米国株の配当利回りは平均でどの位の数値でしょうか?
答えは、1.84%
20年間(1998年~2017年)の米国株の配当利回りが、平均1.84%だったのです。
正確に言えば、米国市場を代表するインデックス・S&P500の平均配当利回り。
本記事では米国株・S&P500の配当利回りの推移や平均値について考察していきます。
米国株の配当利回りの推移、S&P500の平均値は?【超長期編】
上図は米国株・S&P500の配当利回り推移を示しています。
平均配当利回りは4%を超えています。
そして100年以上に渡る歴史をみれば、米国株の配当利回りが低下傾向であるとわかります。
目立つのは1930年代のピーク。
配当利回りが10%を超えています。
高配当となっても、株式は売りが優勢だったのでしょう。
暗黒の木曜日、そして世界大恐慌の凄まじさを物語っています。
>>>株価暴落はいつ起きる? アメリカ市場の暴落周期9回のまとめ
逆に米国株の配当利回りが最低であったのは2000年前後。
ドットコムバブルでの株価上昇率に、増配率が追いつかなかったと思われます。
この数値はあくまで参考値。
100年以上の超長期で配当利回りをみても、現実味がありません。
個人が行う運用期間は、せいぜい数十年が限度でしょうから。
なのでつづいては直近20年間での、米国株配当利回り推移をみていきます。
米国株の平均配当利回り
- 最大値:13.84%(1932年6月)
- 最小値:1.11%(2000年8月)
米国株の配当利回り、S&P500の平均値は? 【20年編】
上図は1998年1月~2017年12月までの、S&P500配当利回り推移です。
平均配当利回りは1.84%。
100年を超える長期チャートと比べると、配当利回りがプラトーになっています。
とはいえリーマンショックのあった2009年前後にピークがあります。
米国株価の暴落によって、配当利回りが急上昇していたのです。
米国株の平均配当利回り(1998年~2017年)
- 最大値:3.60%(2009年5月)
- 最小値:1.11%(2000年8月)
- 平均値:1.84%
>>>株価暴落時の個人投資家の対応は? リーマンショックを忘れない
株式というのは配当利回りをもとに投資をするもの
ここまでS&P500の配当利回り推移データをみてきました。
米国市場の配当利回りを知って、いったい何の役に立つのでしょうか?
広瀬さんのMarket Hackの言葉を引用します。
ベテランの先輩からは「昔は市中金利より株式の配当利回りの方が高かったんだ。
株というものはね、ほんらい配当利回りを手掛かりに投資するものなのだよ」と教えられた
このように、配当金・配当利回りというのは、投資への手がかりになったと言われています。
2018年では、米国金利が配当利回りより高くなっています。
また、直近20年の平均配当利回りと2017年末のそれが、全く同じ1.84%であることは、興味深いです。
まとめ:米国株の配当利回り、平均値は何%か?
S&P500の配当利回り(超長期)
- 最大値:13.84%(1932年6月)
- 最小値:1.11%(2000年8月)
S&P500の配当利回り(1998年~2017年)
- 平均値:1.84%
- 現在値:1.84%(2017年12月)
配当利回りを参考に株式投資をする場合、米国市場の平均値や金利の動向を確認すると良さそうですね。
以上、米国株の配当利回り、平均値は何%か?でした。
関連記事の紹介
日本のバブル経済時の配当金・利回りは?
配当利回りを参考に、銘柄選択をする例のひとつがダウの犬投資法
配当利回りを日経平均とS&P500で比べた結果は?
コメント
[…] ・ 米国株の配当利回り、平均値は何%か? […]