NYダウ工業株30種平均とは?
日本では「ダウ工業株30種平均(ダウ平均)」、「ニューヨーク・ダウ」、「ニューヨーク平均株価」などと呼ばれる。
ダウ・ジョーンズ社による株価指数は、すでに1884年以降ダウ平均の名称で公表されていたが、当時のアメリカの産業構造を反映し、鉄道事業者が中心の構成であった。
19世紀末の経済発展を受け、従来のダウ平均(現在の輸送株20種平均)と分離する形で、1896年に農業、鉱工業などの12銘柄により、ダウ工業株平均の算出が新たにスタート。
1928年に、30銘柄となった。
銘柄構成企業は全てがニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しているわけではなく、アップル・シスコシステムズ・インテル・マイクロソフトの4社はNASDAQに上場している。
「工業株30種平均株価」の構成銘柄は時代に合わせて入れ替えが行われている。
算出が始まって以来、現在まで継続して構成銘柄に残っている会社はゼネラル・エレクトリック社のみである。
ウィキペディア文言の中で特に気になったのが太字部分。
銘柄入れ替えは適宜行われており、算出開始以来継続して構成銘柄に残っているのはGEのみ、とのこと。
銘柄入れ替えが行われている事を知ったからには、どのように変化していたのかを把握したくなる。
なので、2005年~2015年のダウ30構成銘柄をリスト化した。
尚、2015年の【T】→【AAPL】の入れ替え以降、30銘柄は変更はない。
NYダウ30を構成する歴代銘柄
緑:ダウ構成銘柄として君臨している年
ご覧いただいてお分かりになるように、時代とともに構成銘柄は変化している。
「ダウ平均株価」と一言で表現しても、実はその中身は年代によって異なっているのだ。
尚、銘柄変更が行われたり株の分割があったりするたびに、ダウ平均株価は除数を調整する事によってその連続性を保っている。
ダウ平均株価の計算式は以下の通り。
ダウ平均=(ダウ銘柄①+銘柄②+・・+銘柄㉚)÷ 除数
NYダウの銘柄入れ替えの歴史をみて思う事
ダウ平均株価を構成する企業は不変ではない。
この事実を知ったからには、投資方針策定の際
- 時代に応じて変化した方が良い部分
- いつの時にも通じる普遍的な部分
を分けて考える必要が出てくる。
世界有数のブルーチップであるダウ30構成銘柄ですらその時々に応じて適宜変更されているのだ。
個人投資家の投資戦略・方針が、未来永劫同じままという事は考えにくい。
この前提を踏まえたうえで、優良銘柄をまともな価格で買う事が求められる。
「まともな企業を素晴らしい安値で買おうとするよりも、素晴らしい企業をまともな価格で買うほうがいい」
ウォーレン・バフェット
というわけで、ダウ30構成銘柄などの素晴らしい企業を買うのが良い。
別にニッチな企業を探さなくたっていいのだ。
以上、【ダウ平均株価 構成銘柄入れ替えの歴史を一覧にしてみた】でした。
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