本記事では会社員の給料の昇給率と、株式投資をしている株主の配当金上昇率(増配率)を比べてみます。
結論からいえば、圧倒的に株主が有利です。
- サラリーマンの昇給率:平均2%前後
- 株主の配当金上昇率 :平均6%前後
会社員ならば、年収アップを望む人は多いでしょう。
誰しもがお金が欲しいと思う気持ちを持っているはずです。
人間の悩みは4つに分けることができ、そのうちのひとつが「お金」なのですから。
悩みの4種類(HARM)
- 健康(Health)
- 夢や将来(Ambition)
- 人間関係(Relation)
- お金(Money)
しかし給料を増やすことよりも、株式投資をして配当金を増やした方が上昇カーブは大きいです。
なぜなら、株式会社は資本家(株主)のものであり、利益の多くは会社員ではなく株主に還元されるのです。
したがってサラリーマンは年収アップを狙いながらも、その余剰資金は株式投資をすることがベター。
会社員と株主を比較;昇給率2%に対して、増配率は平均6%だ
日本の会社員の昇給率は、平均2%で推移しています。
米国株を代表する株価指数S&P500の配当金支払いは、年率6%で上昇しています。
さらに株主還元に積極的な増配銘柄では、配当金上昇率が平均10%前後にもなるのです。
かなしいかな、サラリーマンはわずかな昇給率をニンジンにされ、日々の労働に追われている。
サラリーマンの年収; 昇給率は平均2%で推移している
日本を代表する企業で成り立っている経団連のデータでは、1999年以降の昇給率は1.8~2.2%程度で推移しています。
引用元である経団連のHPから文言を抜粋しておきましょう。
3. 月例賃金引上げの状況 ―全産業―
2014 年の月例賃金の引上げ(定期昇給や賃金カーブ維持分、ベースアップ等)は、額 と率(6,788 円、2.2%)ともに 1999 年(6,733 円、2.3%)以来の高い水準となった。
日本国内の会社員の昇給率は、平均2%前後であるといえます。
一方で、株式投資をしている株主の配当金状況はどうでしょうか。
米国株の状況と比較していきます。
米国株(S&P500)の配当金;増配率の平均は約6%
米国株(S&P500)の増配率
- 平均値:5.92%
- 中央値:6.22%
- 最低値:-21.07%(2009年12月)
- 最高値:18.25%(2012年12月)
1990年以降、米国株の配当金上昇率は平均6%近くとなっています。
もちろんドットコムバブルの崩壊や、リーマンショック時には配当金は大きく減額されています。
しかし経済危機の影響は、配当金だけにとどまりません。
日本の会社員であっても、リストラやボーナスカットなど、給料へのインパクトは大きかったでしょう。
こうした状況を比較すると、会社員よりも株主の方が立場が有利であるとわかります。
米国株の配当金;株式還元に積極的な企業の増配率は7~12%
10~24年連続増配をしている米国株の配当金
- 5年増配率 :10.3%/年
- 10年増配率 :12.3%/年
25年以上連続増配をしている米国株106銘柄の配当金
- 5年増配率 :6.9%/年
- 10年増配率 :7.9%/年
72の法則を使うと、配当金が2倍になる期間が計算できます。
昇給率が2%だとすると、給料が2倍となるのに36年かかります。
一方で増配率が10%前後であるならば、配当金が2倍になるのは7~8年です。
会社員と株主とで、どちらが有利であるかは明らか。
資本主義とは、労働者よりも資本家が優遇されている体制を指します。
給料と配当金を比較したら、その状況がうかびあがりますね。
株式会社は株主のもの;会社員をしながら投資家になろう
株式会社(かぶしきがいしゃ)とは、細分化された社員権(株式)を有する株主から有限責任の下に資金を調達して株主から委任を受けた経営者が事業を行い、利益を株主に配当する、法人格を有する企業形態である。このような企業形態は各国で見られる。
株式会社はだれのものなのでしょうか?
答えは明白であり、会社は資本家つまり株主のものです。
したがい上場企業に勤めるサラリーマン/会社員よりも、優良企業の株主の方が利益享受が大きいのです。
株式投資がお金持ちへの近道となる理由ですね。
ですからサラリーマンならば、サラリーマン投資家となることがおすすめ。
お金のことで悩む前に、株式投資や資産運用について少しだけ勉強してみるといいですね。
【会社員と株主の比較】昇給率 vs 増配率のまとめ:サラリーマンの仕事を頑張りますか? それとも株式投資を始めますか?
- 昇給率平均:2%前後
- 増配率平均:7-12%前後
数値でみても、会社員より資本家/投資家の方がお金の面で圧倒的に有利です。
だからといって、いきなり資本家にならなくたっていいのです。
会社員/労働者を続けながら、すこしずつ資本家になっていけばいいのですね。
以上、社員と株主;給料と配当金の上昇率を比較した結果は? でした。
人間の悩みは4つに分類でき、そのうちのひとつがお金に関する悩みです。
富裕層やお金持ちだけが、資産運用や株式投資をしているわけではありません。
30代のうちに、お金についての基礎知識をつけておくといいですね。
コメント