EPSとは?
本記事では米国株市場を代表するS&P500のEPSの伸び率を記録していきます。
そもそもEPSとは、「一株当たり利益」のことを指します。
『Earnings Per Share』の略、その頭文字をとってEPS(イー・ピー・エス)と呼ぶ。
EPSを式で表すと
- EPS = 税引き後利益 ÷ 期末の発行済み株式数
米国株投資でも日本株でもかわりません。
EPSはEPSです。
ここからは、S&P500のEPSの伸び率を記録していきます。
データソースはおすすめ情報源であるJPモルガンのGuide to the markets。
個人投資家は要チェックのサイトですね。
米国株(S&P500)のEPS推移
上表は米国株を代表する株価指数、S&P500構成企業の四半期毎EPSの推移を示しています。
2007年~2009年前後で大きくへこんでいるのが分かります。
いわゆるリーマンショック。
100年に一度の経済危機です。
>>株価暴落はいつ起きる? アメリカ市場の暴落周期9回のまとめ
リーマンショック前後をのぞけば、米国株のEPSは順調に伸びているとわかります。
21世紀にはいり大暴落を経験したものの、多くの米国株投資家はプラスのリターンを享受できたといえる。
ちなみにS&P500とは、米国株市場の約80%の比率を占めています。
ですからS&P500のEPSは、米国全体のEPSのサロゲートマーカー(代替のマーカー)といってもいいでしょう。
S&P500の米国市場全体に対する比率
>>VTIとVOOの比較、米国株代表ETFの構成比率の違いとは?
米国株(S&P500)のEPS伸び率
上表はS&P500構成企業の年次EPSの伸長率を示しています。
2001年~2017年の間で、米国株のEPSは
- プラス成長:13回
- マイナス成長:4回
しかしながら暴落時ではEPSが大きく減少しています。
- ドッドコムバブル
- リーマンショック
とはいえ長期でみれば米国株市場の利益は大きく伸長している。
2000年を基準とすると、2017年終了時点でEPSは
2.25倍
となっているのです。
西暦 | EPS伸長率 | 2000年を1とする |
2001年 | -31% | 0.69 |
2002年 | 19% | 0.82 |
2003年 | 19% | 0.98 |
2004年 | 24% | 1.21 |
2005年 | 12% | 1.36 |
2006年 | 15% | 1.56 |
2007年 | -4% | 1.50 |
2008年 | -40% | 0.90 |
2009年 | 15% | 1.03 |
2010年 | 47% | 1.52 |
2011年 | 15% | 1.75 |
2012年 | 0% | 1.75 |
2013年 | 11% | 1.94 |
2014年 | 5% | 2.04 |
2015年 | -11% | 1.81 |
2016年 | 6% | 1.92 |
2017年 | 17% | 2.25 |
S&P500への投資は、バフェットもおすすめしている
世界を見渡しても、米国経済の強さは際立っています。
米国株のリターンが世界一とは言い切れませんが、
- 市場の大きさ
- 透明性
- 流動性
ではトップ。
さらに米国株の世界トップ企業は、米国市場での上場をしています。
中国企業のアリババ、テンセント、バイドゥしかり。
英国や日本市場ではなく、アメリカ市場なわけです。
このように米国市場には世界の猛者が集まってきます。
さらには米国経済が強い。
とどめはS&P500への投資を、投資の神様ウォーレン・バフェットが推奨している。
こうしてみると、米国株投資はS&P500一本でいいのではないかと思ってしまいますね。
まとめましょう。
米国株、S&P500のEPS伸び率はどの位なのか?
- 米国株市場の80%をS&P500が占めている
- S&P500のEPSは2000年~2017年で2.25倍となっている
- 17年間のうち、マイナス成長は4回であった
米国株投資の門戸は広いです。
ですから私はこれまで通り3つの証券口座を活用して、米国株投資を続けていきます。
- つみたてNISA口座で4つのファンドを積立て投資
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