学んだ3項目を記録しておきます。
- 資産配分比率は株式中心でよい
- 石油セクターには厳しい見通し、やはり再生可能エネルギーの時代だ
- 収入の大半を運用に回し、将来に備えることが大切
ひとつずつみていきましょう。
安定収入があるサラリーマン投資家の資産配分比率は、株式中心がおすすめか?

ノルウェー政府年金基金の資産配分比率 2019.1Q
ノルウェー政府年金基金の報告書(2019.1Q)によれば、アセットアロケーションは株式中心で運用されています。
石油や天然ガス関連収入がある長期資産運用は、株式中心。
サラリーマン投資家と類似点がありますね。
安定した給料があり、かつ長期投資ならば株式主体の資産配分。
つまり給料の続く限りは、株式を中心としたアセットアロケーションを組んでもよさそうだということです。
ノルウェー政府年金基金の資産配分比率
- 株式 :69.2%
- 債券 :28.0%
- 不動産:2.8%
石油株外し、再生エネルギー組み込みの流れは止められない
2019年に入りノルウェー政府年金基金は、
- 石油・ガス株外しにかかっている
- そして再生可能エネルギーインフラ投資を可能にした
といったニュースが流れました。
個人投資家としては、以下のように感じます。
- あえて石油個別株への投資はしなくてもよさそう
- 太陽光発電投資やインフラファンドへの投資はよい選択肢となる
収入の大半を資産運用に回し、将来に備えることが大切
ノルウェー政府年金基金は、世界最大級のファンド。
油田収入の大半を運用に回しています。
このスキームから、将来に備えることの重要性を感じ取ります。
たとえばイギリスは北海油田発見により、1980年に石油輸出国となりました。
その後10年間で2500億ドル相当の大金を手に入れたのです。
そのお金を何に使ったのかは諸説ありますが、ノルウェーのようにいざという時に備えたわけではありません。
一方のノルウェーはどうでしょうか?
イギリス同様に油田発見で大金を手に入れました。
その後基金を設立し、石油関連収入の大半を運用に回すことにしたのです。
結果、その価値は100兆円を超えており世界最大級の政府系ファンドとなっています。
将来何が起こっても、当面困ることは無さそう。
サラリーマン投資家ならば、ノルウェーのようにお金の準備をしておきたいものですね。
つまり、
- 収入の多くを資産運用にまわし、
- お金がお金を生む体制を作り
- 将来に備える
こうしたことが大切なわけです。
いや~、北欧の国ノルウェーのおかげで今日も一つ勉強になりましたよ。
サラリーマン投資家がノルウェー政府年金基金から学んだこと
- 資産配分比率は株式中心でよい
- 石油セクターには厳しい見通し、やはり再生可能エネルギーの時代だ
- 収入の大半を運用に回し、将来に備えることが大切
以上、ノルウェー政府年金基金からサラリーマン投資家が学んだ3つのことでした。
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