投資家は、株価大暴落のドローダウンを知っておいた方がよいでしょう。
運用資産がどの程度下落するのか、イメージがつくからです。
お金が半分になっても、投資を続けていくことができますか?
ということで、米国株式、日本株式、そして全世界株式の株価下落率を比較していきます。
検討対象は以下6回の大暴落時のドローダウンです。
- 第一次世界大戦
- 世界第恐慌
- 第二次世界大戦
- オイルショック
- インターネットバブル崩壊
- リーマンショック
株価暴落時の下落率を比較:米国株式 vs 日本株式 vs 全世界株式
上図は、全世界株式における株式下落率のワースト6。
世界株式の大暴落時の、米国株式市場と日本株式市場のドローダウンを比べた結果です。
全世界株式で株価大暴落が発生しても、米国株や日本株では株価が上昇していた局面がありました。
第一次世界大戦や世界恐慌、そして第二次世界大戦の時代です。
まだ今ほど世界が小さくなっていない頃ですね。
逆に言えば、オイルショック以降の株価暴落では、米国株・日本株・全世界株式のいずれもが同程度の下落率を示していることは興味深いです。
株式という資産において、地域分散のもつ意味が問われてきそうです。
いつ株価大暴落は発生したのか? 全世界株式市場の株価下落率ランキングを見て思うこと
暴落局面 | 全世界株式 |
1929~31 世界大恐慌 | -54% |
1973~74 オイルショック | -47% |
2000~02 インターネットバブル崩壊 | -44% |
2008 世界金融危機 | -41% |
1914~18 第一次世界大戦 | -31% |
1939~48 第二次世界大戦 | -12% |
21世紀に入り、全世界株式の株価暴落が2回発生しました。
200年前後の株価チャートの歴史がありますが、株価暴落率ワースト2は、2000年以降のものなのです。
二度あることは三度ある。
つまり21世紀のうちに、大きな暴落が起きてもおかしくはありません。
たとえば米国株式市場の歴史を振り返れば、10年に1度前後の周期で株価暴落は発生してきたのです。
米国株式市場の株価暴落周期;10年に1度の頻度で、市場暴落は発生してきた

株価暴落の歴史、引用;私のインデックス
米国株式市場は、数多くの株価暴落局面を乗り切ってきました。
結果、株価は右肩上がりのチャートを描いています。
- 世界大恐慌、ウォール街大暴落:1929年
- 第二次大戦後の在庫不況 1946年
- キューバ危機によるベアマーケット:1961年
- 株式の死への序章 1968年
- オイルショック:1973年
- FRBが金利を20%引き上げ 1980年
- ブラックマンデーによる大暴落 1987年
- ドットコム/インターネットバブルの崩壊 2000年
- リーマンショック 2007年
それぞれの暴落局面における株価下落率や回復までの期間は、以下の記事でまとめています。

いつ株価大暴落が発生するか分からないが、備えはしておきたい
米国株式市場の歴史を紐解くと、株価暴落は周期的に発生してきました。
そのサイクルをみると、10年に一度前後の頻度で起きているデータがあるのです。
しかし、いつ起こるか分からない株価暴落。
だからといって無駄に怯える必要はありません。
株価暴落や景気後退局面がどのようなものかを想像し、準備を怠らなければいいのです。
もしイメージが出来なくても問題ありません。
たとえば、リーマンショックの時にどういったことが起きていたのか、リーマン・ショック・コンフィデンシャルを読み返すだけで十分です。
以上、「株価暴落の影響!ワースト6を米国株・日本株・全世界株式で比較した結果」でした。
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株価暴落はいつ起きるのか? 米国株の歴史をみておきましょう。

直近の大暴落はリーマンショック。そのときの個人投資家の対応を振り返っておくのもいいですね。

2018年~19年にかけて、景気後退のサインが灯っています。兼業投資家として、平時のキャッシュフローを重視した準備をしておきたいと考えています。

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