株式投資では長期・分散・積立投資が王道とされています。
そのスタンダードな投資手法をおすすめしているのが、つみたてNISA制度です。
では金融庁がおすすめする投資の方法を、日経平均株価指数で実施したらどのようなリターンになるのでしょうか?
「もし20年前からドルコスト平均法でつみたて投資をしたら?」をシュミレーションした結果を紹介します。
ちなみに参考資料はつみップルーキーズの配布資料です。
【参考:つみップルーキーズでの質疑応答:つみたてNISA、20年後はどうなる?】
日経平均に20年間、積立投資をした場合のシュミレーション結果
1998年1月1日から2017年12月31日まで、日経225に月一万円のドルコスト積立をした場合のシュミレーションです。
黄色が積立総額、ブルーが日経平均株価指数を示しています。
つみたて投資をして20年経過した2017年12月末をみると、投資元本に対してプラス80%ほどのリターンが得られています。
20年間、日経平均に積立投資した場合の結果(2017年12月31日)
- 積立総額:240万円
- 評価額 :431.6万円
20年経ってみれば、日経平均の積立投信は正解であったといえます。
しかしながらその道のりは決して平坦ではなかったのです。
もちろん日経平均以外のインデックスへの積立投資も併用した方が良いのは言うまでもありません。
ここからは日経平均への積立投資の過去を、一緒に振り返っていきましょう。
日経平均株価指数に5年間、つみたて投資をした場合のシュミレーション
先ほどの20年間の日経平均への積立投資シュミレーショングラフを、開始5年分だけ切り出してみました。
1998年1月からつみたて投資をした場合、当初5年間のほとんどの期間で評価損を抱えていたことがわかります。
そして5年経った2013年1月時点でも、積立総額より評価額が下回っています。
つまり日経平均株価に5年間つみたて投資をしたとしても、マイナスリターンにしかならなかったということです。
この評価損時期でもめげずに積立投信を継続できた人が、20年後に80%のリターンを得られたのですね。
つづいて、積立投資15年の結果をみましょう。
日経平均株価指数に15年間、つみたて投資をした場合のシュミレーション
1998年1月から15年間、日経平均に積立投資をした場合でも、多くの期間で評価損を抱えています。
積立総額よりも評価額の方が低いということです。
とくに大暴落があったときには40%近くもマイナスとなっています。
リーマンショック時の積立投資パフォーマンス
- 積立総額:134万円
- 評価額 :79.1万円
何度も言いますが、この評価損のときにも継続していた人だけが20年後に80%のリターンを得られたというのが日経平均への積立投資です。
続けることの重要性がわかるデータですね。
日経平均の20年株価チャート
上図は1998年始値~2017年終値までの日経平均株価チャートを示しています。
20年間とはとても長いのだと感じさせられます。
日経平均株価指数
- 1998年大発会始値:15,268.93円
- 2017年大納会終値:22,764.94円
15~20年前の主な出来事
- 1998年:長野オリンピック、サッカーフランスワールドカップ
- 1999年:携帯電話・PHSの電話番号11桁化
- 2000年:シドニーオリンピック、プレステ2発売
- 2001年:ディズニーシー開園
つみたてNISAで始める、20年投資のポイント
長期・分散・積立投資のポイント
長期投資 | 投資を始めたら、長期間続けること! |
積立投資 | 投資のタイミングを捉えるのは難しい 定期的に自動的に買付 |
分散投資 | 分散投資でリスクを軽減! (資産の分散と地域の分散) |
歴史を振り返れば、株価暴落は周期的に訪れています。
つみたてNISAで20年投資をする際、一度や二度の大暴落だって経験すると思われます。
評価損となってしまう期間だってあるはずです。
そんな時でも、ともに積立投資を続けていこう!
参考:TOPIXと日経平均株価の違いを、株初心者がわかりやすく解説する】
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