シーゲル流投資という言葉を聞くことがあります。
ジェレミー・シーゲル教授がおすすめしているポートフォリオに即した投資方法ということです。
米国株投資ではかなりメジャーな存在といえます。
本記事ではサラリーマン投資家が目指す、資産配分と株式ポートフォリオについて考えていきます。
いうなればシーゲル流ポートフォリオ。
それでは一緒にシーゲル流ポートフォリオについて考察していきましょう。
シーゲル流ポートフォリオとは
さっそくジェレミー・シーゲル先生のお知恵を拝借します。
シーゲル本の赤本「株式投資の未来」には、株式ポートフォリオ配分の例が示されています。
これがシーゲル先生おすすめのポートフォリオです。
シーゲル流ポートフォリオ
- 50%:世界分散のインデックス投資
- 50%:リターン補完戦略
シーゲル流ポートフォリオにおいてリターン補完戦略部分は4つに分岐されています。
見るとそれぞれ具体例をみていきましょう。
シーゲル流ポートフォリオのリターン補完戦略
セクター戦略
- 石油および天然資源
- 医薬品
- 有名ブランドの生活必需品
バリュー戦略
- 低PER
- 生き残り上位(成長率が期待を上回る)
- バークシャー・ハサウェイ
高配当戦略
- 配当利回り上位20%
- ダウ10種、S&P10種、ダウ・コア10種、S&Pコア10種
- REIT(不動産投資信託)
グローバル戦略
- S&Pグローバル100
- ダウ・ジョーンズ・グローバル・タイタンズ
- 多国籍企業への分散投資
シーゲル流ポートフォリオはこれで出来上がりです。
ここでポートフォリオに関する用語のおさらいをしておきます。
アセットアロケーションとポートフォリオとは似て非なる定義なのですから。
アセットアロケーションとポートフォリオの違い
似たような単語が多くあり、株式投資初心者にはわかりにくいです。
- アセットアロケーション
- 資産配分比率
- アセットミックス
- ポートフォリオ etc
よくわからなくても、なんとなく知っていれば十分。
重要なのは
- 現金をどれだけ残しておくのか? (現金比率)
- どの金融商品をどれだけ買うのか?(ポートフォリオ)
だと認識しています。
いずれにせよシーゲル流ポートフォリオを検討する前に、アセットアロケーション・資産配分比率を確定しておく必要があります。
シーゲル流ポートフォリオは株式ばかりだからです。
おすすめアセットアロケーション・資産配分比率
ウォール街のランダム・ウォーカーによれば、投資の総リターンの90%は投資家の選択したアセットアロケーションによって決まるとされています。
投資においては資産配分比率が最重要課題なのです。
ウォール街のランダム・ウォーカーでは30代後半のアセットアロケーションは株式65%がおすすめされていました。
ところが分かってはいるものの、その比率を維持するのは容易ではありません。
株価上昇や下落という外部要因、自分自身や家族などの内部要因によって状況は変わってくるからです。
例えばダイエットだったり英語の勉強だったり、人は継続が苦手な生き物。
かくなる私もその一人。
とくに精神的にもろいですね。
流されやすい性格なのです。
だからこそ資産配分比率やポートフォリオをあらかじめ決めておき、その配分にそった資金振り分けをしていくことがおすすめされています。
サラリーマン投資家が考える、シーゲル流マイポートフォリオ【個別株編】
現時点で考えている個別銘柄を記録していきます。 2018年2月追記
ワールド・インデックスファンド 40%
セクター戦略 15%
- なし:石油および天然資源
- 15%:ヘルスケアセクター 【JNJ】【ABBV】【PFE】
- なし:有名ブランドの生活必需品
バリュー戦略 15%
- なし:低PER
- なし:生き残り上位(成長率が期待を上回る)
- 15%:バークシャー・ハサウェイ 【BRK.B】
高配当戦略 15%
- なし:配当利回り上位20%
- 5%:ダウ10種、ダウ・コア10種【KO】【PG】
- 10%:S&P10種S&Pコア10種 【MO】【T】
- なし:REIT(不動産投資信託)
グローバル戦略 15%
- なし:S&Pグローバル100
- なし:ダウ・ジョーンズ・グローバル・タイタンズ
