シラーPERで、米国株が割高なのか注目してみた【2018年2月】

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リーマンショック以降、米国株は歴史的な長期上昇を示しています。

そのために米国株価は割高だと言われています。

本当に割高なのでしょうか?

本記事ではシラーPERの数値を参考に、米国株価が割高なのかどうかを考えていきます。

シラーPERの推移 【2018年2月】

上図はシラーPERの長期チャートを示しています。

シラーPER(2018年2月23日時点)

  • シラーPER:33.25
  • 平均値  :16.83
  • 中央値  :16.15

米国市場において、シラーPERの値が2018年2月時点より高かったのはドットコムバブル前の時しか存在していません。

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シラーPERがオーバーバリュー時の、5年リターン

上図は1881年1月以来のS&P500におけるCapeレシオ(シラーPER)を示しています。

このデータによれば、5年平均リターンがシラーPERの状況により算出されています。

5年平均リターン

  • シラーPER算出全期間:+4.82%
  • オーバーバリュー時 :−2.56%
  • アンダーバリュー時 :+8.38%

2018年2月時点でのシラーPERは、オーバーバリュー線を大きく超えています。

The TANDEM Reportを信じるとすれば、今後5年のリターンはマイナスとなる可能性が高いです。

シラーPERは標準偏差の+2倍水準、割高を示唆【1926年~】

バンガード社のホームページからの引用です。

2017年末時点でのPERおよびCapeレシオ(シラーPER)を示しています。

1926年~2017年のデータを基に計算すると、シラーPERは95パーセンタイルの直下にあります。

これはSD(標準偏差)の2倍。(2σ)

シラーPERが+2σというのは割高といっても良い水準でしょう。

シラーPERは標準偏差の+1倍水準【1989年~】

項目 2017年12月末 25年平均 標準偏差
PER(Fwd) 18.2 16 0.7σ
シラーPER 32.4 25.4
配当利回り 2.00% 2% 0.1σ

JPモルガンは1989年以来のシラーPERデータを算出しています。

2017年12月末時点でのシラーPERは過去25年平均の+1σという結果。

割安とはいいがたいレベルの水準です。

シラーPERを国別で比較、米国株がトップ

Careレシオ(シラーPER)の国別推移

Careレシオ(シラーPER)の国別推移、出典:cuffelinks.com

上図は国別のシラーPER推移を表しています。

青色の米国が最上位にきていることが分かります。

主要国のシラーPERを比較すると、米国株価は相対的に割高といえるのかもしれません。

シラーPER(Capeレシオ)とは?

ノーベル経済学賞受賞者のロバート・シラー教授が考案した指数です。

なので、シラーPERと称されています。

またCAPEレシオとも呼ばれることもあります。

シラーPERは株価の割高・割安を測る指標の一種・

過去10年間の1株あたり純利益の平均値をインフレ率で調整した実質純利益でPER(株価収益率)を計算します。

通常のPERは1年単位での計算である一方で、シラーPERは10年単位での数値を表すのです。

一時的な業績の変動に左右されないというメリットがあります。

長期投資をする上では、参考とされます。

米国株価が高くなっている時こそ、シラーPERなどの指標で自分の投資方針を見つめなおしたい。

現在のシラーPERは、リーマンショック直後を含む

S&P500のPER平均推移 10年チャート

S&P500のPER平均推移 10年チャート

シラーPERは過去10年間のPERを示しています。

2017年末時点のシラーPERは、リーマンショック直後のPERを含むのです。

つまり上図のPERがピークになっている時期を含んだ数値なのです。

この点により現在のシラーPERをみるときには注意が必要だと言われています。

とはいえ歴史的にも高い水準であることは疑いようがありません。

まとめ:シラーPERで、米国株が割高なのかに注目

株価が割高か割安なのか判断するのは難しいです。

したがってシラーPERのFACTだけをまとめておきます。

  • 2018年2月時点のシラーPERは33.25倍
  • この水準はドットコムバブル前に次いで高い

  • オーバーバリューの時の5年リターンは−2.56%
  • 現在のシラーPERはオーバーバリュー

  • 1926年~2017年平均値の+2σ水準
  • 1989年~2017年平均値の+1σ水準

  • 主要国のシラーPERで米国が最上値である
  • 比較対象は豪・中・日・英・米

このような状況では、キャッシュポジションに注意しておきたいものです。

ちなみに私の場合には配当金をKPIとした米国株運用をしています。

なので保有銘柄に減配リスクが無いのかをチェックしつつ、米国株投資を継続していきます。

つまり積極的な買付はせず、予定通りの入金投資を続けていくということです。

【参考:米国株の買い方(マネックス証券編)

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2017年6月時点にもシラーPERをみて米国株価が割高かどうかを考察していました。

米国株価が高くなっている時こそ、シラーPERなどの指標で自分の投資方針を見つめなおしたい。

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