米国株投資のメリット;配当金が増えていく
米国株の投資戦略のひとつに、配当成長投資があります。
Dividend Growth Investment Strategyですね。
DGIと略されることが多いです。
配当成長投資がしやすい背景には、
- 米国企業は株主還元に積極的
- 自社株買いよりも配当金の方が可視化されやすい
こうしたものが挙げられます。
だから、連続増配銘柄が多いのです。
では米国株の連続増配株数は、日本株や欧州株に比べて本当に多いのでしょうか。
配当貴族指数の定義を比較して確認していきます。
米国株の連続増配銘柄数を、日本株・欧州株と比較
配当成長株をあつめたスマートベータ指数に、配当貴族指数があります。
米国株では25年連続増配が条件ですが、それ以外の国では10年以下。
つまり、連続増配株は、米国一極集中だということです。
データを見ていきましょう。
S&P500には、20年連続増配銘柄が多数ある
連続増配株の、S&P500、S&P MicCap400、S&P SmallCap600構成銘柄数を示しています。
米国株には、20年以上の連続増配銘柄が多数存在するとわかります。
アメリカ株で、配当成長投資が実施しやすい背景が理解できますね。
米国株式市場では、配当金が増えていくことが根本的な考え方になっているのです。
しかしこのように20年以上の連続増配株がすぐに見つかる国は、アメリカ以外に見当たりません。
配当貴族指数の定義を、米国株・日本株・欧州株の比較
米国株以外では、10年連続増配で配当貴族入りできます。
逆に言えば毎年配当金を増やして株主還元をするのは、アメリカ企業ばかりということ。
ですから配当成長投資をする際には、米国株が選択肢となってくるのです。
配当貴族に必要な連続増配年数 or 配当維持年数
- 25年:S&P 500配当貴族指数
- 20年:S&P高配当貴族指数
- 10年:S&Pグローバル配当貴族指数
- 10年:S&P欧州350配当貴族指数
- 10年:S&P/JPX 配当貴族指数
- 7年 :S&P汎アジア配当貴族指数
- 5年 :S&P/TSXカナディアン配当貴族指数(CAD)
配当金を増やす投資なら、米国株はひとつの選択肢となる
米国では、株式市場全体の配当金支払いが右肩上がりでした。
S&P500構成銘柄には、25年以上の連続増配を達成した配当貴族が50以上あります。
他方で米国外の株式市場では、20年も連続増配する企業は稀。
なので配当成長投資の本丸は、米国株となるのです。
以上、「米国株の配当成長投資 S&P500に20年連続増配株はいくつある?」でした。
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S&P500などの米国株式指数への投資では、基本的に配当金が右肩上がりとなってきました
トータルリターンに占める配当金の割合は、思っているよりも大きいものです。
とはいえ、配当金が今後も上昇し続けるとは限りません。10年・20年の長期停滞をしたことがあるのです
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