- 15%:多国籍企業への分散投資 【PM】【RDS.B】【UL】
シーゲル流ポートフォリオをアレンジした米国株投資
サラリーマン投資家におススメな資産配分比率とポートフォリオを設定しました。
受取配当金の拡大を目標としつつ、リターン補完戦略を導入しています。
シーゲル流ポートフォリオを参考に、米国株投資を続けていくことになります。
このように予め資産配分比率やポートフォリオを定めておくと、株価の乱高下で心が揺さぶられる際でも株式市場に居座り続けることができそうです。
今回の参考書籍→株式投資の未来
配当金に注目し構築しているシーゲル流ポートフォリオ
私はシーゲル流ポートフォリオを参考に、配当金を狙った米国株投資をしています。
インカムゲインを対象とした投資が自分の性格に合っていると思うからです。
米国株で配当金について注目している銘柄
- 配当貴族リスト:25年連続増配の50銘柄【2018年版】
- ダウの犬、高配当おすすめ米国株10銘柄【2018年版】
- 配当王リスト、50年連続増配の26銘柄【2018年版】
- おすすめ米国株:配当金を100年以上支払い続けている9銘柄
配当金狙いのシーゲル流ポートフォリオはマネックス証券で構築しています。
保有銘柄を適宜公開していますので何か参考にでもなればうれしいです。
【参考:米国株マイポートフォリオ】
公式サイトはこちら→マネックス証券
マネックス証券は米国株に関する情報や無料オンラインセミナーが充実しています。米国株の初心者やそれほど経験がない人には向いています。
マネックス証券と相性抜群→ジャパンネット銀行
マネックス証券への即時入金サービスの対象金融機関で、日本で唯一Tポイントの現金交換が可能な銀行です。
コメント
はちどうきゅうどうさん、こんにちは。
質問があるのですが、記事を読ませていただいて、目標は受け取り配当金を最大化するという認識でいたのですが、その際にETFと債券を組み込むのはなぜなのでしょうか?
アセットアロケーションを意識するのは、一般的にはリターンの最大化の為という認識でいたものでして。
理解できていなくて申し訳ありません。
リラクマさん、
鋭いご指摘ありがとうございます。
配当金によって生活費の50%(年間240万程度)を賄う事を目標としており、配当金の最大化を目指していることは間違いありません。
今回のポートフォリオ設定の見直しにはいろいろな葛藤がありました。
それでも目標達成は可能であると計算し、改訂に至った次第です。
■ETFを導入する理由
・私自身の個別株選択能力の限界を感じたこと
・銘柄選択に要する時間を削減したいという希望があったこと
・配当貴族といえども、経済危機時に3割が脱落したデータがあること
が主です。
ETFでも増配しているものがあり、それらを中心に資金投下する予定です。
最終的には個別株:ETFの比率は、50:50程度をイメージしております。
そこに至るまでには複数年かかりそうですが。
■債券を組み込む理由
・株式比率を上げる為に、現金→債券→株式 というフローをとった方が心地が良いのではないかと感じた事
・債券比率は5%程度とそれほど大きくない割合を想定しており、2027年の目標達成の障害にならないと考えた事
が主です。
尚、TやVZのような現在高配当かつ今後も比較的安定が見込まれる銘柄はそのまま保有することも検討しています。
10年単位で見ると、配当成長銘柄よりも大きな配当金額が想定されるからです。
一方で、現在利回り3%ちょっとでヘルスケア・生活必需品セクター以外の個別銘柄は売却して他商品に乗り換えを予定しています。
いずれにせよ、配当金をKPIとして株式投資を続けていくことには変わりありません。
はちどうきゅうどうさん、ご回答ありがとうございます。
目標を達成できる計画であれば、何も問題はないですね。私も目標が達成できるなら投資対象は株式である必要はないと思っております。
確かに銘柄分析は時間かかりますよね。私も1銘柄調べるのに最低でも2~3日はかかっています。頭が悪いんで理解が遅いのもありますが。。
比率の調整もあり、ブログの更新も大変だと思いますが、ご無理なさらない程度に頑張ってください。これからも楽しみにしています。