米国株投資では、永続する会社が本当の利益をもたらしてくれそうな気がする
ジェレミー・シーゲル著作「株式投資の未来」の副題は、「永続する会社が本当の利益をもらたす」
米国株をリサーチすると、永続している企業が散見される。
こうした永続する会社は、本当に利益をもたらしてくれそうな気がする。
たとえば米国株のNYダウ30採用銘柄の設立年ランキング。
NYダウ30銘柄の設立年
- 1799年 JPモルガン・チェース
- 1837年 P&G
- 1849年 ファイザー
いずれの銘柄も投資をすればある程度の利益は得られたであろう。
”本当の利益”かどうかはわからないが。
なにせ1957年~2012年にかけての米国個別株別運用リターンランキングには、JPモルガン・チェースは上位20銘柄にランクインしていない。
だがP&Gとファイザーは見事にシーゲル銘柄だ。
だから永続する企業は、本当の利益をもたらしてくれそうな気がする。
米国株の老舗企業ランキング;ダウ30工業株価平均指数の採用銘柄編
米国株価指数のNYダウをみると、設定以来、継続している銘柄はない。
2018年にゼネラルエレクトリックが、ダウ銘柄から陥落した結果だ。
この事実は、ひとつの企業が永続しつつも世界のトップであり続けることが難しいことを示唆している。
したがい投資家にとって永続する会社をみつけだすことは難しいといえる。
ここからはNYダウ採用日と、設立年の老舗企業ランキングを調べていこう。
NYダウ30工業平均株価指数の採用日ランキングNo.1は、エクソンモービル
NYダウ30は、世界の代表銘柄といっていい。
株価指数の歴史を紐解くと、採用銘柄は頻繁に入れ替わってきた。
とはいえ上位3銘柄は、80年以上にわたりNYダウに採用されている。
この程度の期間ならば、永続する企業は本当の利益をもたらしてくれそうな気もする。
上位2つのエクソンモービルやプロクター&ギャンブルは、株式投資の未来の中でもそのリターンの高さが言及されているのだから。
NYダウ銘柄の採用日ランキング
企業名 | 採用日 |
エクソンモービル | 1928年10月1日 |
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) | 1932年5月26日 |
ユナイテッド・テクノロジーズ | 1939年3月14日 |
スリーエム | 1976年8月9日 |
メルク | 1979年6月29日 |
アイ・ビー・エム | 1979年6月29日 |
アメリカン・エキスプレス | 1982年8月30日 |
マクドナルド | 1985年10月30日 |
ザ コカ・コーラ カンパニー | 1987年3月12日 |
ボーイング | 1987年3月12日 |
JPモルガン・チェース | 1991年5月6日 |
ウォルト・ディズニー・カンパニー | 1991年5月6日 |
キャタピラー | 1991年5月6日 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 1997年3月17日 |
ウォルマート・ストアーズ | 1997年3月17日 |
インテル | 1999年11月1日 |
マイクロソフト | 1999年11月1日 |
ホームデポ | 1999年11月1日 |
ファイザー | 2004年4月8日 |
ベライゾン・コミュニケーションズ | 2004年4月8日 |
シェブロン | 2008年2月19日 |
トラベラーズ | 2009年6月8日 |
シスコシステムズ | 2009年6月8日 |
ユナイテッド・ヘルス | 2012年9月21日 |
ゴールドマン・サックス | 2013年9月20日 |
Visa | 2013年9月20日 |
ナイキ | 2013年9月20日 |
アップル | 2015年3月19日 |
ダウ | 2017年9月1日 |
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス | 2018年6月26日 |
NYダウ30採用銘柄の設立年ランキング、最古参はJPモルガン・チェース
NYダウ採用銘柄における設立年ランキングは、JPモルガンチェースがNo.1.
第二位、第三位のプロクター&ギャンブルとファイザーは、シーゲル銘柄だ。
永続する企業が本当の利益をもたらしてくれていた、といえそう。
NYダウ銘柄の設立年ランキング
シンボル | 企業名 | 設立 |
JPM | JPモルガン・チェース | 1799年 |
PG | プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) | 1837年 |
PFE | ファイザー | 1849年 |
WBA | ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス | 1849年 |
AXP | アメリカン・エキスプレス | 1850年 |
TRV | トラベラーズ | 1853年 |
GS | ゴールドマン・サックス | 1869年 |
XOM | エクソンモービル | 1870年 |
CVX | シェブロン | 1879年 |
KO | ザ コカ・コーラ カンパニー | 1886年 |
JNJ | ジョンソン・エンド・ジョンソン | 1887年 |
MRK | メルク | 1891年 |
DOW | ダウ | 1897年 |
MMM | スリーエム | 1902年 |
IBM | アイ・ビー・エム | 1911年 |
BA | ボーイング | 1916年 |
DIS | ウォルト・ディズニー・カンパニー | 1923年 |
CAT | キャタピラー | 1925年 |
UTX | ユナイテッド・テクノロジーズ | 1934年 |
MCD | マクドナルド | 1940年 |
V | Visa | 1958年 |
WMT | ウォルマート・ストアーズ | 1962年 |
NKE | ナイキ | 1962年 |
INTC | インテル | 1968年 |
UNH | ユナイテッド・ヘルス | 1974年 |
MSFT | マイクロソフト | 1975年 |
AAPL | アップル | 1976年 |
HD | ホームデポ | 1978年 |
VZ | ベライゾン・コミュニケーションズ | 1983年 |
CSCO | シスコシステムズ | 1984年 |
米国株で、今後100年続く銘柄を探す方法をみつけるのが難しい
米国株では、100年前後にわたり第一線で活躍している銘柄が存在する。
その多くは、投資家に多大な利益を提供してきた。
永続する会社は、やはり本当に利益をもたらすのだろうと思う。
そうはいっても永続する会社を探すのが難しい。
それが個別株投資の醍醐味なのだろうけど。
以上、「米国株の老舗企業ランキング;永続する会社が本当の利益をもらたす?」でした。
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