72の法則とは2倍の式、では3倍は?
72の法則とは、72を複利(金利)で割ると元金が2倍になるまでのだいたいの年数が出る公式です。
これを応用したのが、114、144の法則。
元金が3倍、4倍となる式に繋がります。
- 72の法則 :元金2倍
- 114の法則 :元金3倍
- 144の法則 :元金4倍
複利計算が必要な、たとえば住宅ローンをシュミレーションする際などはとくに便利です。
本記事では、72・114・144の法則について紹介していきます。
72の法則の詳細はWikipediaを参照してくださいね。
尚、私は72の法則は知っていましたが、114、144の法則は知りませんでしたよ。
アメリカの高校生が読んでいる資産運用の教科書を読み、便利な数字があるのだと知ったのです。
この本は分かりやすく資産運用について書かれているのでおすすめできます。
72の法則を住宅ローンではなく定期預金に応用してみる
定期預金で72の法則をつかった場合にはどうなるのかを考えていきましょう。
いまの日本において、定期預金の利率は0.1%あればそれなりの水準ですね。
利率0.1%程度なら、計算しなくても利子はほとんどなさそうなのは分かりますが。
とにかく年率0.1%、これを72の法則に当てはめてみます。
72 ÷ 0.1 = 720
つまり定期預金だけで元本を2倍にしたいと思ったならば720年を要するわけです。
よっていまの定期預金は、西暦2700年代に元本が倍になるのですね。
これぞ長期投資、元本保証だし最高!
とはいきませんね、、、
だって720年もかかるのですから。
蛇足ですが
いまから定期預金にせっせといれておけば、元本を二倍にするのにナウシカの時代には間に合いますよ。
また、過去にさかのぼれば720年前の都は鎌倉でした。
あなたのご先祖様が鎌倉時代に定期預金を100万円していた場合、現代ではなんと200万円となっている計算です。
なんと有り難いご先祖様でしょう。
お墓参りは欠かせませんね。
参考定期預金だけではお金は増えない、お金の教育は今までとは違う
72の法則で、10年リターンを考察してみる
72の法則だけとはいわず、3倍・4倍の114、144の法則もあわせて考えてみましょう。
10年後に○○倍となる利回りもすぐに分かります。
- 72 ÷ 7.2 = 10
- 114 ÷ 11.4 = 10
- 144 ÷ 14.4 = 10
したがって10年後に2倍・3倍・4倍のリターンを得たいとき、利回りは下記となります。
- 2倍:7.2%/年
- 3倍:11.4%/年
- 4倍:14.4%/年
この数字を念頭に、資産運用してみるとよいでしょう。
参考資産形成 =(収入-支出)+ 資産 × 運用利回り の重要性
72の法則を米国株投資に応用
アメリカ株を代表する株価指数S&P500の歴史的リターンは7%前後とされています。
72の法則を使えば、元金2倍になるのに10年を要する計算です。
そう思ったならば、アメリカ市場にまるっと投資をできるETFである【VTI】や、S&P500に連動するETFがよい対象とります。
もちろん過去のリターンが未来を保証するわけではありません。
それでも72の法則をつかえば、複利の重要性にきづけるわけです。
そして数百年後には、子孫たちからありがたがれるご先祖様となれるかもしれません。
いずれにせよ歴史的にリターンが一貫しているアメリカ市場をベースに投資をするのが良さそうです。
そのときには72、114、144の法則を活用してみたいですね。
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