米国株では継続投資が重要であるとされています。
アメリカ株式市場に居座り続けていることが、リターンを得る方法だということです。
とはいえFRBによる金利上昇局面なので、米国株価には逆風といえます。
このまま米国株投資を続けてよいのかどうか不安になるのが本音のところ。
そこで本記事では、米国株投資にアゲインストと思える状況でも、株式市場に留まることを後押ししてくれるデータを振り返っていくことにします。
米国株価指数が一日で大幅上昇するときもある
株価が全面高となった2018年11月7日
株価が全面高となる日があります。
たとえば2018年11月7日の米国株市場。
全面高といっていい市況です。
もちろん2018年10月からのボラティリティの高さが今回の株高を演出しているのでしょう。
ただ、この日のように1日で2%以上も株価が上昇する日があることは確かです。
米国株価指数はいずれも上昇、S&P500は+2.12%
2018年11月7日の米国株価指数
- NYダウ30:+2.13%
- S&P500:+2.12%
- NASDAQ:+2.64%
この日は主要な米国株価指数がいずれも上昇しました。
前日までに株式市場から撤退した投資家は、損をするリスクを排除しましたが、2%の株価上昇の利益を得る機会を失ったのです。
とはいえ高ボラティリティかつ中間選挙のような政治リスクのある局面では、キャッシュ100%とするのもひとつの方法。
損を避けることが投資では大切ですからね。
しかしながら本記事では、市場に居座ることの重要性にフォーカスしていきます。
アメリカ株では継続投資が重要だとするデータがある
米国株価が大幅上昇するタイミングを逃したくはない
上図は1988年からの20年間で、全営業日から大幅上昇した上位40日を緑色線で示したグラフです。
2000年前後と、2009年前後に株価が大きく上昇した一日が集中しているように見えます。
ドットコムバブル時やリーマンショック前後および、その暴落局面からの回復期ですね。
こうした日に株式市場にいると、嬉しい気分になるのが多くの投資家ではないでしょうか。
つづいては、株価大幅上昇の日に株式市場に存在していることが大切であることを示唆するデータを振り返ります。
米国株価大幅上昇を逃した場合、トータルリターンは低下する
上図は、1988年からの20年間で、大幅上昇を記録した日に投資をしていたかどうかによるトータルリターンの差を表しています。
米国株価上昇の上位5日を逃しただけで、リターンが大きく下がることが分かります。
このデータをもって、米国株では継続投資が大切だとされているのです。
稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならない
米国株投資のおすすめ投資本のひとつ敗者のゲームによれば、
稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならない
としています。
つまり株価の大幅上昇日を逃さないことが重要だというわけです。
敗者のゲームから、株の買付タイミングを学ぶと
- 株はいつ買っても良い
- もちろん買値は大事である
- しかし市場に居座り続けることに目を向けよう
だといえます。
基本的に右肩上がりで推移してきた米国株市場においては、株式市場にとどまっていることが有利であったというわけですね。
米国株価がやや割高に思えても、株式市場に留まることにする
シラーPERを見ると、米国株価は割高といえそう
シラーPERの状況(2018年11月7日)
- 現在値 :31.61
- 過去平均値:16.59
- 過去中央値:15.68
- 過去最小値:4.78(1920年12月)
- 過去最大値:44.19(1999年12月)
上データのように、シラーPERを参考とすると米国株価は割高だといえそうです。
この指標以外に、バフェット指数やその他をみても、アメリカ株価が割安だとするものはなさそう。
そして好景気ゆえの金利上昇。
米国株投資から他の資産にお金を振り向けたくなる気持ちが芽生えてきます。
米国株の過去データを信じ、株式市場に居座ることにする
私は心理的に非常に弱い個人投資家です。
したがい予期せぬ投資行動をとってしまいがち。
こうした中、過去のFACTを参考に米国株市場に留まるのだと、自分を奮い立たせます。
つまり、入金投資を続けて米国株投資を継続するということです。
心に不安を抱えながらのアメリカ株投資であることは否定できないですけどね。
以上、アメリカ株で継続投資が大切な理由でした。
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株価大暴落や長期停滞など、最悪の事態を想定しておくことは大切です。
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