【株価下落】長期停滞は何年を想定する必要があるのか?

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50年間も株価は長期低迷したことがある

個人投資家は、株価低迷とくに長期停滞のリスクを想定しておくことが良いです。

各国の株式実質リターンをみると、50年にわたってマイナスだったことがあります。

 

直近では

  • 日本株の最高値は、30年ちかく更新されていない
  • 米国株価指数NASDAQは、2000年につけた最高値更新に15年を要した

人類の歴史では過去と全くおなじ出来事は発生しませんが、似たような出来事は繰り返されてきました。

今後、何十年にもわたる株価の長期低迷が起こらないとはいえません。

ですから個人投資家は、長期停滞のリスクを認識しておいた方がいいのです。

 

それでは株価はどのくらいの期間、低迷していたのでしょうか。

国別のマイナスリターン年数ランキングを比べてみましょう。

株式市場のリターン年数マイナスランキング比較~国別編~

引用:Credit Suisse

 

上図は、各国の株式実質リターンがマイナスだった最長期間(年)を示しています。

 

50年以上にわたり、株式投資の実質リターンがマイナスだった国がありました。

  • ドイツ
  • フランス
  • 日本

株式投資なんてみたくも聞きたくもない、という風潮になるでしょう。

 

株価が右肩上がりの米国株でも、長期停滞の歴史はあります。

1905年~1920年の16年間にわたり、米国株式の実質リターンがマイナスとなっていました。

 

このような過去データを用いて、長期運用の年数が説明されることが多いです。

 

たとえばジェレミー・シーゲル教授による「株式投資の未来

株式投資のリスク・リターンを鑑みると、17年間の運用では損をすることは無かったとされています。

また、つみたてNISAでは20年間の非課税期間が設定されているのも同様の検証結果があるからでしょう。

 

このように主要国においてでさえ、株式投資で長期低迷による運用リターンマイナスだった時代がありました。

今後、同じような株価下落が発生しないとは言い切れません。

ですから投資家は、株価の長期低迷リスクを想定しておくとよいでしょう。

 

つづいては長期低迷時における、投資収益状況を比べてみます。

株式投資の実質リターンがマイナスだった期間と収益

国・西暦年数
(年)
実質リターン
(%)
米 1905‐2016-8
英 1900‐2122-4
世界 1910-3122-19
日 1900‐5051-3
仏 1929‐8254-1
独 1900-5455-8

 

20世紀の前半は、世界的にみて株式投資の実質リターンは低迷していました。

世界恐慌や二つの世界大戦による影響があるのでしょう。

 

さらにフランスの株式市場に目を転じると、1929年~82年にわたり長期停滞していました。

この時代、フランスから他の国の株式に投資する機会は限定的だったと思われます。

当時のフランス人に、株式投資への考え方を聞いてみたいものです。

 

いずれにせよ、多くの国で長期間にわたり実質リターンがマイナスとなった時期がありました。

リーマンショックのような大暴落ではなく、長期に株価が停滞してしまう事象です。

長期運用をしても、株式投資が報われない可能性がゼロではないリスクは知っておいてよいでしょう。

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21世紀の米国株や日本株でも、株価低迷・長期停滞は発生している

米国株のNASDAQは、インターネットバブル時の最高値を更新するのに15年間かかった

NASDAQの株価チャート

NASDAQの株価チャート

上図は、米国株価指数NASDAQの長期チャート。

株価が長く低迷したのは、20世紀だけのことではありません。

21世紀にはいっても、株価の長期低迷が発生していたのです。

 

2000年のインターネットバブル時につけたNASDAQ最高値は、その後15年もの間、更新されることはありませんでした。

 

リーマンショック以降、絶好調であるNASDAQ。

それ以前の株価は長期低迷していたのです。

これは今世紀に入ってからの出来事。

日本市場の株価は長期停滞し、最高値更新に至っていない

日本株市場に目を向けると、1989年につけた最高値更新は30年近くも成し遂げられていません。

株価低迷・長期停滞の一例ではないでしょうか。

 

このように21世紀になってからも米国株や日本株において株価の長期低迷といえるフェーズが存在しています。

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株価暴落だけではなく、長期停滞リスクも想定しておきたい

未来のことはだれにもわかりません。

しかし過去の情報を参考にすることは可能です。

  • 1900年代から続く、数十年にわたる株式投資の実質リターンの低迷
  • 2000年以降に発生した、米国株NASDAQや日本株式の長期停滞

 

こうした株式市場の歴史を知ると、今後、長期停滞がおきないとは言い切れません。

ですから個人投資家としては、株価低迷・長期停滞のリスクは想定しておいて損はないと思います。

 

長期運用と共に、人間は年齢を重ねます。

ライフプランのひとつとして、どのように株式市場と付き合っていくのかを考えていきたいですね。

 

 

 

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