リセッションに備える方法;株価暴落は10年に1回の周期でやってくる
リセッションが近づいているという報道が目立ちます。
リセッションと関連があるとされるデータが揃ってきているからでしょう。
- 米国2年債と10年債のイールドカーブ逆転か
- 10年ぶりにPMI(製造業購買担当者指数)速報値が50を下回る
- 米国株式市場は、10年に1度の頻度で暴落してきた
未来は読めませんが、兼業投資家として、リセッションに備えておいて損はありません。
とくに私は、景気後退・株価暴落時にも買い向かいたいと考えています。
だから準備はしておきたい。
でも株価下落時の追加投資なんてうまくできるのでしょうかね。
精神的に余裕がなくなっているかもしれません。
株式市場から退場という選択を取る可能性だってあります。
そこで平時の内に、リセッション前の気持ちと備え方を、ブログに記録しておきます。
リセッション・株価下落時に買い向かいたい場合の、兼業投資家の備え方
株価暴落時に買い向かうためには、投資資金が必要です。
リセッション時に個人投資家が現金確保をする方法は2つ思い浮かびます。
- 事前に多額のキャッシュを用意しておく
- 安定的なキャッシュフローを構築しておく
この選択肢のうち、私はキャッシュフロー確保の方が望ましいと考えています。
株価の長期停滞となる可能性を捨てきれないからです。金利を下げる余地は少ないですし。
そして何よりも、限られた現金を有効活用したナンピンスキルが皆無に等しいのですよね。
なのでリセッション時にも耐えうるキャッシュフロー確保が、景気後退への備えになると考えます。
リストラリスクを避け、安定した給料の確保をしておく
兼業投資家にとって、最大のキャッシュフローは給料です。
もちろんそうではな投資家もいます。
会社員の年収を上回る配当金や、家賃収入からの手残りがある方です。
しかし残念ながら私はその域には達していません。
ですからリセッション時に追加投資を継続するためには、安定した給料が必須です。
給料を確保するために、平時から以下のポイントを確認しています。
- 経済全体の動向
- 業界内の方向性
- 勤務先の決算状況
- 自分の職務と職位
たとえば私は、ヘルスケア企業勤務のシニアマネージャー。
各種規制に守られたディフェンシブセクター所属です。
どちらかというと経済情勢よりは、業界における規制が気になります。
とくに米国や日本、その他先進諸国は、医療費削減政策に舵をきっているので要注意。
また、医薬品企業の場合には、自社主力製品の特許期間や、次世代開発品状況も確認しておきます。
パテントが切れた後は、一気に売上高と利益が落ちるからです。
とくに部門や部署のバジェット管理をする職位の人は、有利です。
自社の業績予測を把握しやすいからです。
しかしポジションが高くなると、それだけクビとなるリスクも高くなるので注意を要します。
このように平時からリセッションや業界・自社情勢が厳しくなった時を想定し、アンテナをたてておくことがおすすめです。
そうすることで、安定した給料がより強固なものになります。
また、万が一の時に備え、転職できるスキルや経験をしておくことが重要です。
とにかく兼業投資家は、給料の重要性を意識しておくことが良いと思います。
なので本業は疎かにしてはいけません。
給料はリセッション時の安定したキャッシュフローとなり、買い向かう資金源となるのです。
結果、インカム増大はもちろん資産形成に繋がります。
副業による副収入を獲得しておきつつ、リセッションへの備えとしては期待しすぎない
本業に追加し、副収入があるとより安心です。
日本政府も副業や副収入の獲得をおすすめしています。
なので本業の所得や経験を生かして、自分がやりたいことに挑戦するのがよいでしょう。
たとえばメルカリやヤフオクといった物販だったり、ブログだったり、セミナー講師だったり。
副業手段は多岐にわたります。
リセッションが来る前、平時から副業チャレンジしておくことがおすすめです。
とはいえ景気後退時のキャッシュフローとして、副業・副収入に頼り過ぎてはいけません。
リセッション入りすれば、外部環境が変化すると予測されるからです。
景気後退時には、多くの企業が経費削減に走ります。
日本企業だって従業員のリストラをするくらいです。
なので副収入は確保しつつも、リセッションへの準備方法として捉えず、あくまでもプラスアルファ程度として認識しておくことが良いでしょう。
もちろんリセッション時に副収入が入れば、追加投資を継続するキャッシュフローとして使用可能です。
また、万が一の時の生活資金にも役立ちます。
住居系不動産投資や、太陽光投資によって、キャッシュフローを確保しておく
実物資産からのキャッシュフローがあると心強いです。
とくに住居系の不動産投資は、家賃が下がりにくいメリットがあります。
また、太陽光投資では20年間の固定買取価格制度がいきてきます。
リセッション時でも買い向かう投資をするなら、実物資産からのキャッシュフローを強固にしておきたいものです。
実物資産からのインカムは、経済的だけではなく精神的な安定に寄与します。
これは自身のリーマンショック時の経験に由来します。
当時私の金融資産投資額は200万円程度でした。
かわりに不動産投資をしており、定期的にら家賃収入を得ていたのです。
給料+家賃収入のインカムがあるため、株価暴落はまったく気になりませんでした。
というより資産運用ではなく、本業にばかり目が行っていたのです。
若手のバリバリ社員だったのですね。
懐かしい思い出です。
リーマンショックによるストレスは記憶にありません。
このような経験により投資継続のためには、安定したキャッシュフロー確保が大切だと考えるようになりました。
愚者は経験に学ぶ、、、
まぁ、学習しないよりはマシでしょう。
他方で、実物資産投資が敷居が高いと感じる人がいるかもしれません。
そんな時にはREITやインフラファンドで代替するのが解決策となり得ます。
J-REITや米国REITをみると、やや値上がりしすぎ感もありますが、それでも分配金を吐きだし続けてくれるでしょう。
実物資産からの収入源があると、キャッシュフローの安定化に繋がります。
そして株価や不動産下落時の追加資金となるでしょう。
【タイナビNEXT】無料で産業用太陽光発電一括見積り!金融資産投資では、連続増配株やインカム資産への比率を確保しておく
世界のエリート投資家は何を考えているのかには、オール・シーズンズ戦略が掲載されています。
いかなる経済動向でも、安定したリターン獲得を重視した資産配分です。
特筆すべきは低い株式比率。
株式のリスク(標準偏差)は債券の3倍であることを強調しています。
結果、100-年齢のような資産配分ではなく、より低リスクな債券などを中心にポートフォリオを組むことをおすすめしているのです。
このようにリセッションに備える方法として、株式以外のインカム資産比率を高めておくことは王道です。
他方で、キャッシュフロー重視ならば、連続増配株だって選択肢に入ります。
とくに25年以上増配を続けている配当貴族銘柄は、ITバブルもリーマンショックも乗り越えています。
金融資産のインカムは、リセッション時の再投資資金として活用可能です。
まとめ;本業も副業も投資も、キャッシュフローを重視してリセッションに備える
リセッションが来ても来なくても、キャッシュフローの積上げ活動を続けていきます。
万が一景気後退局面が訪れても、これまで通りの買い増し投資戦略の継続が可能になるからです。
そのため、インカム重視の運用方針に変更はありません。
- 本業+副業
- 実物資産投資+金融資産投資
もしリセッションや株価暴落に直面した際には、本記事を見直し、来たるべき時に備え構築しているキャッシュフローを用いて追加投資を継続していきたいと思います。
以上「リセッションへの備え方をブログで記録【兼業投資家編】」でした。
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