VDCはバンガード社の人ETFです。
米国の大型・中型・小型株を含む生活必需品セクターに分散します。
本記事ではVDC、バンガード®・米国生活必需品セクターETFを紹介します。
VDCは生活必需品セクターETF、ディフェンシブ銘柄の集まり
ティッカー | VDC(2017年末) |
---|---|
名称 | バンガード®・米国生活必需品セクターETF |
ベンチマーク | MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックス |
特色 | 食品・飲料・タバコの製造業者・流通業者のほか、非耐久家庭用品・パーソナル用品の製造業者など、傾向的にそれほど景気循環に対して敏感でない業種の企業で構成されています。 |
信託報酬 | 0.10% |
設定日 | 2004年1月 |
純資産総額 | 46.7億米ドル |
5年トータルリターン | 13.3%/年 |
分配金支払い月 | 3月・6月・9月・12月 |
分配利回り | 2.7% |
10年増配率 | +213.5% |
VDCの配当支払い月は2014年まで12月の年一回でした。
2015年9月から四半期支払いに落ち着いています。
VDCの株価チャートをSPYと比較
赤:VDC 水色:SPY(S&P500)
上図はVDC設定後、2004年1月~2018年3月末までの株価チャートです。
生活必需品ETFのVDCとS&P500に連動するSPYは順調に株価上昇しています。
ディフェンシブ銘柄を多く含むVDC。
リーマンショック時の株価下落率がS&P500よりも少ないです。
参考>>>株価暴落はいつ起きる? アメリカ市場の暴落周期9回のまとめ
VDCの株価チャート 直近10カ月
VDCの分配金推移、配当利回りはGood
VDCは設定が2004年と、比較的歴史あるETFです。
配当金(分配金)の年次推移を長く見ることができます。
配当利回りは3%をやや下回る程度ですが、長期でみると分配金の上昇、増配の期待ができます。
VDCの分配金増減率
上表はVDCの分配金、年次増減配率推移をしめしています。
分配金が満額支払いされた2005年を起点にし、2006年以降のデータを掲載しています。
リーマンショックがあったときでも減配がみられていません。
VDCは分配金にもディフェンシブな面が見られています。
VDCの分配金・インカム投資のメリット
- 増えるとき:二桁以上の増配率
- 減るとき :減配率は大きくない
インカム狙いの投資にもうってつけです。
VDCの分配金、増減配率の推移
西暦 | 分配金 | 増減配率 |
2004年 | 1.094 | N/A |
2005年 | 0.703 | -35.7% |
2006年 | 0.96 | 36.6% |
2007年 | 1.159 | 20.7% |
2008年 | 1.173 | 1.2% |
2009年 | 1.738 | 48.2% |
2010年 | 1.906 | 9.7% |
2011年 | 1.894 | -0.6% |
2012年 | 2.591 | 36.8% |
2013年 | 2.428 | -6.3% |
2014年 | 2.417 | -0.5% |
2015年 | 3.294 | 36.3% |
2016年 | 3.209 | -2.6% |
2017年 | 3.678 | 14.6% |
VDCの構成銘柄
2017年末時点でのVDCの構成銘柄数は102です。
構成上位銘柄を見るとザ・ディフェンシブ、伝統的銘柄が並びます。
VDCは配当貴族銘柄やシーゲル銘柄のように、過去に優れたリターンを提供した銘柄を多く含むわけです。
参考>>>生活必需品セクターの連続増配12銘柄
VDCへの私見:ティフェンシブETFは魅力的
分散投資を簡単に実現できるメリットがあるのがETF。
さらにディフェンシブな側面をもつのがVDCです。
リーマンショック時に
- 減配が無かった
- 株価下落率がS&P500より低かった
このふたつの事実はとても魅力的です。
あらためて振り返り、欲しくなりました。
以上、VDC:バンガード®・米国生活必需品セクターETFの紹介でした。
参考>>>米国株(アメリカ株)の買い方と注意点をマネックス証券画面で解説
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