米国株には半世紀以上にわたり配当金を増やし続けている銘柄がある。
ひとはその銘柄を敬意を込めて「配当王」と呼ぶ。
本記事では、2019年における配当王銘柄の一覧を紹介したい。
米国株の配当王銘柄リスト【2019年版】
社名 | シンボル | 増配年数 | 10年増配率 |
アメリカン・ステイツ・ウォーター | AWR | 64 | 7.61% |
ドーバー | DOV | 63 | 10.96% |
エマソン・エレクトリック | EMR | 62 | 5.88% |
ジェニュイン・パーツ | GPC | 62 | 6.47% |
ノースウェスト・ナチュラル・ガス | NWN | 62 | 2.72% |
パーカー・ハニフィン | PH | 62 | 13.21% |
プロクター・アンド・ギャンブル | PG | 62 | 7.25% |
スリーエム | MMM | 60 | 9.37% |
ベクトレン・コーポレーション | VVC | 59 | 3.02% |
シンシナティ・ファイナンシャル | CINF | 58 | 3.53% |
コカ・コーラ | KO | 56 | 7.94% |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | 56 | 7.44% |
ランカスター・コロニー | LANC | 56 | 7.52% |
ロウズ・カンパニーズ | LOW | 56 | 19.31% |
コルゲート・パルモリーブ | CL | 55 | 8.55% |
ファーマーズ&マーチャンツ・バンコープ | FMCB | 54 | 4.00% |
ノードソン | NDSN | 54 | 12.53% |
ホーメル・フーズ | HRL | 53 | 16.32% |
トーツィー・ロール・インダストリーズ | TR | 52 | 4.53% |
ABMインダストリーズ. | ABM | 51 | 3.54% |
カリフォルニア・ウォーター・サービス | CWT | 51 | 2.19% |
フェデラル・リアルティ・インベストメント・トラスト | FRT | 51 | 5.37% |
SJW | SJW | 51 | 3.72% |
スタンレー・ブラック・アンド・デッカー | SWK | 51 | 7.09% |
ステファン | SCL | 51 | 7.37% |
コマース・バンクシェアーズ | CBSH | 50 | 4.41% |
2019年に、新しくコマース・バンクシェアーズ【CBSH】が配当王銘柄に加わった。
子会社を通じ、一般銀行業務を行う銀行持ち株会社だ。
そして2020年になれば、ついにアルトリア・グループ【MO】が配当王銘柄入りする。
2018年時点で、アルトリアは49年連続増配をしてきたのだ。
2019年夏は、たばこ株の配当金アナウンスメントに要注目。
配当王とS&P500のリターンを比較
配当王銘柄は、S&P500よりも優れたリターンを提供してきた。
それもそのはず。
配当王銘柄は、50年以上にわたり配当金を増やし続けられるビジネスを展開してきたのだから。
配当王銘柄が乗り越えてきた5回の株価暴落
イベント | 西暦 | 株価下落率 |
ベトナム戦争 | 1968年 | -29% |
オイルショック | 1972年 | -43% |
ブラックマンデー | 1987年 | -30% |
ドットコムバブル崩壊 | 2000年 | -45% |
リーマンショック | 2007年 | -51% |
配当王銘柄は50年以上の連続増配記録を有する。
50年となると、1960年代にまで遡る。
したがい配当王銘柄は、上記リストにあるような株価暴落を乗り越えてきたわけだ。
一方で連続増配銘柄といえども、増配記録をストップすることがある。
経済危機が発生したり企業決算が傾いたりと、理由は様々。
たとえば1991年に25年連続増配銘柄数は38あった。
しかしその後の25年間も、増配を続けた銘柄の数は18へと減少していた。
つまり25年から50年連続増配までの脱落率は47%であったのだ。
- 1991年25年連続増配銘柄数:38
- 2016年配当王銘柄数 :18
- 継続率:47%
もちろん過去が未来を保証するわけではない。
配当王銘柄といえども、将来的に減配をする可能性だってある。
しかしいま配当王と呼ばれている米国企業は、半世紀以上の荒波を乗り越えてきたことは事実。
なので配当王銘柄は、米国株を代表する優良株・ブルーチップといえる。
これまで同様、配当王などの米国連続増配株には注目していく。
コメント