長期投資とはいったい何年なのか? 【株式編】

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長期投資とはいったい何年なのか?

「長期投資」という言葉がある。

何年からが長期投資なのだろうか?

1年? 3年? 5年? それとも10年?

明確な定義は見つけられない。

ならば自分で決めてしまおう。

シーゲル先生のデータ、 Stocks for the Long Run 5/Eを参考にして。

保有期間とリスク

下図は1802年~2012年の期間における、保有期間別の実質利回り(最高値と最低値)を示している。

 Stocks for the Long Run 5/Eより引用改編

保有期間が長くなるにつれて、株式の実質利回りの最高/最低値の差が劇的に小さくなっている。

つまりアメリカ株は長期保有すればするほど、リターンのブレ・バラつきが少なくなる

ここでは実質リターンの最低値について、3パターンの保有期間を例にだす。

長期投資は5年、と考える場合

まずは債券と株式を比較してみよう。

最高値最低値
株式27.3%-11.9%
長期債17.7%-10.1%
短期債14.9%-8.3%

保有期間が5年を超えると、実質利回りの最低値が「株式」≒「債券」となる。

債券投資で損する際と同じ分だけを許容できるならば、株式による長期投資は5年と答えられる。

ここで注意したいのが5年程度の保有期間だと、安全と思われている債券であっても損をする可能性はあること。

何が安全で何にリスクがあるのかは、数値を用いて比較しないとわからない。

参考 貯金と株式投資、お金持ちへの近道はどっち?

長期投資は10年、と考える場合

保有期間10年の場合を考えてみる。

最高値最低値
株式16.8%-4.1%
長期債12.4%-5.4%
短期債11.6%-5.1%

1802年~2012年の長期データによれば、

10年間保有したときのリターンは「株式」>「債券」

最高値および最低値ともに、株式が優位にたつ。

200年に渡って集められたデータは、普遍なものと考えてよい。

したがって今後も同様の結果になる可能性は極めて高い。

株式の長期投資を10年とするのは理に適っている。

ここで今一度おさらいしてみよう。

10年間保有した場合、「株式」の実質リターンは

  • 最高値:16.8%
  • 最低値:-4.1%

もう一度繰り返す。

株式を10年保有した場合の実質リターン最低値は -4.1%

この最低値をグラフで示すとご覧の通り。

10年間、年率-4.1% の株式を保有した場合

10年後には66%にまで目減りしてしまう

保有期間実質評価
0年100%
1年96%
2年92%
3年88%
4年85%
5年81%
6年78%
7年75%
8年72%
9年69%
10年66%

10年間保有したとしても、株式投資は目減りするリスクがあるわけだ。

最悪の場合は、34%もの目減りとなる。

これを許容できるか?

これで長期投資と呼べるのか?

株式投資を長期で実施するのだから、絶対に損はしたくない。

ならば実質リターンが確実にプラスとなる期間を知っておく必要がある。

長期投資は17年以上 と考える場合

17年以上保有すると、株式投資では損失が出ない。

Stocks for the Long Run 5/Eより引用改編

時間さえ許せば株式投資で誰でもお金持ちになれるとわかっている。

時は金なり とは誰が言ったか。

諺の意味もまた違ってみえたりする。

 まとめ、

長期投資は何年か?

私の答えは 17年。

もちろんこれらの事実は、アメリカでの研究結果だと忘れてはいけない。

アメリカ市場において保有期間別の実質最低リターン値を考えると

  • 5年  :「株式」≒「債券」
  • 10年:「株式」>「債券」 (実質マイナスリターンの可能性あり)
  • 17年:「株式」>>「債券」(実質マイナスリターンの可能性なし

このデータを見れば長期積立を前提としている確定拠出年金や積立NISAでは、何に投資をすればよいのかが答えが出てくる。

長期積立は、「株式」一択

17年間保有すれば損はしない。

米国株だけどね。

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参考 積立NISAは株式投資普及の第一歩

参考 どの国へ投資すれば良いのか、国別運用成績ランキングを見て考えろ

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