米国株の高配当ETFは数が多くて選ぶのが難しくありませんか?
本記事にたどり着いたあなたは、配当金・インカム好きなことでしょう。
ということで、米国株高配当ETFを比べて、どちらがおすすめ銘柄なのかを比較検討していきます。
- バンガードのVYM
- ブラックロックのHDV
米国株の高配当ETFを比べる方法
ETFの選び方
- どのベンチマーク(インデックス)のETFに投資するかを決める
- 運用残高の大きいETFを選ぶ
- 低コスト(信託報酬)のETFを選択する
米国株ETFの選び方のうち運用残高と信託報酬を採用しましょう。
これに追加して構成セクター、株価チャート、配当金、増配率を比べていきます。
高配当ETFの比較【VMY】vs【HDV】:運用残高編

VYMとHDVの運用残高 百万ドル
上図は2018年3月時点でのVYMとHDVの運用残高を示しています。
単純に高配当ETFといっても運用残高は大きく違うのですね。
VYMはHDVの3倍もの規模を誇っています。
運用残高の違う理由は設定年が一つの理由だと思われます。
- VYM:2006年
- HDV:2011年
長い歴史を有するVYMの方がHDVよりも優位性はありそう。
- リーマンショックを乗り越えている
- 世界トップクラスの運用残高である
高配当ETFの代表銘柄はVYMといってもよさそうです。
高配当ETFの比較【VMY】vs【HDV】:信託報酬編
VYMとHDV、バンガード社とブラックロック社の看板商品。
高配当ETFといえばこれら2銘柄が思い浮かびますよね。
信託報酬はVYM/HDVともに0.08%/年。
いずれも低コストETFであり魅力ある高配当ETFです。
高配当ETFの比較【VMY】vs【HDV】:構成セクター編
VYM<HDVのセクター(差が大きい順)
VYM>HDVのセクター(差が大きい順)
VYMとHDVのセクター比率の特徴は上の通りです。
石油セクターや通信セクターなどの高配当株に比重を置いた分散投資をしたいならばHDVを選ぶのが良いでしょう。
一方のVYMはセクター比率が分散されている。
銘柄数が多いことからもわかります。
セクター別の構成比率を比べたついでに、銘柄数を比較してみましょうか。
VYMとHDVの構成銘柄数比較
- VYM:400銘柄超え
- HDV:70銘柄ちょっと
高配当ETFの比較【VMY】vs【HDV】:株価チャート編

VYMとHDVの株価チャート比較
VYMはリーマンショック時にがっつり株価がさがっているとわかります。
一方のHDVは2011年設定であり暴落を経験していません。
これでは長期株価チャートは比較が出来ないですね。
HDV設定日以来で株価上昇率を比較すると(2018年3月)
- VYM:+69.7%
- HDV:+53.4%
VYMの方が株価上昇率が高いです。
配当利回りはHDVの方が高いことを思えば当然の結果かもしれません。
ここで注目したいのは2016年後半を境にしてVYMの株価上昇率が大きくなっていること。
HDVと比較してみると明らかですね。
VYMの方がHDVよりも金融セクターが多く、石油・通信セクターが少ないことが影響していると思われます。
高配当ETFといっても中身はこのように異なっていたりするのです。
高配当ETFの比較【VMY】vs【HDV】:配当金・分配金・増配率編

VYMの分配金推移

HDVの分配金推移
高配当ETFであるVYMとHDVは四半期分配支払い。
四半期毎の分配金をみると、HDVの方が安定しています。
HDVの分配金はなだらかで心落ち着きます。
VYMの分配金に目を移すと、凸凹かつ急峻。
配当金のボラティリティは大きいが増配率はVYMに分があるということです。
高配当ETFの増配率を並べて比較してみます。

VYMとHDVの増配率比較
上図からはVYMとはいえリーマンショック時に40%近くも減配しているとわかります。
VYMのように広く分散されたETFであっても経済危機の際には分配金を維持できなかったのです。
今後も、高配当ETFに同じことが発生することが予想されます。

VYMとHDVの増配率比較(HDV設定年以来)
上図はHDV設定年以来の増配率比較です。
HDVは2016年に減配しています。
増配率という意味ではVYMの方が安定しているのです。
配当利回りはHDVの方がVYMよりも高いわけですが、より安定した配当成長を求めるならVYMという選択肢がでてきます。
>>VYM(米国高配当株式ETF):分配金と増配率の10年推移
まとめ:米国株の高配当ETFを比較【VMY】vs【HDV】
ここまで高配当利回りETFを比較してきました。
ぶっちゃけどちらも良い商品でどっちもおすすめ高配当ETFですね。
あえて差別化するなら増配率の安定性。
- VYM:未来志向
- HDV:近未来志向
あまり細かく比べてもその時々によって結果はかわるでしょうし、今回は引き分けってところで。
いずれのETFも魅力がありすぎて選べないので、私は両方持っています。
- VYMはマネックス証券の特定口座
- HDVは楽天証券のNISA口座
以上、高配当ETFの比較でした。
参考>>>米国株(アメリカ株)の買い方と注意点をマネックス証券画面で解説
参考>>>米国株投資、おすすめ証券会社を比較
コメント
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[…] HDVとVYMを比較した記事を読んだことも興味を持った一因です。 […]