本記事では、米国株の中でも優良銘柄であるヘルスケアセクター大手のブリストル・マイヤーズスクイブ【BMY】の銘柄紹介をしていきます。
ブリストル・マイヤーズスクイブ【BMY】とは日本ではあまり知られていませんが、米国製薬大手かつシーゲル銘柄であるブルーチップです。
私も株主ですので、BMYの銘柄分析をしておきます。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ【BMY】とは米国製薬大手の優良株
ブリストル・マイヤーズ スクイブ(Bristol-Myers Squibb、略称:BMS、NYSE:BMY)は、ブリストル・マイヤーズ社 (Bristol-Myers Company) とスクイブ社 (Squibb Corporation) が合併して1989年に設立されたアメリカの医薬品会社である。
抗生剤・抗腫瘍薬・HIV治療薬に有力な製品群を持っており、一般には「バファリン」(解熱鎮痛剤)シリーズが広く知られている。
ウィキペディアより
ティッカーシンボルは【BMY】
ところが製薬業界では通称、BMS(ビーエムエス)と呼ばれています。
医薬品企業売上ランキング 2014年をみると、世界第15位に位置しています。
日本の武田薬品よりやや売上高は小さく、アステラス製薬より少し多い程度。
米国製薬準大手といったところです。
2019年1月に、おなじく米国製薬大手のセルジーンを買収すると発表しました。
合併完了は2019年3Qに終了するとされており、2020年以降の業績に注目があつまります。
ブリストル・マイヤーズスクイブ【BMY】は投資リターンが良好であったシーゲル銘柄
売上高では準大手クラスの【BMY】ですが、株式投資のトータルリターンでは抜群の成績をおさめてきました。
1957年~2012年における米国個別株トータルリターンの第5位に位置していたのです。
いわゆるシーゲル銘柄。
年率換算で14.40%もの投資リターンをだした、国際優良株です。
ブリストル・マイヤーズスクイブ【BMY】が一角を占めるシーゲル銘柄とは?
それではこの米国優良株がどのような会社なのかを一緒に見ていきましょう。
ブリストル・マイヤーズスクイブ【BMY】の新薬開発状況
意訳すれば
科学の面でトップ走ります
- ファーストインクラス(同じような薬の中で一番最初に発売する)の薬剤、開発品
- ベストインクラス(同じような薬の中で一番良いデータを有する)の薬剤、開発品
- 開発品の75%は抗体医薬品
自身に満ち溢れた書きっぷりです。
ブリストル・マイヤーズは優れた開発品(世の中に出る前の段階で臨床試験中の化合物)を有する事が伺えます。
新薬の承認取得数は多く、業界平均以上です
- 2011~13年:5.3回
- 2012~14年:5.7回
- 2013~15年:8.0回
年代が重なっているのが気になるところ。
とはいえ、年間で5-8個の承認取得をしている実績は素晴らしいですね。
いままさにノリにノッテいる様子がうかがえます。
一方で、メルクのキイトルーダによる攻勢も気になってきました。
効率よく新薬開発していますよ
- 年間40億ドルもの開発費を投じている
開発費用はどの製薬企業も大げさに表記することが多いです。
結局はいくら開発費用を使ったのか、ではなくどれだけの良い薬剤を世の中に出せるのか、が勝負の分かれ目となります。
ある一定以上の規模を有するヘルスケアセクター銘柄ならば、開発費の多寡はあまり気にしなくてもよさそうです。
【BMY】ブリストル・マイヤーズスクイブの業績
【BMY】ブリストル・マイヤーズスクイブの売上高と利益率の推移
青色の売上高をみると、2012~2014年にBMYのパテントクリフがあったとわかります。
世界トップクラスの売上をほこった抗血小板薬プラビックスの特許が、2012年に切れたのです。
2015年からはオブジーボなどの抗がん剤によってBMYの売上は復調してきました。
【BMY】ブリストル・マイヤーズスクイブのキャッシュフロー推移
売上げ同様に、2012年のプラビックスの特許切れの影響が顕著にみられました。
ヘルスケアセクター銘柄がディフェンシブと言われるのは、パテントに守られている期間だけであることには注意ですね。
ブリストル・マイヤーズスクイブのような優良銘柄であっても、キャッシュフローが大きく減少することがあるのです。
【BMY】ブリストル・マイヤーズスクイブの売上高に対するオプジーボの占める割合の予測 2019年
上表は、2019年の各ヘルスケアセクター銘柄の売上高に対する、ブロックバスターが占める割合です。
ブリストル・マイヤーズスクイブ【BMY】は、オプジーボとエリキュースの2剤で、売上高の63%を構成すると予測されています。
エリキュースの売上高は手堅い予測が可能でしょうから、BMYの株価はオプジーボにかかっているといえるでしょう。
ブリストル・マイヤーズスクイブ【BMY】の株価と配当金の推移
ブリストル・マイヤーズスクイブBMYの株価チャート
ブリストル・マイヤーズスクイブBMYの配当金推移
ブリストル・マイヤーズスクイブは配当金を据え置きもしくは増配してきました。
一方で配当性向が100%を超える期間があったことも覚えておきたいです。
株主還元に積極的なのはいいですが、投資家としては決算毎に売上や利益の動向を確認しておきましょう。
ブリストル・マイヤーズスクイブ【BMY】投資する際のリスク
製薬会社への投資リスクと同様です。
- 新薬開発の失敗
- 保険償還の見直し
- 薬価引き下げ
ここに追加してBMYには特殊なリスクが存在しています。強力なパイプラインを有しているがゆえに、その臨床試験結果次第で株価や将来の利益が大きくブレる可能性があるのです。
つまりBMYの株価は腫瘍免疫薬であるオプジーボの第3相試験結果次第ということ。非小細胞肺がんの一次治療では、ライバル会社であるメルクのキイトルーダの後塵を拝しています。
ブリストル・マイヤーズスクイブ【BMY】に対する私見
ブリストル・マイヤーズスクイブ BMYは、個別株投資をするに値する企業だと感じます。
他の注目する米国株と同様に、ブリストル・マイヤーズスクイブ【BMY】の今後にも注目していきます。
ブリストル・マイヤーズスクイブ【BMY】の保有状況
著者はBMY株を保有しています。この記事は自分自身の備忘録として記述したもので、読者に株のBMY投資を推奨することを目的として書いていません。投資判断はご自身で行ってください。
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コメント
はちどうさん、こんにちは。ゆうたろうです。
このセクターは、ギリアドを所有しているのですがイマイチです。
BMYは、値段的にも良さそうですね。
自己判断で、はちどうさんに、のってみます。
ゆうたろうさん、
こんにちは。お久しぶりです。
ギリアドはC型肝炎薬による最大瞬間風速が強かったですもんね。
BMYは私も追加購入狙ってます。配当利回り3%以上をひとつの目安にして。
はちどうさん、こんにちは ゆうたろうです。
月曜日に56ドル15株で参戦しました。
ゆっくり楽しみたいと思います。
ゆうたろうさん
こんにちは。
さっそく購入されたのですね。有言実行。すごいです。
じっくり噛めば味の出る銘柄でしょうから、長い目で見るといいかもしれないですね。