収入源(配当金・インカムゲイン)の分散化
分散投資は資産運用の定石。
リターンを保ちつつ、リスク軽減をすることが可能だといわれるからです。
ETFや投資信託は手軽に分散投資を可能とする優れた金融商品なのでおすすめされています。
分散の概念は普遍的。
リスクヘッジはいつでもどこでも活用できます。
たとえばフレームは収入源の分散化にも応用可能です。
それでは配当金にまで分散を適応させてみるとどうなるのでしょうか?
本記事では配当金の分散化について考えてみます。
インカムゲイン全体&配当金の分散化
- 複数の収入源を得る
- 複数の配当銘柄をもつ
配当金の分散化
Ticker | Share | Forward Dividend | % |
Total | 7428 | 100% | |
VYM | 498 | 1254 | 17% |
RDS.B | 291 | 1094 | 15% |
PFE | 620 | 844 | 11% |
T | 398 | 795 | 11% |
ABBV | 150 | 577 | 8% |
MO | 210 | 554 | 7% |
VTI | 213 | 500 | 7% |
PG | 171 | 471 | 6% |
UL | 276 | 459 | 6% |
KO | 255 | 398 | 5% |
JNJ | 80 | 269 | 4% |
PM | 50 | 214 | 3% |
BRK.B | 113 | 0 | 0% |
上表は、米国株マイポートフォリオからの配当金を示しています。(2018年2月時点)
評価額という視点では個別銘柄は最大で10%を超えていません。
分散投資を意識した結果です。
しかしながら配当金では分散が不十分に思えてきます。
3銘柄がポートフォリオの10%超え。
- RDS.B ロイヤルダッチシェル:15%
- PFE ファイザー:11%
- T AT&T:11%
VYMの17%と合わせると、上位4銘柄で配当金の50%を以上を占めていることがわかります。
配当金の分散化という意味では、マイポートフォリオは再考の余地あり。
配当収入は高配当株に偏りがちとなります。
インカム狙いの際には気をつけておきたいポイントです。
配当金の分散化にETFは有効か?
米国株マイポートフォリオでは、分散を意識してETFを導入しました。
VYM(米国高配当ETF)と、VTI(USトータルマーケット)です。
どちらも優良ETFとして名高い商品。
安心して投資ができます。
ここでマイポートフォリオ配当金の、商品別アロケーションで振り返ります。
- VYM:17%
- VTI:7%
ETFのふたつ合わせて24%。
米国株配当成長ポートフォリオからの配当金の約1/4がETFからのものとなっています。
分散投資という観点からはETFは優良商品。
しかしインカムという面ではそうとも言い切れないかもしれない。
優良ETFといえども、減配リスクがあるからです。
例としてVYMの増配率推移を以下に示します。
ご覧のようにリーマンショック時にVYMは40%近くの減配をしています。
たとえばVYM一本に投資をしている場合を想定しましょう。
多くの銘柄に分散投資をしていることになります。
しかしインカムはVYM1つの商品からなのです。
そして不景気の際には減配される可能性があるのです。
配当金生活には、増配株の分散投資が良さそう
配当金生活を成し遂げたとしましょう。
配当収入で生活費を賄える状態です。
その場合はETFといえども、ひとつの商品だけに投資をするのは避けた方が良さそう。
分配金が減額される可能性を捨てきれないからです。
ここ最近、ポートフォリオにはETFだけで十分なのでは?と思うこともありました。
手間暇入らずの楽チン投資だから。
しかしながら、配当金や分配金などのインカムが減額するのは勘弁です。
インカムゲインを狙った投資の際には、銘柄を分散させるのも手ですね。
とくに連続増配銘柄を複数もつことを心掛けます。
インカムが減るというリスクを軽減するということ。
それほど大きくない配当収入であっても、減額リスクは許容しがたいです。
大きなリターンは見込めなくなりますが、私のような臆病な性格でも続けられる投資をしていきます。
まとめ:配当金の分散化にETFは有用か?
配当金収入を分散させるという視点でまとめます。
- 高配当個別株に偏りすぎないように気をつけろ
- ETFといえども減配リスクはあることを忘れるな
- 増配銘柄を複数持ってリスクヘッジをするのが良さそう
分散投資を容易にしてくれるETF。
ポートフォリオに入れておくのはとても有用です。
しかしながらインカムの多くをひとつのETFに頼らないように気をつけよう、と思いました。
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インカム投資の際には、25年以上連続増配の大型株である配当貴族銘柄に要注目。
50年以上連続して配当金を増やし続けている配当王銘柄は安定感抜群です。
米国株には連続増配銘柄が数多くあり、リサーチするのも楽しいです。
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