お金の教育は、子どもにも大人にも必要
お金に関して、非常に参考になるツイートがあります。
お金に関する努力の優先順位
1. 人と自分を幸せにするお金の使い方
2. 不労所得の増やし方
3. 勤労所得の増やし方
4. 節約の仕方若くてスキルも資産もないうちは1、4、3、2
仕事ができるようになってきたら1、3、2、4
ある程度資産ができたら1、2、3、4いつまでも節約ばっかに力を注いでちゃダメ。
— 今村咲 (@saki_imamura) 2018年2月4日
日本人はお金・現金が好きですが、お金の勉強をする機会が乏しい。
したがって、社会に出てからお金について学ぶことが多いでしょう。
つまり大人になってからお金の勉強の必要性に気がつくわけです。
とはいえ子どもがいる家庭では、親から子どもへ金融教育を実施することが可能。
そんなわけで我が家では以下の優先順位でお金の家庭内勉強を心掛けています。
お金の家庭内勉強の優先順位
- 他人と自分を幸せにするお金の使い方
- 節約の仕方
- 勤労所得の増やし方
- 不労所得の増やし方
とくにお金の使い方は金融教育の重点項目。
自分・他人をハッピーにするお金の使い方を、子どもの内から自然と身につけてほしいと願っています。
そこで具体的な取り組みとして、5,000円で何して遊ぶシリーズをはじめました。
ところがお金の教育を遊びながらはじめてみると、親としては「他に何かできることは無いかな?」と考えるもの。
そんな最中、証券会社や機関投資家の株式担当者からのアンケート結果が公開されました。
子どもに対するお金の教育の参考にしてみたいと思います。
お金に関して必要だと考える政策とは?
上表は、2018年9月4~6日に、証券会社および機関投資家の株式担当者151人が回答した集計結果です。
必要だと考えられる政策として、
- 義務教育からの投資教育の導入
の回答数が最多となっています。
それ以降の回答は、金融庁の管轄内のように見えます。
- 非課税投資枠の拡大
- NISA制度の恒久化
- 有価証券の相続税評価の見直し
一方で、投資教育を義務教育に導入するとなると、文科省となるのでしょうか。
お金の教育というと省庁をまたがる、つまり国レベルでの取り組みといっていいでしょう。
となると、実行までに時間を要しそうです。
そもそも義務教育にお金の教育が導入されたとしても、教える先生自身がお金について学んでいない人が多い。
まずは学校の先生にお金の教育をしなくてはいけません。
ですから義務教育に投資教育が導入されたとしても、成果が出るまでには10年単位を想定しておくことがよさそう。
子どもをもつ親としては、そこまで待ってはいられません。
10年もしたら子ども達が義務教育から外れてしまいますから。
したがって今はやはり家庭内でのお金の教育をすることがよい。
他人任せではなく、自分で解決するという姿勢が大切ですね。
お金の教育の課題:貯蓄から投資へが進まない要因とは?
上表は、貯蓄から投資・資産形成が進まない要因のアンケート結果です。
- 金融商品の元本信仰が根強い
- 有価証券投資の成功体験がない
- 金融リテラシ―が低い
- 魅力的な金融商品が乏しい
- デフレ環境下で投資の必要性を感じない
- 金融機関の信頼度が低い
なるほど、至極もっともな回答だと思います。
証券会社や機関投資家の担当者からの回答。
いわゆる金融のプロが抽出した、お金に関する課題といっていいでしょう。
子どもを持つ親としてもありがたいです。
お金の教育を家で実施する際には、この課題を解決していく方法を考え実行していけばいいのですから。
子どものお金の勉強に必要なこと
金融のプロが抽出したお金の課題に対し、親としての対応策を検討していきましょう。
金融商品の元本信仰が根強い
元本信仰が強いのは当たり前です。
人は損をしたくないのですから。
損をしたくて投資をする人はいません。
ですから元本保証を希望することは理解できます。
一方でリスクとリターンはどうでしょうか?
リスク(振れ幅)が無いと、リターンは発生しにくい。
元本信仰が根強い事を前提に、リスクとリターンについて子どもとお金について話していきたいですね。
また、リスクというのは投資だけに限ったことではない。
人生のリスク、ポジティブもネガティブも含めて様々な可能性があることを提示できたらいいなと思います。
未来は自分で作るんだっていうことです。
有価証券投資の成功体験がない
株式投資において、成功体験が少ないことは日本の課題。
失われた20年に生きているのですから、仕方ないのかもしれません。
ここで諦めていてはだめ。
成功体験がないなら、親が子どもに株式投資の成功体験をみせてあげればいいのです。
そこで私は子供口座で、投資の王道、インデックスファンドの積立投資中。
子どもがもう少し大きくなったら、株式投資の成功体験を数値で見せてあげられる日が来ることを望んでいます。
金融リテラシ―が低い
親も子どもも金融リテラシーが低いのは仕方ありません。
日本人の多くが金融知識が足りていないのですから。
ならば子どもと一緒に親もお金について教育、勉強をし続ければいいだけです。
たとえば子どもが小学生のうちは、ボードゲームで遊びながらお金の勉強をするのが楽しい。
親としては本気で勝ちに行きますよ。
魅力的な金融商品が乏しい
多くの金融商品が魅力に乏しいのは確かです。
たとえば投資信託。
つみたてNISAでは、5000以上もある銘柄から、100ちょっとにまで絞られました。
選ばれなかった5,000以上の投資信託の存在意義ってどうなんでしょうかね。
つみたてNISAで選ばれし金融商品は、魅力的といっていいです。
なにせ倍率50倍の選考を勝ち抜いた投資信託です。
魅力的な金融商品が乏しいのは確かですが、魅力的な投資対象をみつければいいだけね。
ここでふと気が付きました。
子どもにもおすすめできる投資商品かどうか?という視点は、個人投資家にとって重要だと思います。
★
本記事では、子どもへのお金の教育に必要なことは何か? 親ができる事を考えてみました。
まずはお金の勉強の優先順位を忘れずに。
そして個人投資家として親として、子どもにおすすめできる投資方法や商品を選択した上で、投資活動をしていけるといいですね。
お金の家庭内勉強の優先順位
- 他人と自分を幸せにするお金の使い方
- 節約の仕方
- 勤労所得の増やし方
- 不労所得の増やし方
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