株価の割安・割高を判断する基準のひとつとして「PER」があります。
株価収益率ですね。
PERは企業の年間利益に対する株価の比率を示しています。
個別株のPER推移は、証券会社やインターネット上で入手可能です。
では米国株式市場全体でのPER平均推移はどのような歴史を辿ってきたいのでしょうか?
本記事ではS&P500のPER推移を紹介しつつ、思ったことを書き連ねていきます。
S&P500のPER平均推移をチャートで紹介
1926年以来、90年以上にわたるS&P500のPER推移です。
1世紀の歴史を振り返ると、現在のアメリカ株市場全体のPERはやや高いように見えます。
米国株価が割高だと言われるわけですね。
つづいて、5年・10年・20年・30年のチャートをみていきましょう。
S&P500のPER平均推移 5年長期チャート
2012年~2018年にかけて、米国株価は右肩上がりでした。
経済の伸びも順調で企業利益も上向きです。
しかしながら株価の上昇率には追い付いていなかった。
したがって直近5年にかけて、S&P500のPERは上がり続けています。
S&P500のPER平均推移 10年長期チャート
より長期的な視点・10年チャートでみると、5年チャートとはちがう見え方ができます。
リーマンショック前後でのPERの跳ね上がり方は過去に類を見ません。
また、リーマンショック以降のS&P500のPER上昇は、5年チャートに比較し傾きが緩やかにみえます。
このように同じ指標のチャートでも、期間を変えると見え方・感じ方が変わるから不思議です。
過去と同様に、未来への投資期間をどのくらい取るのかが大切だと分かります。
S&P500の平均PER推移10年チャートをみて思うこと
- PERで見ても、米国株価は割高とはいえないかも
- PERでみるとリーマンショック前と同水準、注意が必要だな
S&P500のPER平均推移 20年長期チャート
20年でみると、インターネットバブル崩壊の期間も含まれてきます。
リーマンショックとドットコムバブル崩壊、この2つの大暴落が直近20年で発生していたのです。
PER推移に目を向けると、20倍以上であることが普通。
むしろS&P500平均PERは、20倍を下回っていた期間の方が短くなっていました。
S&P500のPER平均推移 30年長期チャート
30年チャートともなると傾向がつかめそうな気がします。
そう思って眺めていると、心電図に見えてくるから不思議。
ドクン・ドクン。
地球も株価も人間同様、生きているのかもしれません。
少しくらい風邪をひいても、しっかり養生しながら歩んでいきたいものです。
S&P500(米国株)のPER平均推移を調べる方法
アメリカ市場のPER推移の調べ方はグーグル先生に問い合わせ済。
その結果、macrotrendsというサイトを参考にすることにしました。
この中から、market indicesを選ぶと、様々な株価チャートを参照することができます。
配当利回りの推移だって調べることができます。
眺めているだけでもけっこう面白いで覗いてみてください。
参照できる株価チャートの例
- アメリカ大統領別のS&P500のリターン推移
- ダウ平均とNASDAQの比率の推移
- ダウ平均とGDPの比率の推移
米国株におすすめな証券会社は?
インターネット証券で米国株取引ができるのは、マネックス証券、SBI証券、楽天証券の3社です。
おすすめ | 証券会社 | コメント |
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S&P500に連動する米国株ETF、SPY・IVV・VOOなどにも投資可能。
ちなみに私は3社に証券口座を保有しています。
そしてアメリカ株取引では以下の理由からマネックス証券を使っています。
- 手数料が安い
- 取扱い銘柄数が3,000以上と多い
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【詳細:米国株投資、おすすめの証券会社を比較】
【詳細:米国株の買い方(マネックス証券編)】
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