VYMは米国株の高配当を対象としたETF。
しかも構成銘柄数は400を超えるという広く分散されたETFです。
つまり米国高配当株にまるっと投資できるETFがVYMといえます。
VYMは配当金好きな投資家に人気なおすすめのETF。
おまけにバンガード社の商品であり信託報酬が安いというおまけ付きです。
【VYM】「バンガード・米国高配当株式ETF」の銘柄紹介
ティッカー | VYM |
---|---|
名称 | バンガード・米国高配当株式 ETF |
ベンチマーク | FTSE High Dividend Yield |
特色 | 米国の大型株の内、配当利回りが市場平均を上回る約400銘柄を組み入れ。 |
信託報酬 | 0.08% |
設定日 | 2006年 |
純資産総額 | 309億米ドル |
10年トータルリターン | 12.25%/年 |
分配金支払い月 | 年4回(3・6・9・12月) |
分配利回り | 3.5% |
更新日 | 2019年1月14日 |
【VYM】バンガード・米国高配当株式ETFの運用総額
世界ETF運用残高ランキングをみると、VYMは中堅クラスのETFだとわかります。
運用総額を米国増配株式ETF【VIG】と比べてみましょう。
VYMとVIGの運用総額比較
- 設立時期:VYM ≒ VIG
- 運用総額:VYM < VIG
米国高配当株式 ETF【VYM】よりも増配株式ETFであるVIGの方が運用総額は大きいわけです。
高配当株式ETFはVYMのほかにも優良商品があることが理由のひとつかもしれません。
ちなみにETF運用残高ランクの頂点に立つのはS&P500に連動する商品でSPYです。
そして上位にはVOOやIVVといったS&P500連動ETFがならんでいます。
世界における潮流、インデックス投資の王様はS&P500だとわかります。
トータルリターンをVYMとS&P500で比較してみると、S&P500の方が優れています。
しかしながらVYMの方がより多くの分配金をだします。
つまりインカムゲイン狙いの投資家を対象としたETFがVYMということになります。
さらにその分配金は徐々に増えていくのです。
高配当株への分散投資を可能とするETFのメリットはここにあります。
【VYM】バンガード・米国高配当株式ETFの組入れセクター
VYMのセクター別構成比率 2018年11月
2018年11月末時点では
- 金融セクター
- ヘルスケアセクター
- 生活必需品セクター
が多く組み込まれていました。
VYMの組入れ銘柄比率 2018年11月
2018年の途中までは、VYMの最大組入れ比率銘柄はマイクロソフト【MSFT】でした。
2018年11月末時点では
- ジョンソンエンドジョンソン
- JPモルガンチェース
- エクソンモービル
がトップ3です。
VYMは約400銘柄で構成されていますが、上位10銘柄で27%を占めています。
マイクロソフトがトップ銘柄だった時の記録を以下に残しておきます。
VYMのセクター別構成比率 2017年6月
2017年6月時点での構成比率です。
同じ米国高配当株式ETFのHDVと比べると、セクター比率が異なっていました。
HDVはエネルギーセクターが多く、そしてテクノロジーは少ないのです。
【VYM】バンガード・米国高配当株式ETF)の組入れ銘柄比率 2017年6月
2017年6月時点における、VYM米国高配当ETFの構成銘柄上位は超有名株ばかりです。
- マイクロソフト
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- JPモルガン
- エクソンモービル
- ウェルズファーゴ
とはいえ上位10社を合わせてもVYM構成比率の30%にしかなりませんでした。
【VYM】バンガード・米国高配当株式ETF株価、分配金の推移
VYMの株価チャート 直近10カ月
VYMの配当金(分配金)推移
リーマンショック後の株価回復期にVYMの分配金は下がりました。
VYMは減配の経験があるETFなのです。
今後、経済危機があるようならば、VYMの分配金は減額される可能性があります。
ちなみにリーマンショック前と2016年の分配金を比較すると以下の通り。
VYMの分配金比較
- 2007年:1.357$
- 2016年:2.206$
VYMの分配金はリーマンショック前とその10年後では+62.6%の増配となっているのです。
VYMの分配金、年次推移
西暦 | 分配金 |
2006年 | 0.175 |
2007年 | 1.357 |
2008年 | 1.443 |
2009年 | 0.888 |
2010年 | 1.091 |
2011年 | 1.327 |
2012年 | 1.593 |
2013年 | 1.749 |
2014年 | 1.908 |
2015年 | 2.149 |
2016年 | 2.206 |
2017年 | 2.401 |
2018年 | 2.649 |
VYMの分配金の比較
【VYM】バンガード・米国高配当株式ETFへの私見:配当金好きにはメリット大のETF
VYMは安定感を求める場合におすすめの米国株ETFです。
高配当利回りであり、配当成長もしっかりと確認できました。
上位の構成銘柄にはブルーチップが並んでいます。
VYMとは株主還元に積極的な米国株の良さを色濃く反映した高配当ETFといえます。
配当金好きな投資家にはたまりませんね。
VYMに関するまとめ
アメリカ市場にETFで投資をしたいと思ったならばいくつかの選択肢が思い浮かびます。
- VTIで市場全体に投資
- IVV、VOO、SPYでS&P500に投資
- VYMで高配当株に投資
- QQQで高成長株に投資
VYMを考えた場合、ここにブラックロックの高配当ETFであるHDVも加わります。
キャッシュフローの確保、配当金を目的とした投資ならばVYMがおすすめです。
アメリカ企業の特徴である株主還元を、VYMを通してしっかりと享受できます。
そう思うので、私はVYMホルダーです。
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コメント
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