年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2016年度第3四半期の運用状況を絶賛公開中。
早速昨日記事投稿したのでした。
しかしよくよく確認すれば米国個別株クラスタの巨匠たぱぞう先生がGPIFについて深く考察されていらっしゃった。
私個人のリアルの世界では、投資についてましてや年金運用状況について会話する機会は皆無。
とはいえ気にはなる。
公的年金運用状況の中で私が特に気になっているのは、やはり配当金です。
GPIF情報を見ると、トータルリターンに配当収入がどれだけ大きく寄与しているかが分かるのです。
配当金を知らずして個別株のリターンは語れません。
配当金といえばアーリーリタイアや配当金クラスタのオピニオンリーダー、さいもんさん(ひとり配当金生活管理人)が真っ先に思い浮かびますね。
さいもんさんはブログ中でGPIFの運用状況を
- 公的年金は配当金生活をしている老人
と比喩をされていらっしゃる。
言いえて妙。
このような素敵な表現は株主優待や配当金が好きな日本人にぜひ伝えたい。
尚、さいもんさんの記事では長期金利と株式の配当利回りについての言及までされており、これもまた必読。
本記事では、GPIF(公的年金)の運用成績から学んだ2つのことを紹介します。
GPIF(公的年金)運用結果:トータルリターンと配当収入額
GPIFが得てきた利子・配当収入の、この10年間の推移です。青い線が、利子・配当収入の累積、赤い線は、累積収益額を表しています。
累積収益額は、利子・配当収入などのほか、時価評価に伴う評価損益を含めため、市場価格の変動により上下しています。
一方の青い線(利子・配当収入)は着実に積みあがっています。
今年度の9か月間だけでも、2兆円を超える利子や配当を確保しています。
ここで私が気になった点は2つ。
- 赤色の累積トータルリターン推移はジグザグだが、青色の累積配当額は右肩上がり
- 配当収入がトータルリターンに占める割合は予想以上に大きい
GPIFの運用成績から学んだこと①:累積配当額は右肩上がり
将来は誰にも予測できません。
株式投資であえて予想するならば精度は、
- インカムゲイン額 > キャピタルゲイン額
となります。
とくに連続増配銘柄を選択する場合には、インカムゲイン額の予想はかなりかたいです。
累積配当金額を効率的に増やすには、減配せずに増配してくれる銘柄が適しているといえます。
なので私は連続増配銘柄に投資中。
そして今回、インカムゲインとトータルリターンのファクトを、GPIFの巨額な運用状況から確認できました。
配当金狙いの方法が、自信から確信に変わった瞬間です。
配当金をKPIとした投資は継続しやすいと再認識しました。
GPIFの運用成績から学んだこと②:トータルリターンに占める配当金割合は大きい
ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」において、配当金の重要性が述べられています。
そして日本の誇る頭脳が運用しているGPIFからも、配当の重要性がわかりました。
トータルリターンに占める配当金額の割合はかなり大きいのですから。
2016年第3四半期時点の累積収益額
累積収益額(億円) | 割合 | |
配当・利子 収入額 | 230,862 | 58.2% |
その他 収益額 | 165,497 | 41.8% |
ご覧のように、2016年度第3四半期時点での総収益額に占める配当・収入額の割合はなんと58.2%
まさに、公的年金は配当金生活をしている老人です。
年金取り崩しさえ発生しなければ、これは理想の状態といえるでしょう。
手堅いポートフォリオで配当金生活を送るならば、GPIFが参考になります。
まぁ、その場合には多額の投資元本が必要となるのですけどね。
いずれにしても、トータルリターンにおけるインカムの割合には気を配っておきたいです。
相場が乱高下する中でも心の支えになるのでしょうから。
GPIFの運用成績を見て、今後の投資方針はどうしていくのか?
GPIFの2016年度第3四半期におけるトータルリターンに占める配当・利子割合は58%でした。
この事実は大きい。
換言すれば「公的年期は配当金生活をしている老人」
配当金生活、実はこれ私の目標です。
株式投資を長期的に継続していれば、着実に目標に近づけるとGPIFから教わりました。
そんなわけで私はせっせと連続増配銘柄に資金投下・入金投資をしていくことにします。
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